ヘリコプターの操縦とは、、、、

航空機の操縦を極めるにあたって、ヘリコプターと飛行機は全く異次元の世界であるといっても多分理解できる人は少ないでしょう。
操縦とは航空機を動かす技術ということに尽きるかといえば、飛行機の場合はあくまでも、着陸が素晴らしいとか、速度や高度、進路を維持することや、それらをうまく変化させる技術ということになります。
ところがヘリコプターの場合、ドクターヘリのパイロットに法的に認められている、例えば電線に囲まれた狭い校庭に着陸する場合を例にとると、機体をうまく動かして着陸する技術を1とすると、どの経路をとるか、進入角度はどうするとか、速度の減速率をどうするかなど、どのように飛ぶかが10以上となります。
飛行場に着陸する固定翼機にはそのようなことは起こりえないのですが、唯一あるとすれば空中戦をどう戦うかを競う戦闘機の世界にはありそうです。
ヘリパイロットの場合はその飛行目的によって、操縦技術よりもこのような場面と目的に応じた飛行計画の判断と決定がパイロットの技量の中心となる場面が変化し、言わゆる比較的簡単といわれているドクターヘリのような飛び方でさえ、患者さんの命を最優先するにはその判断力によっては、より困難で危険を伴うことになります。
もちろんそれぞれのパイロットは自分の持つ経験と技量によって、どこまでやるかを自分で瞬時に決める必要があり、その決定と実践はパイロット個人の能力によって大きな差があることは避けようがないでしょう。
ヘリパイロットはその任務と自分の技術で最大の結果を残せるのですが、飛行場にのみ離着陸し、ぶつかる電線や障害物のない空域で飛ぶ固定翼機のパイロットには想像もできない、深い技術の存在があります。
ただし、ヘリパイロットでも固定翼と同じような飛び方しかできない、また、しないパイロットもいても全然不思議ではありませんので、同じドクターヘリパイロットでも大きな差があり得るということになります。
航空法上、救助事例の適用を受ける公的ヘリのパイロットに飛び方の制限はありませんが、それぞれ命が大切なのでおのずから、それぞれ違った限界はあるでしょう。
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