陸自のオスプレイ、予防着陸、、、

オスプレイ

 https://news.yahoo.co.jp/articles/c8cd5c16e3797e883b251bc57210f5bbf3351d4d

 陸自のオスプレイが8月31日、静岡県沖を飛行中、オイル系統に金属片を探知し、空自の静浜基地に予防着陸したというニュースが入っています。

 エンジンやギアボックス内を循環するオイル系統にそれぞれ複数個のマグネチックデテクターという、微小な金属片を磁石で吸い付けて、通電して注意灯を点灯する装置に何らかの金属片を吸い付いたということです。

 おおむね吸い付ける金属片などには3種類あって、ベアリングのメッキなどがはがれて髪の毛状になったもの、また同じものでかけら状の箔のような物、スラッジという粉状のものの集まり、この3種があるのですが実は本当にギアの先っぽが欠けた塊のようなものだったら、大変危険でギアボックス内のギアがすべてバラバラになる可能性があります。

 細かいものが付いていて飛行に対して影響がないものかどうか確認するため、瞬間的に高電流を流すと一瞬で溶けて飛散して注意灯が消えれば、すぐに墜落する可能性はほぼゼロとなります。

 消えても消えなくても一応近くの基地などへ着陸し、オイルを抜いて細かい布で濾してみて、どの程度金属類があるかを確認し、チップデテクターに着いたもの以外がないなら、ギアボックスはほぼ正常なので、飛行を継続して様子見となります。

 一定以上の金属類が確認されたら、当該ギアボックスは取り下ろして、正常なものと交換します。

 ここで問題なのは、去年のアメリカでの事故原因となった、エンジンとプロペラとつなぐクラッチと、胴体中央部にある左右のプロペラをつなぐギアボックスで、注意灯が点灯したなら、左右のプロペラの連結が外れてバランスを失って墜落する事故につながる可能性を否定できませんので、厄介な故障ということになります。

 このチップデテクターという装置は大変敏感に反応するように作ってあり、100回点灯しても一回も墜落する可能性がないほどなのですが、私の一生のフライトではただの一回だけ、エンジンオイル系統から5ミリほどのギアのかけらが出たことがあり、即エンジン取り卸しとなりました。

 この陸自のトラブルは場所によってはアメリカでの事故と同じことが起きる可能性があり、慎重な対応が必要でしょう。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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