吉村大阪府知事 岸田首相に空飛ぶ車の規制緩和要望、、、

cty air

 https://news.yahoo.co.jp/articles/9edd9278649f25f777d9a07bd474eb8044128c38

 少し古いニュースですが、見落としていました。 16日吉村大阪府知事が岸田総理と面会し、2025年に大阪舞洲で開く万博での空飛ぶ車の商業運行についての、規制緩和を要望したそうです。

 写真は1987年に創立し、羽田/成田線などヘリコプター定期便を展開、1992年に倒産した シテイエアーリンクという会社が記念に発行したテレホンカードだそうです。

 実はこの会社は私がいた会社が御巣鷹山事故で犠牲になった多くの方をヘリで回収し、一部は犠牲者の方の地元家族へ送り届けた縁で、日本航空と共同で子会社を作って、ニューヨークに倣ってヘリの定期便を飛ばした会社です。

 都心から空港間などを飛んでいたので、ちょうど吉村知事が狙うような飛び方をしていたヘリコプターの会社なのですが、同じような狙いで都心とつくば万博会場も飛んでいました。

 搭乗率が低迷したことが失敗の原因だと言われていますが、常時満席でも採算が取れないほどヘリコプターの運行経費が高いので、最近話題になっている福井空港の件も最初から倒産は確実と見込まれます。

 世界中で何万機が合法的に飛び回って 安全性がほぼ確実なヘリコプターですが、ヘリは一般の航空機、定期便やセスナなどと比較すると運航経費がほぼ3倍かかるほど高いので、相当特殊な運航場所や特殊な乗客でないと採算が合わないことは、世界の実績が証明しています。

 空飛ぶ自動車はいまだ開発途上で世界中で商業運航どころか、試験運航でも人を安全確実に輸送した実績はないようですので、安全性、危険性は法的に認定されるレベルにないようです。

 開発中とは言え、運航経費がどの程度になるかははっきりしたことは言えないのですが、無人運航ならパイロットの人件費はいらないようですが、乗客が3人や5人ではとても採算は見込めないでしょう。

 つくば万博の場合はAS332という民間最大級のヘリで乗客19人乗りでしたが、採算は照れなかったようです。

 今の時点で普通に見積もれば、安全性がヘリの3倍以上危険というレベルで、一便2人や3人を運んでいたらヘリの3倍程度の運行実費はかかりそうでしょう。

 今現在、現実にはこの程度の実情なのに、何を規制緩和しろというのでしょうか。

 空飛ぶ自動車の実情を理解しないアホの知事が、何に使うかも考えないで防衛増税1兆円と決めた間抜けの総理に、いったい何を規制緩和しろと要望したのでしょうか、、、、

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35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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