失敗作だったMD900、、



テールローターのない安全なヘリと言う触れ込みでずいぶんと期待されて登場したアメリカ製のへり、MD900は殆どパッとしないままこの世から消え去りそうです。

 たしか日本では朝日航洋以外で導入したのはたしかダダの1機、朝日新聞だったと思いますが、これはテールロータに代わるものが胴体の中に装備されていて、その分高周波の騒音が少ない為、低空飛行を得意とする朝日新聞には都合がよかったということでしょうか。

 世界的に見ても使っているところは軍民を通してほとんどなく、ロンドンの救急ヘリが使っている程度でした。

 理由は簡単で同程度のへりと比較して、テールローターがないだけで1億円も高いそうですから、メリットはなさそうでした。

 しかもキャビンのスペースが同クラスのヘリでは一番狭く、比較的小さなヘリで済む報道ヘリやドクターヘリであっても、ただの一度でも他の機種を使うと狭さには我慢できないようです。

 一部の医療関係者の間では、ローターがないので振動が少なくて、オスプレイや他のヘリに比較して、簡単に機内で注射することが出来るというような評価を読んだことがありますが、実はヘリコプターのローターやテールロータの振動は厳しく基準以内に収まっていて、ほぼ素人は体感できることはなく、もし体感出来る程度ならすぐ、調整が必要で放置しておくと各部に不具合が出ることになっています。

 ヘリの振動や揺れと言うもので機内の医療行為に影響が出るものは気流による揺れが主な原因で、逆にMD900はテールローターのない分、方向操縦の効きが悪く、その影響で横方向におかしな揺れを伴うことが多いようです。

 また、ローターが大変細い形状のファイバー製で大変軽くできていて、オートローテーション着陸が大変困難で今回の350の事故同様、しかも一番容易な広い飛行場への不時着に失敗して大破しています。

 もう一つ言えることはテールローターのないノーターシステムが大変優秀な設計なら、後継機に少なくともどこかが採用するはずですが、まったく使用されることなく1機種で終わるようです。

 まともな運航関係者、経営者ならとても買い入れるような機種ではなく、しかもまともな医療関係者ならドクターヘリに使うような機種ではないのですが、コードブルーなんちゃらいうドラマでいかにもと言うように取り上げれれていましたが、一番早く消える運命にあったようです。

 優秀な機種なら他社や医療機関がこぞって導入していたはずですが、いわゆるドクターヘリのあだ花と言う運命で消え去っていくようですが、ヘリには罪はなく、使うほうに理由があったのでしょう。

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Secre

No title

香港のペニンシュラはこの機体で遊覧・シャトルしていますね、ペニンシュラの屋上ヘリポートに良く降ろせるものだと何時も関心しています。

No title

昔ラジコンヘリのゲームを作ったときに、MD900をモデルにしました。

https://www.youtube.com/watch?v=PcINYbQQ_SQ

テールローター接触による事故がなくなるので有利かと思いきや、価格やら操縦性やらノーターシステムには色々な問題があるのですね。

そうだね

本来の意味での航空機の操縦能力の優劣で差が出る機体です(悪く言えばクセがある)
テールローターのジャイロ効果のある機体や大型機で長期間にわたり体感が慣れた方は、『何だ、コレ』という感覚でしょう
固定翼を少なからず経験されている方は、YOWコントロールへのシビアなコントロール意識が刷り込まれているので、まだマシなのですが、ヘリしか経験がないとYOWコントロールへの考え方や傾注度合いが違うので違和感を感じることでしょう
極端に言えばMDしか操縦したことがなければ違和感を感じずに操縦できることでしょう
だだし、地面効果がある状態でのホバリングは、メインローターのトルクが正確に予測できない変化をすることによるYOW変位は、テールローターのある機体は、単純な物理現象としてこれを補正してくれるのですが、MDにはこれがありませんのでYOW変位をテールローターのある機体のレベルにするのは困難を感じえません
なお、巡行中に不満を述べる方が、少なからずおりますが、これはセンスやYOWトリム(のようなもの)の使い方がうまくできていないためです
ただしこのYOWトリム(のようなもの)も、私の操縦能力からみて、もう少し遊びを持ってもらいたいと感じます

BKやECにはマストモーメントがあり(ずいぶん改良されたとは聞いていますが)、傾斜地やラフな接地面での接地操作が難しい一方、MDは頑丈すぎるスキッドと、それに付帯するダンパー(車のスプリングみたいなもの)、それに時にデメリットとなる、しなやかなメインブレードにより、ラフな接地をカバーしてくれます


キャビンスペースも、カタログデータは知りませんが、体感的にはECより広いことは断言できます(どんぐりの背比べですが)

一方MDのテールローターのないメリットや接地能力の高品質も、国内の特にドクヘリでの運用にはメリットがなく、部品の信頼性、世界的な運用機数(=安心感)も少なく、操縦感覚も一般受けしない
1000時間程度の教習所出がメリットを活かせるものでもなく、操縦感覚に違和感を感じさせるだけで、運航、整備ともに敬遠され選ばれる機体ではないのは間違いないです
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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