ドクターヘリの災害地応援はやめた方が良い??



 規模の大きな災害が起き多数の死傷者が出るような場合に、ドクターヘリが遠方の被災地へ応援に飛ぶ例が見られましたが、今回の九州豪雨被害の場合はあまり報道されていないようです。

 大災害の場合のヘリによる救助救援活動はほとんど自衛隊のヘリに依存している実態があり、その保管的なものとして、全国各地から応援に入った防災ヘリや県警消防ヘリ、そしてドクターヘリの参加しています。

 ドクターヘリの場合の搭載している医療器材や薬品類は救急患者の救命に特化していて、それが生きるのは発災から72時間以内と言われていて、遠方の被災地に入って救命活動が始められるには24時間や36時間経過してしまっている場合が多く、また夜間は飛ばないということになっていて、さらに72時間以内の活動がごく限られてしまうようです。

 遠くの被災地へ飛んでも、ドクターヘリの機能が十分に生かせる状況は限られているということになります。

 さらにドクターヘリは各県に1機が原則で、被災地へ飛んでしまうと、担当している県内のへり救急はぽっかりと穴が開いてしまい、カバーするヘリがいないということが普通です。

 DMATと言う緊急医療チームがドクターカーや他の航空機を使って活動をするのですが、どちらかと言うと自県の防災ヘリとともに活動する制度を作るとよいと思います。

 防災ヘリが遠方の被災した県へ飛ぶとドクターヘリと同じように留守になるとまずいと思われそうですが、普段のドクターヘリの出動と防災ヘリの出動数を比較すると防災ヘリは圧倒的に少なく、留守になった防災ヘリが必要になる事案はアッとて気に少ないようです。

被災地へ入ったドクターヘリも 72時間過ぎると防災ヘリと同じような使い方しかできず、機材薬品類びっしりの狭いキャビンでは防災ヘリと同じように使えないという事情もありそうでう。

 厚労省などは大災害時のドクターヘリの他県への派遣についてのルール作りなどを求めていたようですが、私はどちらかと言うと他県への応援は辞めて、地元の救急に徹するべきだと思います。

 他の中型大型の防災ヘリ、自衛隊ヘリなどに比較すると72時間過ぎたら出番がないと言え、適材適所の運航に徹して遠くへ行かない方が良いようです。
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Secre

No title

燃料、着陸係留場所、寝床、食料、便所、全て自己完結出来ないなら、行かない方がいいよね。現地が迷惑するだけだよ。防災ヘリも一緒だよね。
自衛隊は自己完結出来るからいいよね。

No title

関係ない話だけど
新潟ドクヘリ、今A社じゃないんだね~
防災や報道と石油もやってるし、拠点もしっかりしてるのに、どうしたのでしょう
私の知る限り、札幌も取られての、2拠点目です
先頭に立って、ドクヘリPの飛行経験時間を下げさしたのに、Pがいないわけでも無かろうに?
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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