オスプレイ 小笠原の急患輸送に、、


  このくらい空き地が広ければオスプレイも着陸できそうです
 
 
 
 ニュースによると小野寺防衛大臣が東京都の離島 1000キロの距離にある小笠原を訪れ、オスプレイの急患輸送について小笠原村長などと会談したようです。
 
 硫黄島と八丈島の中間にあって、飛行場のない小笠原諸島は急患輸送のエアーポケットで、現在は厚木に駐在するUS1飛行艇がその任務を担っているそうですが、広い村内の離島同士の移動などに問題があり、4時間から5時間かかって東京まで搬送しているそうです。
 
 オスプレイが入ると片道2時間で直接島内へ着陸できるので、自衛隊の医官が同乗して、ドクターヘリのような運航をすれば、患者さんは要請から2時間半程度で、かなり高度な救命医療が受けることが出来るようになります。
 
 ドクターヘリは小型ですが、かなりの医療資材機材を積んでいて、千葉日本医科大ドクターヘリの松本先生に言わすとドクターヘリが来ると言うことは、現場に大病院が来たものと思っていいということです。
 
 オスプレイを急患輸送と言う観点だけで考えるのではなく、この考えを取り入れて、有能な自衛隊の医官と同時にドクターヘリと同程度以上の医療設備を伴って、派遣すると言うことが重要でしょう。
 
 ただし オスプレイはもともと防衛目的なのですから、臨時的に十分な医療設備を要請のつど積み込むと言うことは時間がかかり、緊急要請の出動には間に合いません。
 
 しかも、佐賀県に集中して配置すると言うことは、このような緊急医療目的に十分対応できるとはいえないでしょうし、しかも、全国的にいつ起こるかも知れない大災害などには、配置される位置が国土の西に偏りすぎているように思います。
 
 パイロットや整備士の養成には常に3,4機のオスプレイがどこかで訓練をする必要があるのですからわざわざ佐賀空港といわず、陸自航空訓練のメッカの三重県の明野駐屯地におけば、東京都の離島はすべて航続距離の範囲に入りそうです。
 
 もうひとつの問題、医療資材機材の積み替えは、航空自衛隊がC130用に開発した医療ユニット都同じようなものをドクターヘリの搭載機材なども参考に新しく2セット程度作り、広いキャビンの中にアタッチメントで固定し、電源さえ繋げばいいというようにするべきでしょう。
 
 もうひとつ、患者さんを収容したオスプレイが内地まで飛んできて、直接ドクターヘリの基地病院へ着陸できることが有効なのですが、20トンの重量に耐える屋上へリポートはなさそうなので、地上ヘリポートのある愛知医科大病院へ着陸するか、としても少し狭すぎるようですが、あるいは、2機着陸できる浜松聖霊基地病院へ少し無理ををして着陸させることにしましょうか。
 
 何しろ屋上へリポートの重量制限は使用する機体の重量の2.5倍まで会えるように出来ていますので、年間10回くらい着陸してもまったくビルが壊れるとかの心配はありません。
 
 責任ある誰かが腹をくくって着陸してくださいと言えばそれで終わりです。 今まではそういう大物はいませんでしたが、、
 
 そしてもうひとつは夜間着陸の照明設備があるという事も常識的な事項です。
 
 長距離を飛行する救急飛行が夜間飛べませんではまったく役に立たないと言う事例が頻発で高価なオスプレイが泣くというものです。
 
 いろいろ課題はありそうですが、3,4年したらオスプレイが小笠原へ飛ぶことが実現して、村民のみなさっが安心して暮らせるようになって欲しいものです。
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Secre

No title

オスプレイは、2倍の飛行速度、3倍の積載量、5倍の航続距離を誇る機体だから、大地震や自然災害の絶えない日本列島と離島での救急搬送にも滑走路無しで使える。尖閣防衛にもOK!
しかも、オスプレイは意外と静かでした。

No title

管理人様

ご存じのように現在、小笠原諸島の急患輸送は海自のUS-2とUS-1Aがになっていますが、通常は厚木に常時1機進出している機体が使用されています。

すでに一部には流れていますが、オスプレイを小笠原諸島の急患輸送に使う場合、木更津駐屯地当たりに分遣隊が展開しそうです。

気になるのはUS-2の開発に当たっては、高高度を飛行できるように与圧をして患者さんへの負担軽減を図ったことです。その点、オスプレイは非与圧なので、長時間の患者さんの輸送に適しているかどうかが疑問です。

No title

沖縄の急患搬送の現状から言うと、自衛隊の医官が待機すると、災害派遣の緊急性要件に合致しないとかで、医官の待機や本格的な医療機材までは準備していないようです。 なんとも矛盾だらけの話です。

No title

オスプレイは、与圧というかどうか分かりませんが、NBC汚染環境でも機内が汚染されないように、気圧を調整する機能はあるようです。 世界中で活躍する米軍ですので、当然ながら冷暖房完備のようです。

No title

ちょっとしたヘリパイなら10トンの機体で加重5トンでも3トンでも浮かして、安定させて患者を降ろすことくらいは出来ますが、、1キロでも超えると建物が倒壊と言うならですが。申請時2.5倍までは必ず耐えると言うことを証明した書類を添付しましたから、2.5倍は耐えるでしょう。ちなみに2.5倍は民間航空機の多くの面での安全係数でこれがヘリポートの強度制限と何の関係があるのか良くわかりません。地上へリポートで3.5トンの制限で11トンがバンバン着陸していましたが航空局の見解で、重量オーバーは全着陸回数の30%以内にしろと言うことでしたがこれも何か根拠があったとも思えません。

No title

屋上ヘリポートでの重量制限の2,5倍の確たる根拠が薄いのですが、ベル412で設計したものが同系列のベル205の場合2枚羽根でその分412より50センチ長いので航空法上の着陸許可は出ないことになります。 ローターの50センチは離着陸にはまったく影響のない数値ですが。そしてその言い訳が自衛隊機はなんちゃら、、、ですが航空の安全に自衛隊機も民間機も変わりないと思うのですが、、、、

No title

だけどさあ、小笠原とか敵がいないエリアだから安全じゃないか
もう一歩踏み込んだら、、東京都が1機買えばいいんだよ。そして小笠原⇒八丈島⇒羽田か調布
オスプレイを少し改造して乗客が快適に過ごせるように
ついでに、八丈島⇔青ヶ島にも就航させればよい
買うのが無理なら、自衛隊に料金払ってレンタルか出動してもらえばよい

No title

医療用という制限付きな話ではなくて、日常の足として船の就航率が半分程度の青ヶ島にオスプレイを導入したいな。
八丈島に駐機させて日常管理メンテは自衛隊に委託
基本的に都庁(都営ヘリ)として離島の足にする
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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