FEDEX機 ポーポイズでクラッシュ、、、、


 今朝 朝テレビを付けたとたん、衝撃的な映像が映像がテレビから流れていました。

 成田空港でフェデックスの貨物機 DC11が炎上していました。

 その後のテレビで航空専門家がいろいろと解説していましたが、ポーポイズだと言った人は見かけませんでした。

 ジェットの経験は少ししかありませんが、一度ポーポイズなるものをT33の時に同期生が入り、着陸復興(ゴーアラウンド)していくのを目撃したことがありました。

 絵に描いたようなポーポイズによる事故がテレビで再現されていましたのでそのメカニズムを今日は書いて見ます。

 今日のように強風が息をついて吹いている時は、最終進入の速度をガスト成分の2分の1プラスした分早いアプローチをします。急に風が止んで、対気速度が遅くなると揚力が急激に減って落とされる恐れがあるからです。

 今回 引き起こしをしていまや接地するという瞬間、風が止んで落とされて、落着となったようです。

 メインギアが激しく接地すると、飛行機の重心位置は前にありますのでバウンドして尻尾があがり頭が下がろうとしますので、瞬間の瞬間操縦桿をさらに引いて頭を上げようと操作しますがその舵が聞いてくるころにノーズギアが滑走路をたたき、頭が急に上がります。バウンドして上がろうとするモーメントと上げ舵と合わさり大きく頭が上がりますので、今度は大きく下げ舵を取ります。

 その時にまたメインギアが滑走路について頭が下がりますので、使う舵の量と機体の動きがだんだんと増幅して大きく頭揚げとなって、失速して墜落という、最悪のパターンでした。

 自分が目撃したT33のポーポイズは滑走路の真ん中あたりまで、ノーズギアとメインギアが交互に設置を繰り返していましたが無事にゴーアラウンドして事なきを得ました。

 このポーポイズからの脱出は、エンジンパワーをフルに入れて、操縦桿は離陸位置で保持してゴーアラウンドしかありません。

 パイロットは初期に訓練を受けている間は、アプローチ、着陸によく失敗して、ゴーアラウンドをすることがあるので、躊躇なく出来るようですが、ベテランになるほどゴーアラウンドすることがなくなっていて、プライドや保身などが影響し、最悪になるまでゴーアラウンドの決心が出来ないようです。

 先日のトルコ航空機の事故にもそのようなところが見受けられるように思います。
 

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Secre

No title

初めまして...毎日拝見させていただいています。

夕方の日テレのニュースで解説されていた元機長のかたが
ポーポイズの件を指摘されてました。

ポーポイズからの脱出方法についても、まさに上記記事と同じことを
発言・解説されてました。

No title

確かに今回の画像を見る限り、ここまで顕著なポーポイズを捉えたものはそれほど数多くないのではないかと思います。
というか、私自身初めて見たと思います。
きっかけとなったのは、ウインドシアによる急激な揚力の低下だと
思いますが、その後の操作が明暗を分けたのでしょうか・・・。

No title

はじめまして、私もいつも拝見させていただいております。

JET機にあってはグランドスポイラーの作動により、
バウンシングなどに入らないよう着陸後すみやかにスポイラーで揚力を無くし、着陸できるように設計されていますが、今回はバウンドが大きすぎ、ポーポイズに発展したようですね…

JET機のゴーアラウンドは、大きな後退翼を持つ飛行機だと小型機に陽にパワー入れてすぐに浮き上がるようなものではないので、
なかなか難しい印象を持ってます。
だからこそ、迅速な判断・対応が必要なんでしょうが
今回は『降りれる。』という判断だったのでしょう。それにしても、MD-11の横転事故多いですね…。
その辺が非常に気になります。

他の機種ではなかなか聞かない事故ですが、
1997年7月31日:ニューアーク国際空港 FedEx14便が不安定になり宙返りして着地して炎上。
1999年8月22日:香港国際空港 中華航空642便(B-150)が、不適切な操縦のため強風に煽られ着陸時に宙返りして地上に激突し爆発炎上。

今回の事故で何かわかるといいですが。

No title

衝撃的なニュース映像でしたね。

MD-11(DC-10)
今はやりでない3発の機体ですねマスを中心にもっていくという基本からいくと尾翼下にエンジンが配置されていることで尻が重くなりバランスが取りにくく一度急激な動作が加わると機体の立直しが難しい設計なんでしょうね。

今回は映像を見ているとその重たい尻と尻から押す推力が災いしたように見受けられます。
同じ状況がエンジンが翼下にしか配置されていない2発又は4発の機体(押す力と引っ張る力のある機体ではなく片方の力しかない機体)で起こったら立直しは出来たのでしょか?

死亡されたパイロットには気の毒とは思いますが今回の事故が旅客機で起こらなかった事が・・・

事故調査委員会には事故原因をしっかり追究してこの犠牲を無駄にしないよう願うだけです。

No title

追加
Bellさんが目撃されたT-33は単発ジェットの押し出しタイプですね。

後、今回の誘導を行った管制官、気の毒です。
このような事になるとは思わなかったでしょう。

No title

今回の事故もそうですが、MD11に関してどうも設計思想に余裕が無いように感じるのは私だけでしょうか?、エアバスにしてもそうなのですが、ほんの些細な事で事故に至っているように感じます。
確かに成田の横風は酷く、真横を向いて進入してくるような感じを受けますが、その中でもボーイング社の機体はおおむね安定して進入してきます。
他社の機体に比べてと言うことですが!。

MD11は事故の時横転してしまう事例が多いと思うのは私の思い違いでしょうか?

戦争当時生き残るための設計(マージン)を取り入れていたボーイング社と他の旅客機メーカー(これも軍需産業ですが)との設計思想の違い!それが明暗を分けているとしたらパイロットとしては悲しいことですね。
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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