真冬のような天気図、、、

お天気

 https://www.youtube.com/watch?v=WYp2yzU4-EE

 昨日は季節外れの真冬のような天気図で各地で雪やあられが降り、強風が吹き荒れ、琵琶湖では竜巻が観測されるなど、真夏日から一挙に真冬になったような様子であったそうです。

 奈良県の我が家付近でも、夕方車で出かけるときフロントガラスに雪のようなみぞれのようなものが降りましたし、雪おこしのような雷鳴が聞こえたりしました。

 地球温暖化派にとっては夏の暑いのも冬の大雪も気候変動によるものだそうですから、何とでもいえるのがお天気現象です。

 例年なら近畿地方でも11月末にはいったん真冬のような寒気が下りてきて、湖北では山の高いところがうっすらと白くなり、その後もう一度暖かくなったのち12月末から本格的な冬となるのが普通です。

 ヘリコプターのパイロットにとってはこのような一時的な真冬の天候でも、ちょっと判断を誤ると命を落とすことが起き、油断がならないものです。

 ヘリコプターのパイロットの仕事でも色々とあって先差万別で、一番厳しいのが普段、飛行要請がかかることなく、毎日が昼寝のような仕事でも、天候に関係なく出動要請で飛ぶ、防災ヘリやドクターヘリが一番厳しい仕事で、急病人や大けがした人の命がかかっていることや、あるいはどこかで救助を待っているというような状態があります。

 次に厳しいのはテレビニュースの取材で、地上班の取材で間に合う場合もありますが、何が厳しいかというと、同業他社との競争にさらされるということがあります。ライバル局が航空取材の絵を流したのに、わがほうが空撮映像を出せないのは致命的となります。

 何もなければ昼寝ばかりに見えていても、いったんことあれば、昨日のような天候でも飛んでいかないといけないという事態が起こります。

 その点、山岳部の鉄塔建設などの仕事は、強風時でも飛ぶ可能性はありますが、山間部の厳しい現場で働く作業員の方の安全や、作業の効率から、雨や強風や雪になると作業全体が中止となることがあるのでやや気が楽です。

 ただし、生コンの輸送に限ると、いったん飛び始めたら、よほどのことがない限り、型枠がいっぱいになるまで途中で中止することは許されないので、結構苦労する場合もあります。

 天候的に一番気が楽なのは、映画や資料映像を撮影に行く時で、雲の影が入るとまずいので、全天快晴でないとだめだとか、ヘリが安定しないとだめだとか色々条件が厳しいので、飛ぶ方としては比較的安全で安心して飛べます。

 ドクターへリの場合には、普段居眠りをしていて楽そうに見えますが、天候が悪いことや風が強すぎるとか理由をつけて飛ばないと、助かる人が死ぬ可能性があり、相当な地震がなければ昼寝などしないで、天候の変化をフォローしている必要があります。

 また、悪すぎる天候条件でフライトを強行すれば、乗組員全員が死ぬ可能性もあります。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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