奈良でたらいまわし6病院 男性死亡、、、、


6病院受け入れ拒否、男性死亡 生駒市
3月28日10時41分配信 産経新聞

 奈良県生駒市で今月21日、意識を失って救急搬送された男性が、近隣の6つの医療機関に受け入れを拒否され、大阪府内の病院に搬送された後に死亡したことがわかった。

 生駒市消防本部によると、死亡したのは同市の新聞販売所従業員の男性(62)。21日午後1時40分ごろ、同販売所の119番で救急隊が駆けつけたところ、男性は意識不明で、搬送中に心肺停止状態になった。救急隊は蘇生(そせい)措置を行いながら搬送先を探したが、「処置が難しい」「ベッドが満床」として同市や奈良市内などの6医療機関に受け入れを断られたという。

 通報から約1時間後の午後2時40分ごろ、大阪府大東市内の病院に運んだが、到着から約30分後に死亡が確認された。死因は不明という。


 しばらく前、このブログに同じような救急事案が発生したとき。和歌山県だから救命されたけれども、たまたま奈良県に住んでいたから死んでしまったということがないように、救急体制の整備を願いたいものだと書きました。

 ちょうどその書き込みをした日くらいに心配したような事案が発生したことは、奈良県に住むものとしては非常に残念です。

 ならばドクターヘリが奈良県にあれば必ずこの件は救命されたのかという反論があるでしょう。

 実はドクターヘリがあると次のような救急体制が自然に備わるという利点があるのです。

 和歌山県はドクターヘリがあるのでドクターヘリのある病院はその日、県内で起こった一番重症で迅速な救命事案に対応するための体制を取ります。

 つまり重大な症状の救急患者さんを収容するために、空きベッドを常に確保するか、それができないときは必ず関係病院と連絡を取り合って搬送をできる体制を取ります。または自らの病院のHCUやICUのベッドコントロールによって何時からはベッドがいくつ空くというようなことも承知して待機します。

 この内容はヘリコプターの朝の始業時の運航クルーと医療クルーとの合同のミーテングでの確認事項となっています。

 つまりドクターヘリが飛ぶような重症の患者さんはたらいまわしに会う確率がほぼゼロとなるわけです。

 奈良県において3次救急病院と2次救急がいくつあってどこに配置されているかは知りませんが、その日に起こった県内での一番重症で急を要する救急患者さんが入る病院は、その救急事案が起こってみないとわからないような体勢では今回のようなことはいくらでも起こるでしょう。

 ドクターヘリに乗るフライトドクターもフライトナースもパイロットも整備士も、また病院の救急外来も皆ヘリが運んでくる県内で一番重症な救急患者を救命するために自然とその体制が組めるということです。

 はじめから他県のドクターヘリを当てにしているようでは本当に県民のために救急体制というものができるのでしょうか。

 自分は奈良県民ですから、自分自身や家族、地域の人々のことを考えると、やはり和歌山県に負けない救急体制を作ってほしいと思います。


 http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032801000513.html
 この件は明日とりあげます

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Secre

No title

気持は十分に理解できますし、ドクヘリの方々の努力、活動も重々理解しているつもりです。
が、何故ドクヘリは受け入れられて救急車は駄目なのか。
救急患者、その搬送手段を問わず、平等に受け入れられるのがあるべき姿ではないでしょうか?
既に病床もあふれ返り、医師も減り、現場が限界に達している状態で、これではドクヘリを利用した方だけが優先的に治療を受けられるという免罪符に成り下がっているだけです。

確かに高機動を活かした救急搬送による重篤患者の移送は大切ですが、それ以前の問題、医療現場の崩壊を食い止めない限り、ドクヘリですら受け入れられない状況が将来あり得る、と言う事を理解するべきだと思うのです。

No title

救急体制 医療崩壊と世間で叫ばれていますが、本当に生命も危険が迫っている救急事案を優先する体制がないからこのようなことが起こるのだと思います。ドクターヘリはそもそも生命意の危険が迫っているとか重症度が一定以上の条件でないと出動しないからです。そのための待機をしていますので要請も消防機関医療機関からのものに限定されます。

No title

ですから救急車からの受け入れ要請であっても生命の危険がある重症患者をドクターヘリを持つ病院が断る可能性はほとんどないでしょう

No title

一部にはドクターヘリの出動件数が多いのどうのと触れ回る方もおられるようですが、実はそのようなことは重要ではなく、本当はヘリに救命効果が問題となるような事案にいかに確実に出動出来るかどうかが重要です。ただの骨折の患者さんに飛んで、今回のならのような事案に飛べなかったなどとなったら本末転倒です。

No title

おっしゃる内容は充分に理解している、と申し上げております。
飛ぶ事が悪い、選ぶ事が悪いと申し上げているのではありません。
ヘリが飛ぶ時、必ず収容される状況、スキームも理解しています。ただ、これが転じてヘリならば絶対確実、と言うのは早計だと申し上げているだけです。

私は医療従事者ではありませんが、医療従事者方々の発する情報と日常報道との対比、ギャップについて理解出来る所があり、皆さんに状況をお伝えしているつもりです。

「新小児科医のつぶやき」
ttp://d.hatena.ne.jp/Yosyan/

「勤務医 開業つれづれ日記・2」
ttp://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-730.html

「新小児科医のつぶやき」の(3月29日愛育病院の続報)のコメント5件目、暇人28号さんの内容に、管理人様のご意見がダブっているように感じるのは私が間違っているのでしょうか?

No title

重ねて申し上げます。管理人様の仕事の状況、重要さも理解しており、その活躍を応援している者の一人と思っております。しかし、見境ない医療訴訟とそれに伴う医師の離散、医療制度の改悪は目に見えない、肌で感じられない部分で密かに進行し、銚子や岩手の様な状況が全国に広まりつつある、と言う事を少しでも理解頂ければ、と願うだけです。
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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