韓国海難事故、海洋警察庁 ヘリ事情、、、、


 
 
 
 韓国のフェリー沈没事故のニュースは国内のニュースと同等以上と思われるほどテレビ新聞で、しつこく流れてきます。
 
 元ヘリパイロット 現在はヘリマニアとして、流れる映像のヘリにどうしても注目してしまいます。
 
 事故後すでに4日以上過ぎていますので、もうほぼ生存者は見込めない状況で、大変悲惨な結末となってしまったようです。
 
 今回の事故の救難救助のポイントはやはり船が急旋回をして、傾きだしてから、45度を超えるあたりまでの時間、2時間位が、ホットタイムでこの時間までにどれだけ救助できるかが決め手で、これを超えてからの救助はほぼ不可能となったことでしょう。
 
 当日の映像には海洋警察のAS365、2機が映しだされていましたが、事故発生からどのくらいの時間で現場での活動が始まったのか、大変興味のあるところです。
 
 はじめから手順どおりにホイストで救助などとやっていたら、数十人も助けたら多いほうでしょう。
 
 傾きが30度以内程度の時に、現場へ着いていたら、ホイストで隊員を降ろして、乗客の避難誘導に当たり、救命ボートの準備をして避難させていたら、多くの方が救われた可能性があります。
 
 2機のAS365から、5,6名の救難隊員を船上に送り込めていたらと思いますが、実際に写る映像は60度以上傾いてしまっている時からの映像なので、到着が遅かったのでしょうか。
 
 昨日からの報道では、海洋警察の最新鋭機のS92やKA36が映し出されていましが、事態がこうなってしまっていては、いかに最新鋭のヘリを持ち込んだとしても、なすすべはないでしょう。
 
 また米軍の艦船やオスプレイも救助捜索に参加していると言うことも報道していましたが、このように時間が過ぎてしまっていては何の役にも立たないと言ってよいほどでしょう。
 
 まるでドクターヘリが一時間後に患者さんと接触するようなことと同じで、手遅れもいいところです。
 
 ドクターヘリもまったく同じで、ここ一番、役に立つかたたないかは、良い機材を持っているかどうかや、運営資金に余裕があるかなどではなく、どの程度の人間がどの程度の意気込みで日々の仕事にまい進しているかと言うことのようです。
 
 おせっかいに、いちいち日本で報道されている韓国の人たちの、国難ともいえる国家の非常事態における行動、言説の愚かさはひとつずつ日本人に当てはめて反省材料とするべきでしょう。
 
 
 
 
 
 
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Secre

No title

毎日、楽しみにブログを拝見させていただいております。
どんなに良い機材を導入しようと、使う人間、もしくは組織のトップクラスが正しい判断をしなければ、間違いなく国内でも同じような事案は発生すると思いますし、救助出来ないという結末が待っていると思います。
ある組織の考え方ですが、救助事案が発生し情報を得ているのに、要請がないから出動しないなどと、どこまでも上から目線の組織もあるようですので、自分達の存在理由を自ら否定してしまうという愚かな考えにいいかげん気が付いてほしいですが。

No title

ある県の南北にドクヘリがあっても、どちらだと助かる命が多いか、まさしく人間の意気込み次第でしょうか…。

No title

義を見てせざるは勇無きなりと言いますが、組織の一員として活動するにおいては上司の指示なく行動するのは悪でもあります。ましてや法治国家である日本において、法を無視して行動するのは犯罪であり、故に為政者は何として法との順応を図って行動するかが成果として出てくるわけです。

人を助けるのは正道でありますが、組織にあってはそれを行う手順も重要であることを認識してほしいと感じる部分があります。無秩序に動いたら、それも問題でしょうと。

意気込みを正しく行うために、「法と秩序を正しく認識し行動できる人物」を上にそえる、それが我々国民の義務であります。

法や立場を無視してドクヘリ導入を「公約」として掲げた長を認めた八戸市民はダメだと思っています。

No title

救助事案の対応については、確かに組織、官の一員ですので法や組織の指示で行動することは正しいことかと思います。
ただ、そのような考え方だと、非常時には対応が遅れるので、平時に予め活動ルールを定めておくことが求められているのが昨今の状況ではないでしょうか。

例えば阪神大震災の反省から緊急消防援助隊やDMATの体制が整備されることや、現在では日本版FEMAの創設が検討されていることなどです。

また、法や立場を無視してドクヘリ導入を「公約」として掲げた長を認めた八戸市民は・・・
については、ここでいう長はこの文脈から「市長」と言うことでしょうが、市長は市と言う行政組織の長であると同時に、選挙で選ばれる「政治家」でもあります。
市長は市議会に条例の制定について提案出来ますし、市長の立場を使って新規事業について県や国に要望することも可能です。

ですので、「法や立場を無視して」ではなく、ドクヘリ導入が八戸市として必要であったかどうかについて市民の判断がどうか。ではないでしょうか。
政治は最終的に国や国会まで行けば法まで変えることが出来て、そこで成立した法に従って事業を実施す
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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