危険性高い垂直離陸、、、、



 一般の方がドクターヘリに遭遇し、ユーチューブで公開されているドクターヘリの離着陸するシーンをよく見かける機会が多いのですが、理論に合わない離着陸をするパイロットが多いように見受けます。

 離着陸方法にヘリ操縦の基本に合わない経路や無駄なホバリングターンをしたり、場合によっては意味なく危険な方法を取るパイロットが多く見受けられるようです。

 そのような飛び方はパイロットが基本をよく知らないこともありますが、ドクターヘリが導入された初期の段階で、基地病院の関係者が、周りの住民からの騒音被害の申し立てを過度に意識したために、離陸時に出来るだけ高くまで垂直に上昇してから、目的地へ向かってほしいということを要求されたようです。

 また、着陸時はなるべく遠くから深い角度で進入してくださいとも言われて、運航会社のパイロット以外の関係者が簡単に受け入れてしまったようでした。

 私がそこにいたなら、死にたいのですか? パイロットはわざわざ騒音を強く与える飛び方をわざとするわけではなく、安全性と騒音を考慮してその時の飛び方は自分が決めます、  と答えたことでしょう。

 特に離陸の時の垂直上昇はTAでない場合は双発機でも、エンジン故障時には即墜落の危険性があるほか、垂直に上昇する場合は最大馬力でも上昇率が悪く、かえってまわりに長く騒音被害を与えかねません。

 数十メートルだけ高度を上げないで速度を獲得するだけで、上昇率は5倍以上にもなって、しかも短時間で騒音被害を切り抜けることができるのですが、素人の病院関係者は理解できなかったのでしょう。

 着陸の時も同様で、深い角度で進入すると速度は落とさないと難しい進入となり、エンジンパワーも多く必要で、長時間うるさいことになります。

 パイロットに騒音被害軽減のために危険な飛行方法を強制するなら、少なくともどちらが騒音が少ないか程度の計測はするべきでしょう。

 離陸時のエンジン故障は他の場合より、一番可能性が高く、しかも墜落は免れない危険性が高いのに、双発機の一番の利点を犠牲にする自殺行為だと思いますが、パイロットが安全な飛び方を否定されて、漫然と続けるのは、パイロットの発言力がヘリ会社では低いということになるのでしょう。

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35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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