パイロットの8分頭、、、、
パイロットの飛行教育のごく初期のころから、パイロットの8分頭とか5分頭とか言うことを教育され、実際に飛んでみるとまさに、もともと悪い頭が8割5割くらいしか、働かないことを身をもって知ることとなりました。
30年以上も飛んでいても今だにそのようなことを感じることがあって先人の教訓はさすがだなと思い当たります。
このようなことは、車の運転をしながら2桁の足し算引き算を暗算でやってみればよくわかりますが、安全のためにこのようなことはあまりお勧めできません。
操縦教育に受けるにおいてこのような人の頭の働きをいかに早く理解し、操縦操作と頭で考えるべきことをいかにうまくリンクさせるかどうかということが上達の決め手となります。
計器類がデジタルでなくアナログになっていると、今の指示値を読めば、制限値まであとどれだけあるかは計算しなくても一目でわかりますし、コンパスの変針のリード量も一目でわかります。
ただし多くのフライトマネージメントはこのような足し算引き算では済まないで、ヘリの場合は特に地上の風や機体重量、テールローターの必要馬力,利き具合などはいわゆる体感と経験がその判断の基準となります。
しかもそれは瞬間的な操舵やパワーコントロールそして当て舵、みこしの舵、などかなり微妙な反応が必要となります。
これは先に述べた機上での計算問題とはまったく違っているから、先天的な素養であろうと一般的には思い勝ちですが、いつは計算問題と同じで、何回も繰り返す経験の中でどう動かすかの答えを出す、一連の修練ではないかとも思います。
まったくの一から飛ぶ、初めて訓練を受け、当初5分頭と言うことを思い知って、それから経験を積んで10割頭になるまでどれほどの長期間の修練が必要なことでしょうか。
様々な操作ミス、知識不足、天候判断、ポカミス、などなど、パイロットの5分頭をあざ笑うかのような事故が次々と起こっている現状を見るとき、人間の能力の限界を感じざるをえません。
航空機ばかりではないと思いますが、地上を走る車、海の船、動くものは全てこの様な人間の間違いやすい性質をうまくカバーするように作っていただきたいと思いますし、かなりはそのように出来ているのですが、その隙間を縫って間違いや、事故が起こっているようです。
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No title
狭い機内での配線入れ替えなどはおっくうで、下を向いただけで気分が悪くなることも原因のですが、やはり騒音の影響ではないかと思うのですが・・。
No title
No title
No title
やはり現役の時も目視などで確認しずらい場所では、CSさんにアドバイスを貰っていたのでしょうか?