原発に二つ目の制御室、、、

 

 
 
 原発の再稼動を審査する規制委員会の要求事項として、津波を防ぐ防波堤や非常電源の施設などに並んで、今はひとつしかない制御室を別の場所に緊急用の制御室を造ることを求めているそうです。
 
 東北大震災まで制御室はひとつであったということはいかに安全を過信していたかと言うことの裏返しで、震災の時には全部の電気系統が喪失し、非常用照明や懐中電灯の明かりだけでほぼ真っ暗な制御室で悲壮な勤務を強いられていたような話が伝わってきています。
 
 原子力の安全思想は航空機の安全思想とほとんど似通っていて、ファイルセーフや重要系統の複数化、警報システムなども同じような思想で造られていることだと思います。
 
 今回の787のバッテリーの故障はかなりの危険性があったのですが、電気系統自体は2つのエンジンが持つ発電機 たぶん交流と直流の2台ずつ計4台 さらにその発電機すべてが故障したときに、最終的に緊急着陸だけのための最後の電源であるバッテリーが発熱発火爆発に至ったものです。
 
 ただ787は燃費性能を求めるため、エンジンドライブの油圧系統を殿堂にしたり、エンジンの圧縮空気圧を使う系統にも電気に変えているために電気系用が複雑過大になって、そのトラブルの対策が後手後手になっていたのかもしれません。
 
 飛行中は使わないものがトラブって飛行に重大な影響を与えてしまったということでしょう
 
 原発もまったく同じで、アメリカの砂漠で使う原発を、基本的な危険性を充分考慮することなく、日本の海岸地帯にすえつけたため、緊急電源が十分な防水対策をすることなく地下に造ったり、通常の電源が乗る送電線を台風や地震での被災に充分耐えるように造っていなかったのでしょう。
 
 また海岸地帯でテロにはいちばん弱い場所にありながら、制御室も1系統しかなく、軍の警備もなかったという寂しい状態でした。
 
 予備の制御室の場所は極秘にし、地下深く造ることも視野に入れるべきでしょう。
 
 間違った安全神話から一歩も出ることが出来ないで、大きな被害が出ていながらその教訓を無視し、停電を示唆して世論を恐喝し、充分な対策を取ることなく、再稼動を急ぐことは国民に対する更なる背信行為となるでしょう。
 
 
 
 
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Secre

No title

リチウムイオン電池は、貨物としてみれば危険物扱いで飛行機には
ある程度の容量までしか積めないって規則もありますね。でも電子化が
推し進められている飛行制御の部分で、ある程度の力量を持つこの電池を
使わない手は無いのでしょうね。

日本の原発、火力発電所も冷却水の調達や、燃料輸送の問題から沿岸部に
立地するのが基本になってますね。そのうえで、地層と津波の
実績を元に「一応」安全と呼ばれる地域に「恐らく」津波は
到達しない高さに建設している、と言った感じですね。
この「一応」と「恐らく」が外れたのが福島第一であり、とりあえず
当たったのが福島第二、および女川だったと。

ちなみに、六ケ所の施設付近でうろうろしていると、たちまち警備員が
やってきて誰何されます。カメラと高さ3mの振動感知器付フェンスに
ぐるりと取り囲まれております。
それで完璧かと言われると、どうなんでしょうね?
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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