梅雨明け10日??

昨日24日 南九州から近畿にかけて梅雨明けが宣言され、久しぶりの日照で植物などは元気が出たようです。
6月はだらだらした晴天が続いて、気象庁が入梅宣言するタイミングを失ってしまい、下旬まで梅雨入しませんでしたが、案の定梅雨明け宣言もやや遅くなってしまいました。
普通なら梅雨明け10日と言う言葉があるように、日本の天候では珍しく良い天気が続くのはこの時期で、梅雨明けから8月の上旬までは夕立も少ない安定した快晴が続く時期です。
しかし今年はすっきりとした夏空が来そうになく、明日からも雲の多い天候を予想していますし、下手をすれば梅雨明け宣言が出来ないような気圧配置となっています。
天気図を見るとはっきりした太平洋高気圧の張り出しがありませんので、ただ単に梅雨前線が薄くなったような気圧配置で、梅雨明けの条件、太平洋高気圧が梅雨前線を日本海まで押し上げるか、梅雨前線が消えて太平洋高気圧がせり出して日本列島を覆うかに該当していませんので雲の多い天候が続く可能性があります。
しかしこの晴れ間に梅雨明けを宣言しないと下手をすれば8月まで梅雨が続くということになると気象庁の予報官が毎日梅雨明け宣言が出来ない辛い日が続きますのでここで宣言したようです。
30年前ころまで、200機以上の農薬散布ヘリが華々しく飛んでいたころにはこの梅雨明け10日が事故のピークで一日に2機も3機も墜落することも珍しくありませんでした。
農薬散布の飛行自体が大変危険性の高いフライトである上、連日早朝3時に起きて炎天下で午前中ぎりぎりまでの作業が続いて疲労が重なるという悪条件でした。
さらに夜は旅館で雑魚寝で十分睡眠が取れない場合も良くあり、8月のお盆まで休めない強行軍で頑張ったものでした。
今は農薬散布の仕事はほとんどラジコンヘリに取られて、事故は全くなくなったのですが、ヘリパイロットが育たないというこれもまたヘリ事故を誘発する遠因にもなっているようですから世の中うまくいかないものです。
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