NHKヘリ 事故に認定、、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/5c2b37c74cdbfb99f1aacc042561139b845034de
NHKのヘリが岡山空港で墜落した件は航空事故に認定されたと報道されています。
航空機がトラブルを起こして壊れた場合、その壊れ方の大小によって、航空事故となったり、インシデントとなったり、いろいろ規定があって、地上で支援車両がぶつかっても、運航準備中なら事故となります。
もちろん事故を起こした当事者はできれば事故でないほうが良いので、このような大きな壊れ方なのに事故かどうかを決めかねていた様子なので、事故調査担当が素人なのか、運航会社が事故ではないと言い張ったのか不思議です。
テールブームが地上にぶつかっているので下手をすれば修理不能の全損かもしれませんがいずれにしても修理に1億円以上かかる重症でしょう。
テールブームが地上にぶつかった瞬間、ローターの回転の軌跡が大きく範囲を超えていることはほぼ確実で、ローターやテールロータを支えている機体の強度構造がほぼ変形していることは確実で、そうなると全損でしょう。
強風時の地上滑走中のホバリングターンの時に起こるこのような種類の事故インシデントは数件以上は起きていて、その何十倍も「アワや」が起こって老いるのですが、その原因は飛行場における、離着陸パターンの設定や、自由に安全に飛ばせない、飛行場内でのヘリの飛び方の強制に原因があります。
ヘリが飛行場で離着陸してパーキング場所へ移動するとき、今回のように15メートルの風が吹いていても、今の飛行場の離着陸手順では、普通のヘリパッドなら絶対にしない、完全な背風の場面を強制されます。
そして、今回のようにスキッドタイプのヘリに乗る、哀れなへりパイロットがあわやとなるか下手をすれば墜落します。
飛行場に着陸する場合には、いったん滑走路の真ん中あたりのエプロンの真ん前のタクシーウエーの交差点か、丸にHマークが書いてあるところにいったんホバリングし、その後1メートルか2メートルの高さでホバリングして移動していってスポットに駐機します。
離陸の場合はちょうどこの逆のコースでホバリング移動して離陸するのですが、これを守って離着陸すると、風がどんなに強くても必ず、まともな背風になる局面があり、よほど危険な時は斜めになって移動する場合があります。
そして、強い背風からホバリングターンを何回かはするので、限度の強風なら相当な危険性を伴います。
これが車輪タイプのヘリなら、全く危険性はなく、鼻歌交じりで大丈夫ですが、スキッドタイプなら死に物狂いで、今回は死に損なったようです。
この危険性を一挙に防止する方法は、どんな強風でも風に正対して、パーキングスポットへひたすら直線進入して着陸し、離陸の場合はスポットから強風の風にまっすぐ向かって、そのまま離陸すれば、鼻歌交じりで離着陸できます。
ドクターヘリで急病人を運ぶときも、強風でなくてもそうすればいち早く飛べるのでそうすると、空港管理者から会社の運行部門へ不届き者の不良パイロットとののしりの電話が入ります。
こんなバカげた飛び方を強制し、10億円のヘリを全損させて、事故かインシデントかなどと揉めているアホは日本だけでしょう。
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No title
風が強いとき、なぜ風に正対したままタクシーしないのか!
今回のタクシー中の映像をみると、律儀にタクシーウェイのセンターラインに機軸を合わせているように見えます
映像は、小型機駐機エリアに入る前で、見切れており、管制塔の前にイレギラー接地しているので、
今回の原因が風のせいならば、駐機エリアに入るあたりで、LTEで振り回されて、故意に落着させたのかもしれません
風がさほどでないならば、進行方向の安全確認や、操縦のしやすさを考慮すれば、それでよいでしょう
強風時に、横風や背風にあらがって、不安定な操縦を、なぜするのでしょう
教習所で、そう習ったから?見た目の体裁が悪いから?会社や先輩に指摘されるから?自己満足?
操縦は、我慢大会じゃありません
いかに楽に操縦するかではないでしょうか
それが安全にもつながります
私は風が強ければ、バックでもタクシーします(安全確認は、目視や管制への協力依頼で行います)
駐機位置でも風に正対して接地駐機させればよい
邪魔だと言われたら、風がやんだら移動しますと言えばよい
この年になると、ずうずうしくもなったのか、パイロットファーストで何事も対処するようになっているので、
上記のような外野の声は、何にも気にならない
そもそも、センターラインに機軸を合わせるのは、固定翼の発想
昔先輩に、回転翼操縦士は、頭を回転させろと言われました
固定翼操縦士は頭が固定してるとも(固定翼へのやっかみも含まれてるのでしょうが)
本件に限らず、何を優先すべきか頭を回転させて操縦してもらいたいと思います
それだけの自由度がヘリにはあると思っております
今回のタクシー中の映像をみると、律儀にタクシーウェイのセンターラインに機軸を合わせているように見えます
映像は、小型機駐機エリアに入る前で、見切れており、管制塔の前にイレギラー接地しているので、
今回の原因が風のせいならば、駐機エリアに入るあたりで、LTEで振り回されて、故意に落着させたのかもしれません
風がさほどでないならば、進行方向の安全確認や、操縦のしやすさを考慮すれば、それでよいでしょう
強風時に、横風や背風にあらがって、不安定な操縦を、なぜするのでしょう
教習所で、そう習ったから?見た目の体裁が悪いから?会社や先輩に指摘されるから?自己満足?
操縦は、我慢大会じゃありません
いかに楽に操縦するかではないでしょうか
それが安全にもつながります
私は風が強ければ、バックでもタクシーします(安全確認は、目視や管制への協力依頼で行います)
駐機位置でも風に正対して接地駐機させればよい
邪魔だと言われたら、風がやんだら移動しますと言えばよい
この年になると、ずうずうしくもなったのか、パイロットファーストで何事も対処するようになっているので、
上記のような外野の声は、何にも気にならない
そもそも、センターラインに機軸を合わせるのは、固定翼の発想
昔先輩に、回転翼操縦士は、頭を回転させろと言われました
固定翼操縦士は頭が固定してるとも(固定翼へのやっかみも含まれてるのでしょうが)
本件に限らず、何を優先すべきか頭を回転させて操縦してもらいたいと思います
それだけの自由度がヘリにはあると思っております