公的ヘリは2名パイロット制度確立へ、、、、

長野県の防災ヘリが墜落して明日3月6日で6年になるそうです。
その直後に群馬県の防災ヘリも墜落し、大きな事故が多発した防災ヘリですが、県警ヘリや政令指定都市などの都会の消防ヘリに大事故が起きないのはやはり高い山岳地帯などの運航環境の厳しさと、実任務の出動回数が少ないからでしょうか。
パイロットが1名制で飛ぶ場合と2名制で飛ぶ場合には2名のほうが安全性が高いということと、ベテラン若手の組み合わせの旅客機の機長副操縦士体制に似た組み合わせによる世代継承の意味も重要でしょう。
自衛隊や海上保安庁のヘリは一名操縦のヘリでも常に正副操縦士が乗っているのは、予算をとれることが大きいでしょうけれども、安全性と世代継承が目的であると思われます。
民間のヘリはほぼすべてが一人操縦で、整備士を補助として載せることを行っていはすべて、金儲けのためで、332など大型機でも1名が普通になっています。
20年30年前のように、ヘリがどんどん飛ぶような時代はすでに終わっていて、その後は十分に経験を積めるように飛ぶ仕事はどんどん減少していますので、パイロットの育成はほぼ限界に来ていて、経験の少ないパイロットがレベルの高い困難な仕事に、十分な経験のないまま従事するようになってきていることが想像されます。
消防防災ヘリは監督官庁の総務省が2人操縦制度を強制するようになって、要員の採用に苦しむ、ここ5,6年が最後の苦しい時期でこの時期を過ぎればパイロットは順調に育つようになることでしょう。
ただ予算と任務の関係で1機当たりの飛行時間が年間300時間程度と少ないことが、気になりますが、少ない飛行時間でも十分に生かして技量を挙げるしかないでしょう。
10年後20年後には純粋の民間ヘリパイロットの技量平均を追い越すことが予想されますので、民間優位も後しばらくでしょう。
先日の取材ヘリの事故もパイロット全体の経験値の低下と若年化が影響している可能性があり、特に取材ヘリのパイロットは平均月に10時間も飛ばないことが長く続けば自然と技量は低下傾向となるでしょう。
パイロットは飛べば必ず技量が上がるということは保証の限りではなのですが、しかし、飛ばなければ上達しないということは確かです。
私たちの時代は結構飛行時間が多い時代でしたのでわざわざ2人制にしなくても飛べたので、隣にパイロットが乗っているとペースが乱れてうっとうしいなどとぜいたくを言えたのですが、背に腹は代えられないでしょう。
パイロットが飛行時間を重ねて上達していけるような制度を継続するしか、良いパイロットは育たないことは確かで、これはいずれ無人になるらしい空飛ぶ車にも当てはまるでしょう。
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