パイロットの経歴評価 飛行時間か着陸回数か、、、、



 航空機の運航形態はあまりにバラバラで同じパイロットでも、12時間飛び続けてやっと1回着陸する長距離国際線と、ヘリコプターの遊覧飛行で5分ごとに着陸する場合を取るとき、パイロットの技量や経験の評価も大きく変わってきます。

 ふつうは一回の着陸には飛行前の気象情報などの収集評価から機体の外部点検、そしてエンジンスタートから地上滑走離陸、上昇、巡行、そして降下着陸し、エンジンを停止して外部点検、書類の記入と一連の作業があるのが標準的なのですが、航空機の種類も任務も多種多様で複雑化しています。

 航空機が出始めた当時はこの一連の作業の方法の以外にはほとんど例外はなかったのですが、今ではドクターヘリまでが離陸前の作業はすべてあらかじめやっておいて、要請から3分で離陸しますので、一回の離陸で行う一連の作業はほとんど省略、されています。

 つまり離着陸回数が極端に多いパイロットはいわゆる飛行時間が少なくても機体を動かす技量は進んでいますが、10時間に1回しか着陸しないパイロットは1000時間飛んでも100回しか着陸せず、しかも2人操縦なら50回しか着陸しないということになりますがヘリのパイロットなら1000時間飛べば2000回程度は着陸します。

 ということで昔、国内線しか飛んでいなかったANAのパイロットは上手だと言われたものです。

 その意味はやはり着陸は難しいという前提があり、しかも数多くやれば上手になるというものでした。

 ところがヘリの場合、着陸はそこそこむつかしいかもしれませんが、物資輸送の吊り上げ、荷下ろしの方が格段に難しく、しかも1時間に20回もするのが普通ですので、100時間も物資輸送をすれば、ヘリを動かす技術は格段に上がります。

 もう一つ言えることは、飛行時間経験の長さは危険性に対する感性が発達するということですが、その感性は気象、機体の故障、限界性能、低空飛行などの障害物に関するものなど、ただ単に飛んでいるだけのヘリパイロットに比較すれば格段に技量が上がるようです。

 もちろんホイスト作業も似たような環境ですが回数が少ないということはやはり機体を動かす技量の発展は遅いでしょう。

 物資輸送の3分間の1行程は、つり上げ、離陸、巡行、降下に続いて着陸と同じホバリングと、通常の1時間で目的地へ飛ぶ離陸から着陸への要素が3分に凝縮されていて、しかも障害物にごく近かったりしますので、ヘリパイロットでも半分程度の人はできないようです。

 ということになるとへりパイロットの経歴評価は着陸回数が重要であり、しかも物資輸送を何年間無事故でやったということはある意味、勲章となるでしょう。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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