「他山の石」 生かせるか、、、、

https://twitter.com/mikifrc/status/1403013318290202626
岡山でのNHK ヘリの事故に関して書こうと思い、「他山の石」という中国の古い詩で使われた言葉を使おうと、その意味を確認すると、他の山のつまらない石でも自分の宝石を磨くのに役に立つ、ということらしいです。
その故事から、他人のつまらぬ言行も自分の人格を育てる助けとなるいうことらしいのですが、つまらない事故というには当事者にとっては厳しい指摘となりますが、ヘリパイロットという技術者としてはやはり他人の失敗を教訓として、自らの技術を向上させる取り組みが大切でしょう。
一個人としてのパイロットの取り組みとすればそれでよいのですが、ヘリを飛ばして事業として社会に貢献し、生活の糧を得る組織体としては、やはりやるべきことをするべきでしょう。
それは何かというと、EC135に乗るすべてのパイロットに、今回の事故の理論的な原因やEC135の弱点、そしてそのような弱点から事故を防止する考え方や操縦上の特別な配慮やテクニックについての教育をするべきでしょう。
このようなことはEC135のメーカーであるエアバスヘリに依存しても出てくることはないのは、自社のヘリの欠点を言いふらすことになるからです。
自分自身では800時間くらいの経験中、大変な強風の中の着陸時に同じような事象を2回経験していますが、ヘリを壊すことなく無事に乗り切ることができて、ラッキーだったようです。
通常のテールロータ方式でも同じようなことが起きるのですが、垂直尾翼の大きいフェネストロンタイプが影響が大きく、想定以上の馬力が入って、テールブームとのつなぎ目にペイントクラックが入り、さらに付け根を強化したようです。
三菱もMH2000のフェネストロンの取り付け部で破断して墜落していますので、設計上の強度見積もりに失敗したようです。
今回の事故を受けて、担当パイロットには適切な情報伝達と事故防止の具体的な方法を教育し、医療関係者や契約担当部門などへの十分な説明を行い安全を期すべきなのですが、さてドクターヘリ運航会社の対応はいかがでしょうか。
屋上ヘリポートではビル風の影響も強いので、同じような事故は起きやすく、地上への転落の可能性も高いので。同じような事故は絶対に防ぐ必要があります。
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