富山県ドクターヘリ(2)、、、
このヘリポートに隣接して格納庫が建ちました。
富山県のドクターヘリ運航開始についての続報 記事を今日もアップします。
運航契約を行うに際して、取り決め条件を書いてある仕様書というものが県から発表されています。
常駐待機場所は県中央病院となっていますので、富山市内で空港から5キロ程度、北西にある病院建物の屋上ヘリポートを使用するようです。
病院内に運航クルーの待機場所を設置するとなっていますがその費用についてはどちらが負担するとは書いていないようです。
点検整備や風雨 雪 雷雨などの避難の格納庫、夜間繋留のための格納庫、給油設備などは請け負い業者が設置するとなっていますので、これらを富山空港内に作るとすれば、普通、数億円程度はかかりますので、5年程度の契約期間で合計10億円もらっても、その後の契約が保障されないなら相当リスクの高い契約となるでしょう。
すでにその設備を富山空港内に持っている業者なら、なんと言うことはないでしょうが、静岡や鹿児島が拠点の業者なら大変リスクが高く、墜落事故でも起こせば一瞬にして全部パアとなるでしょう。
仕様書には給油設備は運航業者負担とするとなっていますが、県はすでに病院の屋上へリポートの給油設備の新設工事を公開入札を開始していますので、県は費用を負担すると見え、これは仕様書とは違っているともとれますが、運航業者が病院屋上へリポートの給油設備の工事費の負担をするということはありえないでしょう。
そもそも、冬季間など荒天が多く予想される地域で、格納庫に避難する状況が頻繁に起こりそうな状態で、運航業者に避難用の格納庫などを自腹で設置させるなどもってのほかで、運航業者が変わってもドクターヘリの運航継続に必要な設備はすべて発注者で準備することが常識で、それがなければ、運航業者を変える必要が出たときに、作った格納庫などの費用を巡って裁判沙汰になりかねません。
ヘリコプターの運航の実態と費用負担について、素人の県行政などが十分勉強して実態を良く調べ、応札業者の弱みに付け込んで過剰な負担を強いるべきではないでしょう。
屋上へリポートがかっこいいと何年も前に作ったことがことの始まりでそれが尾を引いて、結局給油設備に7500万円、さらに避難用格納庫に数億円、それだけかけてもきわどい天候時のフライトが無駄に増え、なんら良いことはありません。
病院へリポートは地上で、格納庫着き、給油設備は高くても数百万から1000万円以内で済み、避難するほどの天候になれば飛行することなく、5分で格納、、、、、
これが安全運航の第一歩、誰でもでもわかる大原則です。
まさかこれを運航業者が作れといわれたら、未来永劫 運航業者は変えることはないと保証するべきでしょう。
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コメントの投稿
No title
富山県知事は、元消防庁長官です。
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次の仕様書作成の時に、「既に格納庫を所有する運航企業」とかやって仕様固めして、随契に持ち込むと言う魂胆もwww