エールフランス機 鳥と衝突か、、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e822f75d80da75d95d42ca5470ae84239268131
28日関西空港からパリへ向かったエールフランス機が何かと衝突したらしく、機種がへこんで気象レーダーと速度計は不調になり、引き返して無事に着陸したそうです。
レーダードームは普通樹脂製などでできている場合もありあまり強度的には強くなく、雷が当たって吹っ飛んでしまうことがあっても即墜落することはないようですし、、速度計は2系統あって両方が壊れると着陸に支障が出て、編隊飛行で着陸する場合が多いようです。
気象レーダーのアンテナが先端ドームの中にあって、上下左右に振れるようになっていますが、へこんだ部分が当たってアンテナの動きを拘束すると使えなくなります。
離陸時の低空飛行中に鳥が当たってへこみ、上昇して速度を出したらさらにへこんで速度計の指示が狂ったのでしょうか。
つまりパイロットは鳥と衝突したことを認識していたものの、異常がなさそうなので飛びつ続け、速度を出したら、衝突の傷でさらにベコンとへこんで速度計に異常が出たので引き返したということでしょうか。
航空機が鳥と衝突する事例は、広い飛行場が鳥の住処に最適なので良く起こるのですが、日常的に比較的低空を飛ぶドクターヘリの場合も結構起きやすいのですが、比較的低速なので発見が遅くならなければ、回避できることが多いようです。
ただし春から夏の時期には鳥が営巣して子育てをする場合には、敵と思って向かってくることがあり要注意です。
またヘリは構造上、パイロットの正面の風防は比較的強度があり、ぶつかってもそう簡単に割れることはありませんが、下方の視界を確保する、チンバブルはアクリルの弱い材質が多く、パイロットの両足の間からトンビがこんにちわをしたことはドクターヘリにもあったようです。
ローターに当たった場合には血しぶきが風防に広がった経験がありますが、先端は強度があって壊れることは少ないのですが、中央より後方はファイバーなどが多くて、弱く、鳥のくちばしの固い部分で穴があいて交換となった例がありました。
相手は航空機なら 航空法の優先順位で決まった方向へ避ける決まりなのですが、鳥は航空法を知らないので、同じ方向へ回避することがあって、至近距離に入ったらこちらから避けるしかないようです。
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いよいよ梅雨の走りか、、、、

https://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/29/6410/29425.html#week
地元 奈良の週間予報は月曜の今日から土曜日まで雨か曇りとなっていて、いよいよ梅雨の走りかと思わせる予報ですが、例年の西日本での実際の梅雨はほぼ6月の後半から7月の中旬くらいではないかと思います。
5月の末から6月の初めに少し長雨が続くと気象庁の担当者はメディアを意識して、梅雨入り宣言の発出に悩み、6月初旬に宣言してしまうことが多く、その時機以降に晴れが続くと、梅雨の中休みと言い逃れをすることが多いようです。
今年は季節外れの台風に影響を受け、週末くらいに入梅を宣言するかもしれません。
ヘリコプターの仕事は撮影をしたり、山岳地帯へ物資を輸送することが中心だったころ、天気予報を調べて、今日は中止と決めて、することがなくなると現地でクルー全員で遊びに行くようなことは普通でした。
視程が悪くなったり雨が降ったり、山岳部でガスがかかったりすると、まともに飛び続けることがむつかしくなったり、まともな絵が取れなかったりする可能性が高いと朝7時の電話連絡でその日は失業となりました。
ところが、テレビ報道や、ドクターヘリの場合はそのようなことはできず、どんなにお天気が悪くても一日中待機し、出動要請が入ったㇼ、事件事故が起きるとその都度飛行の可否を判断する必要があり、飛べる可能性があるなら悪天を突いて離陸しなければなりません。
もちろん 即座に飛べませんなどといつも言っていると、パイロットの腕を疑われることはもちろん、他社が飛ぶなどすれば信用が地に落ちてしまします。
空港間を計器飛行方式で飛べる旅客機などは、公式の観測データがあり、規定の数値がはっきりとわかりますので飛行の可否の判断はかなり簡単なのですが、飛行場以外の場所を離着陸するヘリの場合は公式なデータ数値は全くないので、観天望気で見て、ルート全域を予想するしかなく、これにはパイロットがどれだけ経験しているかが決め手となります。
パイロットは人間なので、イケイケどんどんもいれば、怖がりもいますので、判断は大きく分かれることがあるのですが、別れた判断で命を失うことや、行くも引くもできなくなって、不時着したりといろいろなことが起きることになります。
悪天地域へ向かって飛ぶときに、そろそろ無理かなと判断した場合に、わざと雲をかすめて飛んで、同乗者にこれ以上は無理ですねと語りかけて、引き返すなど、命を守るテクニックも必要となるようです。
