いよいよ引退か?MD902、、、

https://www.helicopter-industry.com/coxhealth-welcomes-new-md902-fleet/
ドクターヘリの普及とドラマとともに有名になったMD900、902エクスプローラーは今現在すでに生産はされていないようで、URLの航空ニュースによると2017年にアメリカ沿岸警備隊で使用されていたMD900の中古機を902にリニュアルして、救急ヘリとして納入するというニュースです。
また他の情報によると、現在では主要な部品が手に入らなくなり、中古機を買って部品の共食いによって運航を継続しているような状態だというような話も入っています。
製造会社は902の後継機を設計して、次世代の販売につなげるようなことを考えていたようですが、実際はそのような計画は発表されていないので、今現在の機体同士の主要部品の共食いができなくなると消えていく運命にありそうです。
このヘリが売り出された当時はテールローターがないので騒音が劇的に静かで、しかも当時テールローターの空力的なトラブルで墜落事故が多発していたのでその危険性がないというような売り込みで爆発的に売れると見込まれたのですが、まったく期待を裏切りました。
当時、空撮生中継でニュース取材をするテレビ局が騒音低減で飛びついたのですが、あまりに狭い機内と、防振カメラレンズの劇的な発展で低く飛ぶ必要がなくなり、あっという間により大型のヘリにとって代わり、行き場がなくなったMD900はドクターヘリに救われたと言えるでしょう。
騒音が小さいのはテールローターがないからではなく、胴体の中にあり、空気をしっぽなどから噴き出している関係上、効きが悪くて安定しないうえ、アンチトルク性能のが悪くてより大きな馬力が食われるという欠点があり、秦野のBK117と同じようなインシデントを起こしています。
また胴体の中に大きなテールローターのようなものがあり、日常的に点検する利便性がなく、導入当時は故障に泣かされたようです。
このクラスのヘリは競争が激しくて、EC135 AW109 出遅れたベル429、そしてBK117などが次々と改良型を発売して競っていますので、買い手にとってはより取り見取りで、テールローターなしにこだわらなければ自由に選ぶことができます。
鳴り物入りで登場した、曰くつきの名機も新型の同型機に代わることなく、近い将来、さみしい引退を迎えそうです。
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