川崎重工 無人ヘリで山小屋輸送、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/b61dc1f7398f063997b796453402a201a2c66c8b
14日に伊那市で川崎重工が開発中の無人ヘリ、空飛ぶ軽トラで山小屋への物資輸送のデモフライトを実施したそうです。
この無人ヘリはかねてから川崎重工が自社のバイクのエンジンを使って開発中で、1000CC程度のエンジンで100馬力くらいのようで、実機のヘリでも1馬力当たりの輸送重量はおおむね1キロと言われていて、4000馬力の332は4トン、ベル206Bは400馬力で400キロと言われていましたので、普通の性能が出ているようです。
技術的にはほとんど目新しいものはなく、実機のヘリで行っていた山小屋輸送があまりの需要の少なさで、実機のヘリ会社は採算が合わず、ほとんど撤退してしまったため、山小屋経営者が困っていて、川崎が隙間需要を狙って開発したようです。
ごまんと飛んでいる実機のヘリが採算割れで撤退したところへ、自社製のエンジンと実機のヘリ設計技術を利用して、新規参入を目指しているようですが、新たに開発して採算まで行くことはほとんど不可能でしょう。
マーケットが小さすぎて、採算は合わないと思いますが、ほかの用途があれば奇跡的に利益が出る所まで行くかわかりませんが、ヘリメーカーとしては隙間狙いで可能性はあるでしょう。
山小屋輸送は山岳地特有のきびしい強風や乱気流、霧などが影響して飛べない天候が多く、実機よりさらに小型では就航率は下がることでしょう。
このヘリを完全にものにしておけば、新たな需要が出る可能性はありますが、エンジンタイプよりはるかに簡潔な構造のドローンが市場を取る可能性も高く、競争が厳しい割には実入りが少なそうです。
過去に40年ほど前、実機の農薬散布ヘリが消えるときに、ラジコンヘリでやるというマーケットに代わり、多くの企業が参入を目指しましたが、機体はヤマハの一人勝ち、運航はおもに農協自身が組合員でやることになり、新規参入はほとんどなかったようです。
ちょうど今は空飛ぶ車やドローンの普及が目前と騒がれていて、JAL ANAから町工場まで取り組んでいるようですが、結果は40年前と同じように、実用化の壁に阻まれ、小さなマーケットに落ち着いて終わるということになりそうです。
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