ヘリコプター誰が飛ばしているか?、、、


大涌谷レベル2にもかかわらず芦ノ湖は平和そのものでした


 むかし現役で飛んでいたころ、所属会社の整備部長が面白い話をしていました。

 ヘリコプターが誰が飛ばしているかと言う設問では多くの答えがあり、普通はパイロットが飛ばしていると言うのが答えなのですが、ではなぜ飛べるかと言う設問に変えるとパイロットが操縦するからとなるのですが、そうではなく、多くの方々がなんらかのかかわりを持って、多くの役割を果たす中、何が一番重要であるかというところまで話が飛びます。

 民間運航会社では営業が契約を受注してきて、経営者が機体装備を買い入れ、整備士が点検整備を行って、運航管理が運航に関する手続きや情報管理を行い、そこでやっとのことパイロットが操縦すると言う所までたどり着きます。

 ドクターヘリの場合はその先に、行政や病院管理者がヘリポートなどの施設を整備し、消防などとの運用に関する取り決めを行います。

 そして最終的にフライトドクターやフライトナースが現場へ出動して救急医療を施すと言うことになり、ドクターヘリはドクターやナースが飛ばしていると言うことも一定の真実でしょう。

 ところがこの流れの中の一番大元は日本の航空行政が航空法などに元付いて、航空機の耐空性を証明したり、運航の法的手続きを許認可すると言う、いわゆる膨大な書類手続きがドクターヘリを飛ばす大元と言うことが言えるでしょう。

 と言うことで大昔私に設問を投げかけた整備部長の言う正解は書類がヘリを飛ばしているんだよ、、、アッハハと言うものでした。

 と言うことでドクターヘリが飛ぶに際して必要上、処理される書類の数は想像が着かないほど膨大で、6畳くらいの部屋に置いたら天井までいっぱいになるでしょう。

 そしてその膨大な書類が必要な理由の7割以上は運航上の安全を保障するための記録となっていて、一旦事故があるとこの安全を保障された書類の中身のどこに違反していたか、あるいは、書類の内容そのものに不備がなかったかの大きな手がかりを正確に求めるできます。

 と言うことで航空事故というものはパイロットが失敗したからとか、整備士は不具合を見落としたからと言うような単純なものではなく、制度、規定、運用などの面において、航空行政から、運航会社の規定類から、営業契約から、発注行政の運航に関する制度、ドクターナースの運航に関する規定や実施状況などなど、多くのことが安全確認の項目としてチェックされることが当然となります。

そのために多くの膨大な書類の山があって、すべて後で検証の対象となるので、書類がヘリを飛ばしていると言うことにひとつの真実性があるのです。

 ところが実際に行われる事故調査では、現場へ到着するなり担当官がいきなり、離陸許可を聞き間違えたとか、ダウンバーストに落とされたかもなどと、信じられないことを発言するような事態が起きています。

 小さなヘリを飛ばすために、トラック一杯分もの書類の山が必要と言われる中、何の調査もしないで、とんでもないようなことを口走ることなく、結論を出す前には書類の山と格闘するべきでしょう。

 航空機は書類が飛ばしていると言うひとつの真実があるはずですから、、、、
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Secre

No title

嘘ばかり書いてある書類ですよ。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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