「舞い上がれ」 天草空港で着陸に失敗、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/f87e9d32e5df85aba07c6a66b20417497a8f1cf6
26日午前11時ころ、NHKの朝ドラで航空大学校の練習機として想定して実際にドラマのロケで使用されていた小型機が、訓練飛行で熊本県天草空港への着陸の際、前の車輪が壊れる事故を起こしたようです。
報道では着陸の際、前車のタイヤがはずれる事故だと言っていましたが、プロペラが曲がっていて、全脚がないほど頭下がりになっていますので、相当な衝撃で脚が大きく壊れているように見えます。
このような事故の原因はポーポイズと呼ばれる現象で、英語でporpoise つまりネズミイルカのことで、ネズミイルカが大群で洋上を飛び跳ねながら泳ぐような現象が着陸時に起きて、最終的に制御できないで大きく落着すると機体はこのように壊れるか、下手をすると https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B980%E4%BE%BF%E7%9D%80%E9%99%B8%E5%A4%B1%E6%95%97%E4%BA%8B%E6%95%85 フェデックス成田着陸失敗事故のようになります。
今回の事故機はかなり滑走路の中央に近くで停止していますので、3回か4回以上飛び跳ねて、前脚から激突したようで、見事に前脚が壊れています。
最初の接地がそれほど激しいものでなくても、修正操作が遅れ遅れで、どんどんその修正量が大きくなってしまって、バウンドが大きくなっていくことを制御できないうちに激突してしまうことを防げないようです。
このような事故を最終的に防ぐには、何回かバウンドしてしまったら着陸をあきらめて、エンジンをふかして、沈もうと浮き上がろうとも操縦かんを離陸位置に保って、加速して離陸することが賢明です。
ところがなかなかこれができないで、バウンドを止めてやろうとして、振れ幅を大きくしてしまって激突するようです。
このトラブルは前脚が比較的長い機体におこりやすく、それは主脚が少しでも強く接地すると、前方への回転エネルギーが起きて、前脚が滑走路をたたいで、前のめりになりながらバウンドするので慌てて操縦かんを引くと、大きく浮き上がるのです。
その後は修正が遅れ遅れでどんどん大きくなって、ここからイルカの飛び跳ね現象が始まってしまうという、ポーポイズに入ってしまうことになります。
この機体で演技をしていた俳優はじめ、関係者は事後とはいいながらパイロット訓練の厳しい一面を思い知ったことでしょう。
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