ちょっとした悪天候でも先はわからない場合もあり、昼間でさえ危険が伴いますので、これが前がよく見えない夜間ならさらにむつかしいことになります。
梅雨時期には限りませんが、一般的に悪天候 雨降り、低い雲の多い時期は特に要注意です。
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ローター回転数が最終的に最重要、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ade86221cdbb9386baa546ffdbb1843eeab494
今日も陸自UH60墜落事故の読売ニュースの数少ない情報から事故の様子を推理してみます。
まずはエンジンが異常な音を立てて出力が急低下していたとありますが、通常エンジンの出力が急低下する場合には異常な音が発するという場合はすくなくて、爆発音の後に出力が急に低下するか、あるいはいきなりエンジンが止まれば急に静かになることが普通です。
2台のエンジンが同時にそのようなことになることは普通ありえないので、異常な音はローターの過回転か異常な回転数の低下の可能性が高いでしょう。
警報音が鳴るのは普通はローター回転の過回転か低下の可能性が高く、過回転の場合は最悪ローターが飛んでしまって、石のように落下するということになります。
ローター回転の低下の場合、一定の値以下のなると姿勢制御の操縦ができなくなって、これも石のように落下するので、事故機の海面激突の姿勢が重い頭から突っ込んだことと合致します。
ヘリが大音響の異常音を出すのは過回転の場合が多く、この場合はローターはハブの部分から脱落するので、事故機のように中間部分から先で折れているのは、最後までローターは残っていて海面をたたいて壊れたと想像できます。
双発機の場合エンジン故障で警報音があることはない設定が多いのは、エンジンは同時の2基故障することはほぼありえないうえ、1基だけでも十分に飛行可能だからです。
エンジンが正常に回っていようと、重大な危険の状態はローターの回転数を低下と過回転で、この場合初動で修正操作をしないと制御が利かなくなって即墜落するので、警報音でパイロットに警告します。
初期のピストンエンジンのヘリで育ったパイロットは、常にローターの回転数をバイクのアクセルのようなグリップで手動でコントロールしていたので、ローターの回転計を常時チェックする癖がついているのですが、タービンエンジンになってからは自動でローター回転数は制御されるようになっているので、ローター回転数をチェックする習性がなく、音による回転数の感知能力も低いので、気が付くのが遅れる可能性が高くなります。
高回転側はローターが飛ばなければ生還できる可能性が高いのですが、高度500フィート以下で低回転側になると操縦不能で墜落し、ほぼ助からないでしょう。
いったん高回転側に振れ、発見が遅くて急激な修正操作をすると、大きな異常音とともに低回転側に短時間に振れるので、操作のタイミングがむつかしく、通常では全くすることのない操作で、異常の発見が遅れると操作が過大で遅れがちとなって、事態を悪くしてしまいます。
フライトレコーダにどのようなデータが残っているかですが、ほぼ事故原因の内容は特定できそうに思います。
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元日航機長評論家氏 ボロカス!!

https://news.yahoo.co.jp/articles/73765075b90d213595cdf81c8396ea3269cb3fc4?page=1
ウクライナのゼレンスキー大統領がフランスの機体に乗って飛び立って広島に着くまでの間、フライトレーダー24というネットのサイトでだれでも一部始終追跡ができたようです。
そのことがニュースでも取り上げられて、中国の領空を通過したとか話題になっていましたが、元日航の機長で航空評論家のS氏が暗殺対象世界一二の重要人物ウクライナの大統領の乗機のセキュリテイ上問題が大きいと記事を書いていたそうです。
もちろん米大統領のエアーフォース1はフライトレーダー24には映らない方式だとか日本の政府専用機はどうだとか、知ったかぶりを書いていることが、ネットのコメント欄でマニアにボロカスに集中攻撃されていました。
よく知らないことは偉そうに高説を垂れないことだなと自戒を込めて読ませていただきました。
元日航の評論家にはK氏というこれも、私が評価するにはトンデモ評論家がメディアには一番よく出ていて、次によく出るのがこのS氏で、K氏よりはかなりましな評論家だと評価していましたが、知らないことは偉そうに言うべきではないと、自分も反省しています。
このフライトレーダーというサイトは和歌山でドクターヘリに乗っている当時ですからすでに15年以上前に自家用ヘリを所有している友人から教えてもらって、見ることを勧められたのですが、他人がどこを飛ぼうと興味がなかったので全く見たことはありません。
