ドクターヘリの騒音被害、、、、



 ドクターヘリなどヘリコプター関係のブログやツイッターをできるだけ見て、世の中の方がヘリコプターなどにどのような関心を持っているかを気を付けているのですが、久しぶりにドクターヘリの騒音に関するツイッターの書き込みを見ました。

 自分自身が長くヘリに乗って飛んでいましたので、うるさい騒音の被害者は自分自身が一番なので、よく理解していますし、引退後は山の上の静かな住宅地で、毎日が日曜日の生活ですので、地上で被害を受ける人たちの気持ちもわかるようになってきました。

 騒音の被害はヘリコプターに限らないで、共通性がかなりあるようです。

 騒音が被害となる要素は、音の大きさと、継続性、どのくらい長く続くか、ほかには不愉快な音かどうか、いろいろあるのですが、キーンというような高調音、低い音でも204B特有の太鼓をたたくような音など、いろいろある中で、一番は高調音だと思いますが、AS330とアルエット2型がこの最たるもので、330に乗っているとすぐに難聴になると言われたものです。

 しかし高周波音は減衰しやすく、よほど近くないと第三者には届かないようで、乗って飛んでいるものが被害者でした。

 地上の第三者が騒音の被害を訴えるのは、一番良い例が、テレビ局などの報道取材のヘリで、これは、多数機の旋回で、ヘリの音が大きくなったり小さくなったりを長時間繰り返すことが我慢ならないようです。

 救急車の音もピーポーピーポーと繰り返し音が不愉快と感じるようにも思いますが、消防車のサイレンは比較的緊急性を理解しているのか、出番が少ないからなのか、救急車は出番が多すぎるのか苦情が多いようです。

 特に消防署からの出動時と、病院到着時の音は遠慮しているように思います。

 ドクターヘリは通常、離着陸を含めて最短コースを最短時間で飛ぶように心がけていますので、同じ場所に長時間旋回するようなことは避けていました。

 高速で一回通過するのは比較的容赦していただけるのは、うるさいなーと思ったころにはすでに音が小さくなりかけるからで、そこで旋回してもう一度音が大きくなると我慢できないとなるのではないかと思います。

 いずれにしても、騒音をなくすことはできないので、できるだけ分散し、早く通過するようにして、皆さんのご迷惑を小さくするように、気を使って飛んでいたのですが、多分多くの方たちにご迷惑をかけていたことでしょう。

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35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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