ヘリコプターと飛行機の操縦、、、



 先日 飛行機とヘリコプターの操縦、そしてオスプレイの操縦について質問をいただいたままになっていましたので今日はこの話題です。

 飛行機とヘリコプターそしてオスプレイの操縦の違いはホバリング操縦があるかどうか、と言うことと、オスプレイのみはヘリから飛行機への移行があるということになります。

 昔、ヘリコプターの操縦士は必ず飛行機の操縦をある程度マスターした後、ヘリコプターの訓練を受けることが普通でした。

 飛行機の操縦が出来て、それにプラスヘリ特有のホバリング関係の操縦法をマスターすると一人前のヘリの操縦士ということになり、ヘリの操縦士は全員飛行機の操縦ができたものです。

 もうひとつの捕らえ方としては、ヘリコプターは飛行機と同じ飛びかたは出来ますが、逆に飛行機はヘリコプターの飛び方のうち、低速飛行とホバリング関係の飛行をすることは出来ませんので、飛行機のパイロットはその部分についての操縦は出来ないと言うことになります。

 オスプレイについてはホバリング関係と飛行機の飛び方はヘリのパイロットが出来るのですが、ヘリモードから飛行機モードへの移行に関する操縦は訓練する必要があります。

 もうひとつ重要なのはオスプレイはヘリモードでの飛行性能、特にホバリングモードでの飛行性能が一般のヘリに比較して大変劣るので、その部分の訓練がかなり重要で、このことが原因とする事故が一番多いようです。

 ということで、新聞社など飛行機とヘリを両方運行する組織においては一般にヘリのパイロットは飛行機も操縦できる場合が多いようですが、飛行機のパイロットがヘリを飛ばすことはやや難しい状態でしょう。

 と言うことで、聞いた話では新聞社のパイロットは朝、ジョット機の乗って午後ヘリと言うような例も普通にあるそうです。

 航空自衛隊ではヘリのパイロット全員が飛行機の資格を持って育っていますし、海上自衛隊もほぼ飛行機の経験を経てヘリのパイロットになっています。

 と言うことで一般にはヘリのパイロットは飛行機も飛ばせるようですが、飛行機のパイロットはほぼヘリは飛ばせないと言うことになります。

 ヘリがレシプロエンジンの時代は、速度が遅く、また航法計器類やオートパイロットも装備されていなくて、飛行機に見劣りする性能でしたが、今は双発以上のヘリは速度も双発軽飛行機なみで、又オートパイロットも航法計器も旅客機と比較しても見劣りすることはなく、ぜんぜん操縦に違和感はありません。

 ヘリと飛行機の操縦ではこのような状態があるのですがさらに、決定的に違う操縦上のことがあります。

 飛行機はその飛行目的などから普通、離陸して巡航して着陸すればほぼその目的は終わり、その飛行中写真撮影したり、コース上を飛んで垂直撮影したりする程度ですが、ヘリの場合が多様な飛行目的があり、極端は例では吊り下げた鉄塔部材をボルトにあわせて据え付けるというような極端な作業飛行から、農薬散布、救助の吊り下げ、一日200回もの生コン輸送などなど、基本的な飛行技術では到底なしえないような飛行方法をマスターするようなことも普通に要求される奥の深い操縦分野が多くあることが特徴と言えるでしょう。

 このような特殊な飛行技術は相当な飛行敵性と熟練と、向上心があって初めてマスターできる飛行技術でヘリのパイロットなら誰でも出来ると言うような生易しいものではありません。

 ホバリング性能が落ちるオスプレイでこのような特殊な飛行方法をするにはさらに困難な道であると言えるでしょう。
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回答ありがとうございます。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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