ドクタージェット運航を目指しクラウドファンディング、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/1ba4bf29afbd6016b878c88fa066146526e7f22b
大阪でドクタージェット導入を目指して、NPO法人が1億円を目標にクラウドファンディングを始めたそうです。
ドクタージェットはすでに北海道でメディカルウイングとして、公的資金を使って10年以上運航していますが、全国に広がらないのはやはり、需要とドクターヘリとの兼ね合いでしょうか。
メディカルウイングは小型ジェット機を使う関係で、夜間や悪天候でも飛行できる点がありますが、問題は費用対効果の点で大金持ちの厚労省が腰を上げないのはやはりあまり飛ばないということでしょう。
搬送対象は重症患者の小児や超重症の心臓疾患や消化器疾患、事故の重傷だそうですが、このうち特に子供病院は全国的には数が少ないので応需の中心となるようです。
時速250キロで飛ぶドクターヘリと800キロで飛ぶでは長距離搬送の場合、勝負にならないと思う方が多いようですが、ほぼ500キロ程度なら、いい勝負で、それ以上ならジェット機が有利です。
普通、対象病院にはヘリポートがあって、ヘリなら病院間を直行しますが、ジェット機の場合はヘリポートと飛行場の間を救急車かヘリで対応する目に、重症患者の乗り換えに2回乗り換える必要があり、ロスタイムは30分以上かかります。
ドクターヘリは離陸まで5分の待機をしていますので、いつでも対応可能ですが、受け持ち区域から遠くへ飛ぶと救急体制に穴が開くので、やはり防災ヘリで対応することになるでしょう。
ドクタージェットの搬送は普通、より高度な治療のための転院が多いので、5分以内に離陸するような急な搬送はほとんどなく、30分後出発でというような要請で飛ぶことが多く、患者とヘリはその時間に合わせて準備をすることが多いようです。
実際にドクタージェットを配置して、一定期間、運行実験を重ねてどのような搬送に必要かを見極めて、実運航に導入することが必要なので、実験運航には厚労省の公費を充てるようにならないものなのでしょうか。
それとも北海道の運航の結果を精査すると、日本の他の地域での導入は必ずしも必要性がないという結論になっているのでしょうか。
札幌や福岡から東京の大病院への搬送ならドクタージェットは必要ですが、札幌や福岡の大病院で対応できなくて、東京へ搬送するような患者はあまりいないと思いますがどうなのでしょう。
それよりも、私がボルネオで救出した日本人技術者の方が、JALで東京へそのまま搬送されたように、実は海外から日本への搬送のほうがはるかに必要性があるように思いますが、この点には全く手つかずとなっているようです。
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