ヘリコプター 雪との闘い、、、

電発御母衣 (22)

 ヘリコプターが冬期間に飛ぶ様々な障害のうち、めったに起こらないのですが、着氷について今日は少し書いてみます。

 自分の経験で一回だけは本当に墜落するかという激しい着氷にあったことがありましたが、それはベル47KH4の仕事で舞鶴での送電線パトロールを終えて、夕方、八尾空港へ帰る途中のことでした。

 40分ほどの飛行のうち、福知山付近まで来た時でしたが、強い雪雲が流れてきて逃げられなくなり、得意の飛行方法、送電線にそって柏原へ抜けようとしましたが、1基先の鉄塔が見えなくなり、風防はほぼ全域に雪が付いて前が見なくなり仕方なく、当時は広大な空き地だった工業団地用地に着陸してエンジンを回したまま少し待機しました。

 しばらくすると一部の上空に青空が少し開けたので、上に出るかと上昇し始めたのですが、運悪く次の雪雲が押し寄せ雪に取り囲まれながらもなんとか7000フートくらいで雲の上に出て、篠山のいつものところへ着陸して、風防の雪を落として何とか八尾へ帰ることが出来ました。

 八尾に着陸してびっくり、なんと機体の後方には透明の氷がびっしりと付いていました。

 もっと着いていたら機体が重くなって上昇できなくて、雪雲にまかれて墜落するところでした。

 日本で飛ぶの民間ヘリには、風防の着氷を溶かす熱線が入っているのは332くらいで、猛吹雪で着氷すると前が見えなくなって横ばいで飛ぶしかないのですが、相当な猛吹雪でないと風防全体が雪で包まれるようなことはほぼありませんが、ぜったいに無いとは言えないでしょう。

 そのほかには風防以外にローターやテールローターに着氷する場合もないとは言えないので、猛吹雪中の飛行は避ける必要があるのですが、どうしても短時間のつもりで突っ切ることもありがちです。

 今の時代は気象レーダーの情報があり雪雲の動きが逐一わかるようになっていますので、相当正確な気象判断ができますが、強い季節風に乗って流れる雪雲の塊は強くなったり弱くなったりすることもあり、意外に変化することもあります。

 雪の離着陸や強風、視界不良など以外に着氷という危険性もあり、油断が出来ません。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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