素晴らしい事故調査報告、、、、

T34 (6)

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190725-00000013-asahi-soci

 2017年8月 八尾空港から計器飛行方式で出発し、福島空港へ向かった高性能単発機、ソカタ式TBM700型がスパイラルに入って空中分解して奈良県の山中に墜落した事故の調査報告書が25日に発表されました。

 このソカタは速度こそ少し遅いものの、ほとんど旅客機のように高空を自動操縦で飛べるターボプロップの高性能の航空機で、エンジが単発で5.7トン以下なので基本の自家用免許で飛べるということでそれなりに事故も多いようです。

 ヘリの場合は昔は機種ごとに航空局の試験官による試験を受けて合格しないと,違う機種には乗れませんでしたがその後緩和されてタービンとピストンの区分はあるもののN類、たしか3トン程度までは乗れるようになりました。

 ところが固定翼の場合、基本の免許があれば5,7トンまで、ピストンエンジン、ターボプロップ、ジェットエンジンどれでも自由に乗れるということで、私が民間に出たときに固定翼のライセンサーがいて、T1に乗れると言って自慢していましたので、いい加減な免許だなと言う強い印象を持ったことがありました。

 今回の事故調査報告書は私が採点すると100点満点の出来で、ソカタの飛ばし方を全く知らないベテランの自家用パイロットが、離陸時のラダートリムの設定を巡行に合わせなおすことをせず、ヘッディングモードの自動操縦をセットしたため、高速になってラダートリムが強く効きだして、自動的にエルロンで方向を修正しようとして限界を超え、スパイラルに入って、制限荷重を超えて空中分解したと、見事に原因を突き止めています。

 事故調査が満点だから航空行政が正しく機能し、さぞや再発防止に役立つ大変有効に行政が行われていると褒めてあげたいところですが、残念ながら航空行政全体とすれば、全く劣悪で怠慢で無知で、亡くなったパイロットを含めて死んだ人は、航空行政の大穴に殺されたようなものです。

 航空最先進国のアメリカではこのような高性能機やタービンエンジンに乗るには別のライセンスや所定の訓練が必要なほか、様々な対策が取られているのに、日本の航空行政が間抜けだから早く改善しろと提言したそうです。

 見事に原因を突き止めて、このような素晴らしい報告書を書ける優秀な職員がいるなら、アメリカなどに倣って、このような事故が起きないような制度をあらかじめ作っておくべきでした。

日本の航空行政は 小型機、一般航空にはあまり関心がないように見えますし、ならば自由にさせるかと言うと偏ったことを執拗にこだわる規制をするようにも見えます。

 素晴らしい事故調査が良いのではなく、そんなことより、つまらない事故で人が死ぬことは未然に防いでほしいものです。
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Re: No title

> へりの自動操縦の場合は、突風等による悪天候でエルロンの限界を超えたらどうなりますか? 瞬時にPが修正操作をするのでしょうけどローターストールで制御不能になる可能性はどうでしょうか?
巡行中のブレードストールはほぼありえないでしょうね。後進側のローターの迎え角が限度を超えてストールに入る理論ですから、速度を落とす、ピッチレバーを下げる(パワーを絞る)ですぐに回復できそうです。よって突風乱気流程度の影響は少ないと思います。

No title

事故調査報告書を読み通してみましたけど、これって飛行機飛ばしちゃいけないレベルの人が飛ばしていたって話のように感じました。最近問題になっている、高齢者の自動車事故と運転免許の返納問題レベルのように見えます。

68才の高齢パイロットが、二種類のインスリンを打っている状態の糖尿病、胃静脈瘤があるほどのアルコール性肝硬変、デパスなどの安定剤を内服してる、心房細動があるなどの一つでもあり得ないレベルの身体状態を申告せずに航空身体検査証明を取得していたり、離陸後にヨートリムの戻し忘れを何度も繰り返して迷走していて、事故3日前にも伊丹の特別管制区にも入っていたり、管制との交信がスムーズにできていなかったり・・・。

航空関係は素人ですけど、医師から見るとあり得ないレベルです。医師の目からは初期の認知症も疑われます。記銘力障害、複数課題の実行機能障害あたりがアヤシイです。もともとある記憶は保たれるので、一見普通に見えますけど、だんだん新しい記憶が入りづらくなってくるので、新しく買った飛行機の操作手順を覚えたりも苦手になってきますし、操縦しながら通信したり、周波数を変えたりという複数のことを同時にすることも難しくなってきます。計画を立ててその手順を順序良くこなしていく能力も低下してきます。

ブログ主様は、小型機の免許制度の問題を指摘されますけど、自動車免許と同じで、航空機の免許もそろそろ高齢者の免許返納などに関して考えないといけない時代に来ているのかもしれません。定年延長を進める時代の中で待ったなしの問題を私たちに示している報告書かもしれません。
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Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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