民間ヘリパイロットの育成は????



 ヘリパイロットはその生涯において副操縦士などが乗らない1名操縦のヘリに乗り続けるために、またヘリが飛ぶ目的によって大いに違う職種というか、飛び方が違うという実態の中で経験を積んでいきます。

 その点、定期便のパイロットは常に正副2名のパイロットが組んで飛ぶため、だれと組むかのその組み合わせが常に変わるということは、パイロットの操縦業務が自然と統一化されていくことになり、人とかけ離れた操縦操作をするものは自然と淘汰されていくことになります。

 小型機のパイロットは1名操縦のことは多いのですが、その飛行目的や飛行形態がヘリコプターほど多岐にわたることはなさそうです。

 つまりヘリコプターのパイロットは生コンを一日中、何時間にもわたって飛んだり、5分ごとの遊覧飛行をしたり、農薬を散布したりテレビのニュース取材をしたりと、仕事内容によって飛行方法が大きく変わるうえ、ほとんど一人で飛び続けるので、個人の個癖や飛び方が大きく変わるということになるようです。

 もう一つパイロットの個癖で変わる可能性があるのは、自衛隊のように完備された訓練を受け、さらに良く管理された環境で育った者と、自費訓練でアメリカなどで訓練を初め、帰国して飛行学校で免許を取る場合には担当教官等の個性がそのまま引き継がれることも普通にありそうです。

 また同じ民間ヘリのパイロットでも比較的大きな会社で長く勤める場合は、多くのパイロットがほぼ一連の経験を積んで同じような経歴を積んで育っていく場合は同じようなパイロットとして育つ可能性がりますが、小さな組織の会社で長くいるとか、転職を繰り返している場合にはどのようなパイロットに育っているかわからないという不安があります。

 そして、民間ヘリ業界が不況で、仕事が減るとこのような転職パイロットが増えたり、全体的な飛行時間の減少と年齢とともに比例するべき熟練度や飛行経験が進歩しない可能性が高くなり、ひいてはヘリパイロットの質が落ちるということになります。

 このようなことを十分に見極めて、ヘリパイロットの新しい業務への転身をさせないと、防災ヘリなどが起こした悲惨な事故が増えることになり、重大な事故が起きる前には様々なインシデントが続発することになります。

 インシデントは通常の適切にパイロットが育っている場合でも起きますが、インシデントの内容をよく検討すると何が原因かがわ借り、適切な対応をとれるような組織運営をしないと最終的に重大な事故を防ぐことは難かしいでしょう。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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