昨日は冬至 また待機時間が長くなり始める、、、、
ドクターヘリを降りて2回目の冬なのでそろそろ現役のころのことを忘れ始めているようですが、待機時間イコール勤務時間の長いのにはずいぶんと参ったものです。
勤務時間のうち朝の始業は8時スタンバイなので7時半ころから、夕方はほぼ日没時間が終了時間でした。
ですから初夏の夏至のころは殆ど、航空法制限ぎりぎりの12時間、そして冬の冬至のころは5時半には終了時間でしたので、それでも10時間近い勤務時間でした。
季節によって勤務時間が日没時間とともに変化しますので、ドクターヘリの各基地ではその地域の日没時間を基準としてほぼその30分前までを出動要請受け入れ可能時間として決めていて、毎日朝礼ミーティングのときに今日は何時何分までと確認しているようです。
夏から冬に向けて、毎日1分刻みで勤務時間が短縮していきますので、運航クルーにとっては毎日楽しみで冬至を迎えるのですが、この冬至の日前後の日を境に又、毎日1分刻みで勤務時間が長くなっていくので、いやな日を迎えたという気持ちになってしまう日です。
クルーは毎日のように長い時間、突然かかる急な出動に備えて待機していますので、出来るだけゆったりとした気持ちで、ソファーで足を伸ばしたり、食事やトイレはわざわざ遠くへ行かなくても良いような環境が必要であり、また常時天候を注意しておくための観天望気の体制が必要です。
長時間勤務に対する適切な勤務時間管理や連続勤務日数の制限などは、出動回数が増えるに従って過長勤務となる可能性もあり、2部交代制度などの導入などが課題となってきそうです。
労働条件などは運航請負各社の管轄事項とはえ、同じような勤務をする40機以上のドクターヘリの共通の問題でもあり、航空法上の行政責任の国土交通省や雇用、発注元行政の厚労省がいずれ何らかの調査指導をするべきであることは間違いないでしょう。
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