高い高度でのホバリングは危険、、、、

1985年当時の写真 (3)

 ヘリコプター特有のホバリングという操作は場面によっては大きな危険性をはらんでいるので、できれば必要のないホバリングすることを避けるほうが安全と言えるでしょう。

 どのような場合が危険かというと、一般には高い高度ということがありますが、空気の薄い高い高度というとらえ方と、もう一つは地面効果外の高い高度という2つの場面があります。

 その二つのどの場面でも、その時のヘリの搭載量などを含めた総重量でホバリングに必要な馬力が、その高度でヘリがエンジンとローターで出せる馬力、揚力が下回った瞬間、ヘリは落ちるしかなくなります。

 出せる馬力いっぱいの100%出しても、馬力が足りなくなるという状態です。

 ホバリングと言ってもヘリが止まっていて、正面から風があると10ノットでほぼ10%近く馬力が少なくてホバリングしますが、横風や背風では10銭と近くも多い馬力が必要となるので、いきなり落ちるという現象が起きます。

 風の方向によって、テールローターに食われる馬力が10%も増えたり減ったりしますので、不利な場合は回されながら落ちることになります。

 ヘリの重量によって、制限ギリギリならより危険になり軽い状態なら余剰馬力があって大丈夫ですが、重いとより危険範囲が大きくなります。

 物資輸送で重量ぎりぎりの重さを上げ下げするときには、重い荷物が地面を離れるとき、あるいは接地するときにできるだけ最大馬力になるように、ホバリングで静止したり、静止状態でホバリングターンをすると、テールローターの必要馬力の変化で落とされたりするので、ゆっくりとした上昇降下とターンを実施します。

 離陸の時に垂直上昇をいったん止めて、ホバリングターンをして向きを変えて出発する方法は最悪と言えるでしょう。

 着陸の時は10メートル以上の高度でいったんホバリングしてからホバリングターンをすることは危険で、2メートル程度のホバリング高度までは方向を変えないほうが、より安全でしょう。

 いずれにしても横風やテールローターの必要馬力の大きな変化がある可能性のある捜査は控えるべきで、10メートル付近で必要馬力が限度を超えてしまうと、落とされることを止められなくなる可能性があります。

 多分 ヘリパイロットは相当のベテランになるまで過程で、1回や2回は落とされたり、パワー限度を大きく超えた経験をすることがあるので、中型、大型ヘリと言えども、ヘリなら同じような危険性があることに気が付くでしょう。

 もちろんドローンや空飛ぶ車にも同じような空力特性があるはずで、このような原因で墜落する事故も多発することでしょう。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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