救助ヘリ ワイヤーカッターを義務化するべき、、、、

「ヘリのワイヤーカッターって消防やドクターヘリには大体付いてるけど、報道とか自衛隊のには付いてない事多いよね?」
ネットを見ているとこのような書き込みがありました。
日本の航空法では通常、合法的に飛ぶなら、送電線や電話線などにひっかかることはあり得ないことになっています。
最近非常に少なくなった農薬散布で今年7月に久しぶりに送電線に引っかかって墜落した事故がありましたが、農薬散布で低空飛行する場合は地上からの事前調査で、低空飛行しても安全であることを確認し、許可申請を受けて飛ぶことになっていますので、事故が起きるのは、事前調査がいい加減か、許可がメクラメクラ判かその両方かです。
実は日本国内の狭い田んぼで電線が多い条件では農薬散布は危険すぎて、多くの事故が起きてパイロットはたぶん50人近い数が亡くなっています。
それでも許可が出ていたのはパイロットの命より米の増産の方が重要であった昭和30年代以降の農林行政のためで、多くの犠牲者は農薬散布がラジコンに引き継がれるまで耐えることはありませんでした。
航空法の例外許可で飛ぶヘリが飛行場以外の場所へ離着陸したり、法規を超える低空飛行をしたりする場合は事前調査で安全性が確認できない限り許可はおりませんので、無法者が航空法を無視して飛ぶか、航空関係法で制限高以上の高さであるにもかかわらず航空障害標識を付けていない不届き者がいるか、あるいは行政がその不届き者を見逃すかしない限りは線状障害物にぶつかって墜落する可能性は無いことになっています。
唯一長野県で取材ヘリが高さ150メートルを少し超える送電線にぶつかって墜落した事故があり、国の航空行政や電力会社の航空障害標識の設置義務違反を問われる裁判が起きています。
その後 防災ヘリやドクターヘリなど人命救助に当たる公的ヘリは、その任務中、航空法に定める最低安全等度以下の飛行をパイロットの判断で行なってよいと改正されました。
と言うことは救助に当たるヘリは航空関係法で航空障害標識が着いた150メートル以上の障害物より下を飛ぶことが合法化されたわけですから、常に線状障害物にぶつかる可能性があるわけですから、相当な練度が必要でしょうし、万一、線にぶつかっても墜落を免れる可能性が高い装備があるなら、当然装備することを義務化するべきでしょう。
それがワイヤーカッターなのですが、なぜ義務化しないのか不思議です。
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自動車と比べて・・・
自動車は衝突回避技術は進んできてますが、小型航空機に、そのような兆しはありませんね
GPS、情報機器、視覚センサーなどをもちいて機内持ち込み装備品として、何か出来そうな時代だとも思いますが、IT専門部門とやらを持ってる会社もあるみたいですが、そういう方面にはないのでしょうか
GPS、情報機器、視覚センサーなどをもちいて機内持ち込み装備品として、何か出来そうな時代だとも思いますが、IT専門部門とやらを持ってる会社もあるみたいですが、そういう方面にはないのでしょうか
一般的なワイヤーカッターで送電線のような太い線を切ることは出来ません。切れて避雷線か一般家庭に引き込んでいる線くらいでしょう。陸自のヘリが実際に切った事例があります。 それよりはぶつからない対策をした方が現実的ではないでしょうか?ダブルパイロットならいざというときでも見張りや助言、地図等の確認はできると思います。