福井 ディズニーヘリ便いきなりとん挫、、、、
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a50c2dfc719030a36581edc5462ea1395a94e5a
福井空港からディズニーやUSJへヘリの直行便を5月中に飛ばすと県知事まで呼んで大々的なセレモニーを行った会社が運送事業の申請をしていなかったといきなり事業がとん挫したようです。
事情がよくわかりませんが、この会社自体が航空運送事業免許を持っていなかったのではないかと思われます。
ヘリがあって、事業用操縦士の免許を持ったパイロットがいたら、いつでもタクシーをできると思っていなければとてもありえない事態です。
今現在は参入規制がなくなって、知床遊覧船やタクシー会社やバス会社と同じで会社が必要な航空機とパイロット整備士などの運航要員がいて、格納庫など拠点があって、運航規程や整備規程などがあり、パイロットの資格審査、訓練ができるような体制があって初めて、会社としての事業免許が認可されます。
そして地点を定めで運送事業をするには、必要なパイロット、ヘリコプター、運航規程、安全対策などをそろえて今度が路線ごとの運送事業認可を取る必要があり、例えばパイロットは500時間以上の経験と当該機種50時間など、そしてヘリポートや飛行場以外に着陸する場合には飛行場以外の離着陸場所の許可などが必要となります。
ドクターヘリはこの運送事業としての県単位の個別の認可を取るのですが、大阪府の運航を始めるにあたって、着陸場所の許可がうまく取れなくて、決まっていた運航開始日を危なく遅れるところでした。
というか永久に飛べなくなるところでした。
運送事業の離着陸場所には一番厳しい制限があって安全性を求められるのですが、それは離着陸中にエンジンが故障することに備えて不時着場が選定できないとだめだということでした。
以前から消防ヘリなど何回となく離着陸していたのですがそれはすべて救助事例の適用で許可を要しない項目での離着陸で、ドクターヘリが日常的に着陸するのは運送事業が適用されるためということで、不時着場がなければ許認可は下りず。大阪ドクターヘリは飛べないという危機でした。
大学病院なので付近には大学のグランドがあり、これを使えばOKなのですが大学当局は体育の授業などで人がいる場合があるので基本的に拒否しました。
結局、不時着場が取れないでドクターヘリが飛ばなくても、消防ヘリはいつでもOKというような屁理屈を大阪府も認めるはずもなく、航空当局も何とか許可しないとどこからどんな非難が来るかわからず、結局、モノレール駅舎と大学敷地の間の小さな川ののり面、ヘリが1機入るかどうかでしかも30度の斜面を不時着所として許可が出ることとなりました。
そんな書類上に不時着場所、どんなパイロットでもそんなところへ不時着しヨプなどとは思わないような場所でしたが、、、書類上だけつじつまが合えばよいというお役所仕事ですが、、
まったく運航実績のない会社の長距離の不定期便の許認可なら、どこからどんな屁理屈での妨害が来るか分かったものではありませんが、申請すらしていなかったということは、申請許可が必要だということすら知らなかったということでしょう。
飛行そのものにはぜったち的な安全性の実績があるヘリコプターの運航ですら、高いハードルがあり、今回のような、情けない間の抜けたような事態が起こるのですから、いまだまともに飛んでいない空飛ぶ車の運送事業が万博までに認可されるなどと夢を見るのは勝手ですが、恥をかくだけでしょう。
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