紋別 雪で送電線鉄塔倒壊か、全域で停電、、、、

広島時代の写真 4×3 (48)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/4f790cacd51851e38c23181dc73c6f2ce2ae9c92

 23日 北海道の紋別市で送電線の鉄塔が倒壊したらしく、市全域で停電し復旧のめどが立っていないそうです。

 全国の電力会社は家庭などのエネルギーをガス会社などと競争し、全電化住宅を売り込んでいて、お風呂は夜間電力の給湯器、台所はIH調理器、、暖房はエアコンと売り込む割には、いったん停電すると命の危険があるほどの事態となります。

 病院や携帯電話基地局などはジーゼルエンジンなどの緊急用発電機で給電しますが、燃料を使い果たせばおしまいです。

 最新の高い技術を駆使した原発での運転用の電源は他の発電所からの送電線、緊急用発電機2系統、バッテリーと4系統用意して設置してあったそうですが、すべてが地下の同じ場所の変電設備に集中してあったために、津波の海水が侵入して無電源になったそうです。

 電力会社の電気供給ルートは初期には発電所から消費地へ向かって送るルートが普通だったのですが、事故時の遮断に対応するために、複数の発電所と多数の消費地を網の目状に結ぶ、ループ回路に設計し、万一の遮断に適応できるようにするものです。

 今回の倒壊した紋別の送電線はループ状になっていなかったために、一ルートが切れたら修復するまで停電は復旧しないようです。本来なら網走からと稚内から、旭川から興部、紋別のルートの送電線を3系統あれば、今回のような長時間の停電はありえないでしょう。

 今回は強風と降雪のために送電線鉄塔が倒壊したという原因をメディアが報道していましたが、鉄塔が雪で倒れる原因は、豪雪の雪崩か、電線の着氷だそうです。

 今回はオホーツク側なので豪雪は考えにくく、気温が0度前後の暖かい状態での電線の着氷と予想されます。

 通常の着氷ではなく、着氷した丸い氷が強い横風を受けて、航空機の翼型のような断面形になって、揚力が発生して、電線が縄跳びの縄のように暴れて、上下の線に衝突して、ショートし、電線が切れて、鉄塔にかかるテンションが一挙にアンバランスになって倒壊する可能性があるそうです。

 市内の変電所に入る送電線が2系統以上あれば、片方が遮断されてもすぐに切り替えが利き、停電になることはないのですが、台風などの時に一瞬電気が瞬くように切れるのは自動的に供給ルートを切り替えるためにおこる現象です。

 備えあれば憂いなしです。

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35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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