JAL A350 無線機故障でライトガンで着陸

和歌山ドクターヘリ (518)



 https://news.yahoo.co.jp/articles/435c513765e0c58a7ce7f40cfb79c68db52d3c71

 昨日 JALのA350が羽田から千歳へ向かっているとき、無線機が故障し管制塔からのライトガンで着陸するという、まるで化石のようなトラブルがあったそうです。

 ライトガンは無線機が故障した航空機に指向性のあるライトを発して、着陸の指示や待機の指示を出す原始的な道具でまさか今どきそのようなものを使うとは、大変な驚きでした。

 結論から言うと、今どき飛んでいる航空機には乗員乗客の数だけ携帯電話があるのだから、それを使えばよさそうなものを、法、規定上そのようになっていないので、化石か石器を使うようです。

 そもそも航空機には複数の無線が搭載されているので、同時に両方が故障して使えなくなることはありえないはずだと言えますが、少しでも無線に知識がある方は、電源やアンテナや、マイク、スピーカーが壊れたら両方使えなくなると思うでしょう。

 ところが航空機設計者はよく考えていて、電源はそれぞれ、バッテリーからと、発電機からに、そしてアンテナも配線も無線機ごとに独立していて場合によっては離れたところへ付けてあります。

 もちろんマイクやスピーカー独立しているようで、同時に二つとも壊れる確率は相当天文学的数字です。

 そして、無線機が壊れて使えなくなった場合はトランスポンダーという2次レーダーで決められたコードを発信すると地上のレーダー上に無線機が故障したということが映ることになっていて、管制官はわかるようになっていますので、無線の使える他機を遠ざけるようにして安全を確保し、空港に近づいたら写真のライトガンで知らせて着陸させます。

 トランスポンダーも壊れたら、右回りの三角飛行か左回りの三悪飛行をしてから空港へ向かいますが確かうろ覚えですが、無線機故障は右回り、緊急事態と無線機故障は左回りだったと思いますが忘れました。

 トランスポンダーが飛行中の他機との間隔を一瞬でわかるので、地上の管制レーダー使うことのない、小型機まで補助金で矯正的につけさされた直後、後輩がヘリで無線機故障でコードを発信したとき、管制は付近のレーダー基地で一斉にアラートがなるので、関係のない小型機は発信するなと言ったことがありました。

 我々は、「何のために高いトランスポンダーをつけさせたのかと、猛抗議したことがありました。

 長くなりますが、もう一つ面白い例があったので紹介しますと、物資輸送の後の空港への帰りに、無線機が2台とも壊れたのですが、機内に携帯用の社内周波数専用の地上用無線機があっったので、社内のほかの機体で空港へ帰るのが近くにいないか呼び出したら、ベル222のパナソニックの機体がいました。

 無線機が壊れたから、一緒に連れて帰ってと頼み、204Bと222の非常に珍しい編隊飛行で着陸したことがありました。

 いずれにしても今の時代なら携帯電話で何とでもなると思いますが、規則は変えられないということで、狼煙のような石器を使うようです。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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