一応軍用機に乗っていた経験があるので、民間のトランスポンダーとは一味違うSIFを積んでいたので、その後の発展のステレスとか衛星とか入っているのでよくわからないのですが、S氏も基本的な知識がないのに、大統領などの乗機のセキュリテーについて余計なことを言うべきではなかったようです。
ゼレンスキーのフランス機が丸裸で飛んできたのは、戦争を100回以上経験している野蛮国家ですから、隠そうと思えば完璧に隠密で飛べたことでしょうからそれなりに合理的な理由で、裸で飛んできたということでしょう。
またロシアが撃墜すればただでは済まない危機で、相応の反撃はあるでしょうし、核攻撃で、一瞬にロシアを消し去るか、下手をすれば第3次世界大戦勃発の可能性すらあるでしょう。
最近大評論家、k氏はあまりテレビで見なくなりましたが、これでS氏の出番もガタ減りとなるのでしょうか、それともテレビ新聞は超権威主義なので、日航の大キャプテンならだれでも騙せると、畑違いのヘリの事故の時でもトンデモ評論をしていましたので、コリャだめだというようなことを見受けました。
ヘリの事故ならこの自分に聞いてくれば良いのにと、たまには自惚れるのですが過去にどこかの新聞から電話がたった一回だけ聞いてきたことがありました。 調子の乗って墓穴を掘らなくてよかったのですが、、、、
それより、某県警の捜査一課の刑事が航空事故刑事責任の捜査で意見を聞きに来たことがあり、これはマスコミより100倍まともでした。
今回の記事 書き放題のブログに警鐘と受け止め自戒することとします。
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緊急事態 処置を間違ったら命取り、、、

https://news.1242.com/article/430818
昨日の記事の続きになります。
昨日の記事は陸自や読売が意図的に流す、陸自のヘリの墜落事故の情報が怪しいという意見を書いたのですが、その読売の記事に関して、元読売テレビのアナウンサー辛坊治郎がラジオ番組で取り上げていたというネットニュースがありました。
元海自の軍事評論家、ヘリパイロット小原氏と共演していたようですがこれといった目新しい推測はなかったようです。
この辛抱元アナは父親が自衛官だそうですが、日ごろの言論にはやや軽い間違いがあり勝ちで、あまり信用していないのですが、今回もこれといった情報はなかったようです。
つまり防衛省筋から読売新聞に流れた情報にはほとんど、見るべき価値はないということになるのですが、現実にはヘリが墜落し、多くの自衛官が亡くなっているので、致命的なトラブルが起きたという予測、推測をしています。
もし中共の攻撃でないとすれば、別の原因がありはずで、それは必ず致命的なトラブルかというと、実はそうではないストーリーも考えられるということがあるのですが、そのあたりがボイスレコーダーから読み取れる可能性があります。
エンジンが2基搭載されていて、1機が止まっても残ったもう1基で十分安全に飛行でき、しかも普通に着陸できる性能を持っているから、もっと重大な故障が起きているはずだ、そうでなければ中共の極秘攻撃だということになるのですが、実は故障が起きたときはパイロットが必ず正しい処置、手順を間髪を入れずにできるかというと、過去には間違って墜落させてしまった例などいくらでもあるようです。
例えば エンジンが急に止まった場合、普通なら残ったエンジンで飛び続けるのですが、実は更なる故障の被害を最小限にするために、止まったエンジンを燃料をカットし、発電機の回路を遮断する手順があります。
この時に間違って正常なエンジンの燃料を遮断してしまえばどうなるか、、、ヘリはいきなり全出力を失って、ローターの回転が急減速し、それを予測していないパイロットは一瞬ピッチレバーを下げることが遅れると、回復できなくなって海面に激突します。
このような間違いはかなりドジなパイロットでなければ犯さないので可能性は低いのですが、もっと微妙な故障でAS332が冬の北海でローターがぶっ飛んで、全員死亡した事例がありました。
実は同じ故障を経験しローターがぶっ飛ぶところでしたが、ヘリは地上にあって、ジャンプシートの優秀な整備士が正しいほうのスロットルを引いてくれたので間一髪助かりました。
ホバリングしていたところ、左右のエンジンの出力に明らかに差が表示され、着陸して点検するべく、何の気なしに低いほうのスロットルを引いたところ、残ったエンジンがいきなり最大パワーまで暴走し、ローターがうなって制限回転数を一挙に飛び越えそうになって、後ろから整備士の手が伸びて残ったスロットルを引いてくれて助かりました。
北海では飛行中同じことが起きてローターが飛んでしまって全員死亡という大惨事が起きていたようでした。
つまり、ちょっとしたとトラブルで処置を間違うと一瞬でローターが飛んでしまうということも起きる可能性があり、パイロットはマニュアルにない緊急手順も、機体の構造を理解して原理原則を知って正しく対処すれば命があり、ちょっとした遅れやミスで命を落とすことがある厳しい職業と言えるでしょう。
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