10年以上 同じ機長の下で、、、、

私のパイロット人生で他のパイロットと一緒に飛んだことは大変すくなくて、初期の訓練、限定変更訓練、実務飛行に備えるOJTなどですが、1万6000時間のうち500時間もないと思います。
このことは大変な幸運で、他人に気がねすることなく、自分で学ぶ、自分でさぼる、自分で自分をほめる、自分で自分を叱るというようなパイロット人生で、ヘリのパイロットとはそういうものだと思い込んでいました。
先輩も教官もそれとなく、人に教えてもらおうなどと思わず自分で自分を鍛えろというような態度であったようにも思います。
神田パイロットに204BのOJTをしていただいた折も、教え諭す言葉は一切なく、じっと黙って横に乗っていていただいたように覚えていますし、技術は盗むものだというような感触でした。
ある後輩が教えてくださいと来たことがあったが、あいつはバカだというような話をされていました。
この前振りは昨日の限定機長制度の話の続きです。
同じ先輩と言うか上司の機長の下で、副操縦士として、限定機長として10年も15年も耐えられるかと言うことなのですが、技術的なものはとにかく、人間的に完ぺきで神様のような人格の上司機長なら可能かもしれませんが、不可能ではないでしょうか。
普通の社会はと言うか組織のみならず、構成員の個人も、活力を維持し、健全に発展するため適当な時期には人事異動があり、人間関係の刷新を行います。
適宜適切な移動や人事交流は健全な人間関係を保つため、また、正常な関係の維持、個人の能力の向上などにおいて絶対に必要で、公務員の世界ではごく普通に2年程度で移動があり、個人は成長していくものです。
このような大原則を無視したような組織はすぐに腐ってしまい、退職者が続出、いじめや暴力、パワハラ、さらには飛行不安全とろくなことが起きないでしょう。
限定機長制度も良いでしょうけれども、人間性を無視したような人事の滞留が起こる異常な組織は根本から変える必要がありそうです。
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No title
ヘリコプターは自らで深めていく乗り物と言えます。乗員育成で単独飛行の機会がありますが 単独飛行で伸びる学生と変わらない学生がおります。伸びる学生は単独飛行を好機と捉え自分で工夫しながら操縦しますが 中には教官と乗っている時より緊張した操作をする学生もいますがそのような場合は殆ど単独飛行成果が出ません。教えてもらうのを待つだけ そのような習慣が身についたパイロットに成長は望めないですね!
群馬県防災航空体制のあり方検討委員会 報告書
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https://www.pref.gunma.jp/contents/100095361.pdf
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いまだに薬散バブルの残党がこの世界牛耳ってるからいつまでたっても薬散のまま常識が進まねぇんだよな
●●さんはTwitterを使っています 「いまだに薬散バブルの残党がこの世界牛耳ってるからいつまでたっても薬散のまま常識が進まねぇんだよな」 _ Twitter
https://twitter.com/ameotoko0603/status/1244944421990219776
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