屋上ヘリポート 最大の欠点、、、

屋上ヘリポートの最大の欠点と言えばやはり、着陸するヘリがハードランデイングして壊れたり、故障して飛べなくなった場合でしょう。
高さが50メートル以上くらいの屋上ヘリポートでこのようなことが起きて、修理ができなくなった場合、やはりクレーンで吊り下げて地上に卸すしか手はないでしょうから最低70メートル以上のクレーンを雇ってきて下ろすしかありませんが、付近の敷地に大きなクレーンを据え付ける場所がなければ不可能ということになります。
ある県のドクターヘリはこのようなことを想定して、クレーンで下ろすことを検討したようです。
周りの敷地が狭い基地病院ではやはり大型のヘリで吊り上げて、付近の広い場所に下ろすことが可能で、日本でドクターヘリではありませんが、大昔実際に吊り上げて、下ろしたことがあり、大先輩からその話を聞いたことがあります。
大阪中の島にあった朝日ヘリポートで当時最新鋭のベル206Bが故障して動けなくなり、204Bで吊り上げて、付近に下ろす場所がなかったため、川沿いに八尾空港まで吊ったまま運んだそうです。
ヘリの形が風で不安定なため吊り上げて少し速度を出すと回り出し、高速回転したため大変危険な状態になったそうですが、ゆっくりゆっくりと無事に八尾空港までたどり着いたそうです。
204Bは最大1,5トンくらい吊り上げられますが、206Bは燃料を抜けば1トン程度に収まって、何とか吊り上げて運べたそうです。
今ドクターヘリに使用されている各種の中型ヘリは燃料を抜けばほぼ2トンくらいになり、AS332なら3トン半くらいは吊れますので、ヘリによる移動は可能でしょう。
ただし、人や住宅の上空は飛べず、国道など道路横断はほぼ許可にならないので、県によってはヘリによる搬出ができない所も出る可能性があります。
いずれにしても備えあれば憂いなしなので、屋上で運航する基地病院は一度詳細に検討しておくべきでしょう。
ヘリポートが地上なら何の心配もありませんし、格納庫が隣にあって内部に吊り上げ用のクレーンがあればどんな故障でも修理できますし、陸送用のトレーラーに積むことも容易にできますが、、、、、
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