陸自ヘリ事故、乗組員発見か、、、

明野航空祭 (279)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/fd439a005a29777b1b3684a3868b90ac262b76a5

 8日夜、伊良部島の住民から海岸に人影が見えるとか、海に人らしいものが浮いていると通報があり、確認を急いでいるというニュースが報道されて、ほぼ見つかったようです。

 無事見つかればよいのですが、この状態ではむつかしいようです。

 いったん海に沈んでも2,3日目にはいったん浮かぶようなことを聞いたことがありますが、その後また沈むらしく、そうなると発見は難しいそうです。

 事故原因に迫る情報として、スタビレーターの不具合の事故例が過去にあって、この装置は飛行機のエレベーターのような装置で、シングルローターのヘリは頭を突っ込んで高速になるとさらに頭下げになる特性があって、その動きを補正するためにしっぽにつけた昇降だのようなものが頭上げの舵を切り、低速時は逆に頭上げが顕著になるため下げ方向へ舵を切る装置だそうです。

 確か214Bの場合はもっと複雑で、一方向へ舵だけではなく、速度によって上げたり下げたりする複雑な補正があったように記憶しています。

 この装置は舵を切るということより、飛行時の姿勢を極端に頭上げや逆に頭下げになると、キャビンがあまりに傾斜するのを防ぐ目的なので、まったくなくても常に墜落はしないというように記憶していますので、よほど条件が合わないと墜落まではいかないように思います。

 と言って事故原因は全く思いつかないのですが、今回のような事故に際してパイロットはどのような行動を取れるかという実体験を少し紹介します。

 何らかの重大なトラブルになって、30秒や1分後に墜落し、多分助からないというような状態になったことは、40年のフライトで、3回か5回あり、一回は実際に墜落し、九死に一生を得ましたが、あとの3,4回は無事に切り抜けて生きています。

 一番死に損なった例を紹介すると、205Bで生コンを忙しく何回も運んでいるとき、生コンバケットをホッパー上に接地させ、隣の整備士がスイッチを操作し、開放して生コンを落とした瞬間、操かんが、勝手に真後ろに動き出して止まらなくなりました。

 1、5トンの生コンを放出して軽くなったヘリは、上昇しながら宙返りでもするように、頭を上げながら急激に後方へ移動し、あっ うしろ山に当たる、、、、死ぬ、、、、

 ピッチレバーから手を放して、両手で、思いっきり操縦かんを前に押すと、がくんと何かが外れたようにヘリは水平に戻りました。

 頭の中は最大限の能力でコンピュータが動くような状態で、まったく声など出ませんでした。

 機体が水平に戻った後もしばらく声が出ず、やっと落ち着いて隣の整備士に、戻ると声をかけて、着陸までトラブルが再発しないかびくびくしながらなんとか着陸できました。

 全く何が起きたのかわからなく、操縦かんは後ろいっぱいまで走ったのですが、整備士が操縦系統を必死になって点検した結果、パワーシリンダーのベルクランクと、壁の間に、つり荷のフックを開放する電線が挟まって一時的に拘束し、挟まった電線がへこんでベルクランクを拘束したものでした。

 外れなかったら、宙返りして後方の山に激突して死んでしまい、生コンバケットをホッパーに引っ掛けて墜落したという操縦ミスで終わっていたことでしょう。

 死にそうなトラブルに遭遇したら、頭にコンピューターはフル回転し、声など絶対に出せない状態となり、何が起きているかわからないでしょう。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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