ファースト ソロ、、、、、

今日の話題はパイロットならだれもが通過してきた道で一生忘れない瞬間と言えばファースト ソロでしょう。
NHKの朝のドラマで、上五島、東大阪、パイロットというキーワードの女性パイロットのことを取り上げてやっているそうですが、一回も見たことがないので詳しいことはわかりませんが、ソロフライトのことを最近やっていたそうです。
大河ドラマも朝ドラも大昔はよく見ていましたが、戦後80年も過ぎているのに同じテーマでドラマを作るとか、同じ歴史上の人物ばかりをテーマにするとかあまりに知恵のないマンネリもいい加減にしたらということで、興味が失せました。
自分は東大阪出身で、上五島空港で214B、AS330と計2か月以上も訓練を受けたパイロットとしては今回は見てもよさそうなものですが、あまり興味がわかないというところです。
せっかくのテーマですからファースト ソロについてはパイロットとして、強い思い出がよみがえるので、取り上げてみます。
我々 航空自衛隊のパイロット訓練コース 71-B クラスは 1971年のB, Aクラスに続いて、2番目にパイロットの資格を与えられるクラスで、長友が叫ぶブラボー、Aクラスはアルファ、Cクラスはチャーリーでしたが、、、
1月ほど座学でみっちり絞られて、飛行訓練に入って、全員ほぼ10時間飛んで、いよいよ12時間過ぎたらファーストソロという一番大事な時に、自分が降りて交代した、自分のペアーの同期生が滑走路上から横転して、草地に墜落してしまいました。
接地操作が高起こしになって、教官の修正が遅れたためのようでしたが、幸いふたりともけがで済んだのですが。
、基地は10万時間の無事故表彰の寸前での大事故が起き、教官も学生も異常な緊張状態となってしまい、ソロ寸前の我々はどうなるのかと思ったものでした。
幸いひと月以内にはファーストソロに出してもらい、パイロットとしての門出はあまりにも厳しいものとなりました。
空自のパイロット候補生は規定時間否にソロフライトができなければ自動的にパイロットへの道は絶たれ、次の訓練は受けられないことになっていて、退職していく仲間を見送ることになります。
その後過程を進むごとに機種が変わり、その都度単独飛行の科目は様々あるのですが、離着陸のほか、単機でアクロバットを行うエアーワークソロ、夜間飛行ソロ、編隊飛行ソロなどなど次々と科目が進みます。
それでも忘れないのはファーストソロで、滑走路にラインアップして、スロットルを前に出す瞬間、ふと後ろの席を振り返って空っぽなのに感激し、エイヤーと離陸したものでした。
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