誰かが見ているあなたの着陸、、、
以前 米大統領専用機のヘリコプターがホワイトハウスに着陸するカットのことをこのブログで取り上げたことがありました。
ヘリの車輪が見事にマーキングを捕らえてノーショックで着陸する寸前の動きを専用機のパイロットがこだわっているようにそれとなく表していました。
昨日夕方、オバマ大統領の専用機のジャンボ エアーホスワンが夜間の羽田空港の滑走路にノーショックでしかも車輪は後方の部分から、しかもゆっくりとなぞるように滑走路を捉える様子が各テレビ局が見事に望遠で映し出していました。
大統領専用機のパイロットは空軍内でもそれなりの技術を持ったものが選抜されていることでしょうし、その離着陸のシーンは常に衆人環視の元にあります。
そのことは当のパイロットは常に意識していることでしょうし、それに見合うような操作を必ず心がけて行っているに違いありません。
その繰り返しが当人の技術を向上させる原動力になっているに違いありません。
これは昨日取り上げた、韓国アシアナ航空のサンフランシスコ空港でのアンダーシュート事故と対極の例となっていることでしょうし、当人は事故に至るまでの1万時間も、気の抜けたどのようにひどい着陸を繰り返していたことか、思わずにはいられません。
でなければ機種が変わったくらいであそこまでひどい着陸事故はありえないことでしょう。
飛行機の進入着陸最終時の接地操作は進入開始からのすべての操作の、集大成として明らかに外から見てわかる一連の操作の出来不出来を表してしまいます。
一連の操作操縦がうまくいっていない時に、結果として接地操作だけがうまくいくこともないわけではないでしょうが、機体コントロールを正しく正確に出来てこそ、正しい位置に、正しい姿勢で、沈下率ゼロで接地できると言うものでしょう。
政府専用機のパイロットやエアーホースワンのパイロットは常にマスコミや衆人の監視の元、多くのカメラがまわされる中で離着陸を繰り返しているので、そのことを当人たちは強く自覚しながら操作操縦を行っているはずですので、アシアナの事故ったパイロットのような情けない着陸は絶対にしないことでしょう。
ドクターヘリのパイロットもいつもそのような気持ちで日頃からの離着陸に臨み。自らの技量を鍛えて行ってほしいものです。
ドクターヘリが着陸している写真を見るとき、いつも思うのですが、マーキングのあるヘリポートの場合、そのマーキングのどこに着陸したら中心位置なのかをみずから判断してその位置へ着陸するべきであるはずで、もしその中心位置からずれた場所へ接地させるのであれば、必ず何らかの理由があるべきであると思います。
マーキングがあっても その中心付近にまあまあの向きで着陸していれば何の問題もないと言う意識で離着陸を繰り返しているパイロットは、みずからの技量向上のチャンスをみすみす、捨てているようなもので、いつまでたってもまともな位置に着陸できない、アシアナ航空のパイロットのようなものとなることでしょう。
今日の話は、政府専用機やエアーホースワンの着陸のニュース映像見ていつも思うことでした。
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No title
私の地元では、離発着していたのが自治体防災ヘリだけの頃は見事なランディングばっかりでしたね。
書かれているように、天候にかかわらず位置は毎回正確、いつもと進入が逆でもストレッチャ搬出方向を考えて接地直前に静かに向きを合わせていただける等、さすがプロの仕事だと感服しておりました。
最近はスキッドでこじられた着陸帯のキズが痛々しいです。
キズどころじゃなくて、危ないなあと思った事も数回。
書かれているように、天候にかかわらず位置は毎回正確、いつもと進入が逆でもストレッチャ搬出方向を考えて接地直前に静かに向きを合わせていただける等、さすがプロの仕事だと感服しておりました。
最近はスキッドでこじられた着陸帯のキズが痛々しいです。
キズどころじゃなくて、危ないなあと思った事も数回。