昨日は海の日 事故相次ぐ、、、
過去の記事ですが ↑
昨日は近畿まで梅雨明けし、東日本でも良い天気のところが多かった海の日でした。
学校も夏休みになり、海や水の事故が起こる時期になりました。
昨日も長崎などかなりのところで水難事故が起こり水死者も出ているようでした。
私がドクターヘリの現役であったころも、夏休みに入ると水の事故で出動することがたびたびあり、重症な事例が殆どでした。
水中にどのくらいいたかと言うことで重症度は殆ど決まってしまい、うまく蘇生できた場合でも、後遺症が残らないで回復する例は非常に稀だったようです。
いかに早く蘇生処置がはじめられるかがポイントで、ドクターヘリがどんなに早く着くといっても、要請入電から離陸まで5分、どんなに近い現場でも飛行時間は最小5分はかかり、さらに水難現場へ直接着陸できる場合はごく少なくて、どうしても離れたランデブーポイントに着陸と言う事例が多く、合計すると要請から蘇生開始までどんなに早くても15分はかかってしまいます。
ただし救急隊やレスキュー隊が先着し、遭難者がすでに発見されてある程度の蘇生処置が始っていると救命率はかなり高まるでしょう。
この最低でも15分かかる、処置開始までの時間をいかに短縮するかは、救急隊など消防当局と、ドクターヘリの運航機関のそれぞれ独自の熟練度と、お互いの連携の緊密さで決まるようです。
水難事故に対するドクターヘリの対応の実態を見れば、その地域のドクターヘリが消防機関と連携して、どの程度のレベルで運航されているかのバロメータになるといっても過言ではないでしょう。
各地で運航するドクターヘリはこの夏の時期に起こる、多くの溺水事故に際して、劇的救命を連発するようがんばって欲しいものです。
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No title
管理人様
今日のエントリーと関係のない話で恐縮ですが、よく「自衛隊の輸入ヘリコプターは稼働率が低いので、国産が望ましい」という意見を見かけます。
しかし、海保や警察、ドクターヘリなど民間には輸入したヘリが沢山運行されていますが、稼働率はどうなのでしょうか。一説によると海自の練習用ヘリTH-135の稼働率は30%と言われています。
今日のエントリーと関係のない話で恐縮ですが、よく「自衛隊の輸入ヘリコプターは稼働率が低いので、国産が望ましい」という意見を見かけます。
しかし、海保や警察、ドクターヘリなど民間には輸入したヘリが沢山運行されていますが、稼働率はどうなのでしょうか。一説によると海自の練習用ヘリTH-135の稼働率は30%と言われています。
No title
日本人には水難事故に関しての意識が無さ過ぎです。結局は自分が悪いわけで。だから自分は21世紀なったらどこへも泳ぎに行かなくなったのです。