ドクターヘリの運航に理解のない航空関係者たち、、、、


  ヘリコプターはどんなことがあっても、いつでも、こういうふうにしか進入着陸しないといけないのでしょうか?

  

 これは実話です。

 つい最近、ランデブーポイントで患者さんを収容し、空港情報圏内の病院近くの場所へ患者さんを送り届けた後、基地病院へ向け出発しました。

 離陸して5分もしない時、別の消防本部から救急の要請が入ったと、運行管理から防災行政無線を通じて入りました。

 基地まで帰る分と後20分しか燃料が入っていません。基地まで飛んで給油して現場へ向かって、患者さんをうまく収容して基地へ帰っても日没時間はぎりぎりです。

 同乗の医師は次の現場へ行こうと言っています。

 情報圏内ですから、その空港で給油できて20分以内に離陸できればどうやらすべてが間に合いそうです。

 ドクターヘリが現場へ向かうかどうか、直ちに消防へ返事をする必要がありました。ヘリが出ないなら救急車で対応してもらわないといけないからです。

 消防関係の連絡は基地の運航管理者に任し、こちらは違法ではありますが空港の管制塔に直ちに給油できるならしたいので給油業者に連絡を取ってほしいと伝えました。

 管制塔には空港内 各事業者に通じる内線電話があるから一番早く連絡が着くからです。

 空港に近づきながら返事を待っていると、すぐに給油できそうだとの返事でしたので、ライトダウンウィンドでしたので、直接パーキングスポットに着陸するむね通報し着陸しました。

 ややもたもたしている給油業者をせかして、最小限の燃料を給油して着陸から9分で無事離陸、現場で順調に患者さんを収容して、基地病院へ日没20分前に帰着しました。

 基地病院へ着いて残務整理をしていると、本社の運行管理から電話が入り、どこかから空港着陸に際して決められたパターンを飛ばなかったことと、パーキングスポットに着陸したというクレームが来ていますとのことでした。

 そのようなクレームをつけてくるのは空港の情報官は普通なので、電話を入れました。

 どのような不具合があったのかという質問にやはり同じようにパターンを飛ばなかったことと、スポットに直接着陸したことはまずいというような話を始めました。

 空港の離着陸パターンは多数機がスムーズに整斉と短時間に安全に着陸できるように設定してあるもので、影響する他機がまったくいない状態ならばどのようなパターンを飛ぶかはパイロットが決めるしそれが著しく他の人に迷惑を及ぼさない限りは文句を言われる筋合いはない。 滑走路に着陸しないでスポットに直接着陸するのはまずいとのこと。

 では他の空港でも必ずそうしているのか、八尾空港は 松山 羽田その他多くの空港でヘリは着陸帯でもなんでもないところに着陸を強要されているがそれはいったいどうなのか。

 しかもこちらはいざという時には、管制方式基準に規定があるように他の航空機に優先権を持って管制を受けることが出来ると決められている内容のフライトであって、なおかつほかの航空機がまったく飛んでいないのに、延々とのんびりとパターンと飛んできて滑走路にホバリングしてとろとろホバタクシーしてきて、スポットに着陸することに何の意味があるのですか。こっちはヘリコプターなんだし。

 そんな飛び方をしたいドクターヘリや防災ヘリのパイロットはまさかいないと思うけれども、万が一そんなやつがいたら止めはしないけれど、自分にそんな馬鹿げたことを強制しないでくれと言い渡しました。

 ほかの要員は皆さん 精一杯の協力をしていただいたので日没を前にうまく患者さんを収容できて、基地病院へ帰れたと満足していたところこんな馬鹿な申し入れで気分ぶち壊しでした。

 ヘリコプターが日本で認知されないはずです。飛行場ではヘリは自分の性能をすべて殺して、借りてきた猫のように飛ばないと承知しない航空関係者が多数いることを再確認し落胆した一日でした。

 救急ヘリは羽田でも成田でもスポットへ直行し、直接目的地へ向け離陸することが常識になっているのに延々とトラフックパターンを飛びたい人は永久にそうしなさい。

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Secre

No title

救急車やパトカーに速度違反をするなと言っているような物ですね(爆)!.....
そのような低レベルな方が航空行政の中にはまだ数多くいるのでしょうか?。
すべての面で優先させなければならない!、ドクターヘリを間違った方向に引っ張られないように国民がしっかり監視しなければならないでしょうね!。

情報官!実名出してみたら(爆)

No title

黎明期にはありがちな出来事でしょう。
そのうち赤色灯が装備されるのではないでしょか?緊急飛行と通常飛行の区別をしろとか。
パトカーも警邏中と通常移動は別扱いですし、救急車も同様。
こういった細かな事を一つ一つ潰していかないと、本来の性能は発揮されないでしょう。
先陣として、これも為さねばならない仕事と思い、がんばって頂くほかないと思います。

No title

こういった話が一般に認知されていないこともまた問題ですよね。
自分もここのブログを読んで初めてドクヘリに関わる色々な問題を知ることができました。
色々な意味のない制約の中で日々運航を行うことは色々ストレスのたまることと
思われますがそういった体験を書き続けることでいつか道が開けてくるのではと思います。
頑張ってください。

No title

中にはいろいろ苦労して対処してくれる情報官も多いですが、まだまだ大多数はこういった考えを持った者ですね! 重ねて言えば、旅客機至上主義の情報官も多く、とある中部地方の山岳地空港や山陰の蜆の取れる空港では、雪が降る中、「旅客機が来るから出て行ってくれ!」と言われたり、定期便の無い時間でも「スポットが無い」と着陸を断られたり、日常茶飯事起こってます。

No title

>>山陰の蜆の取れる空港
近くに住んでますがそんなことがあるんですね。、
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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