ブルーインパルス、カラースモークで車の塗装被害、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/fc0cd403cc036168771a844051ccc27057f028d0
ニュースによるとパラリンピック開会の展示飛行を終えたブルーインパルスの予備機3機編隊が入間基地に着陸寸前、高度130メートルから30メートル程度で噴射したカラースモークが地上の民間の車300台程度に付着し、再塗装の必要がある被害が出たそうです。
付着した物質は油性のもので大きさが0,5ミリ程度で水や洗剤では落ちないようで、意外と粒子が大きいようです。
この被害はまるで私たち団塊の世代のヘリパイロットが水田に散布していて、同じように車に搔けてしまって同じような被害を出したことと瓜二つです。
ヘリコプターから散布する農薬は当然人に人には被害が出ないような薬ですが、農薬なので稲の葉には油性の展着剤でしっかりと接着するようになっていて、車に着くと再塗装する必要があり、5メートルの風が吹くと100メートル幅くらいに拡散し、風の読みを誤ると中古車センター100台程度は一撃でかけてしまいます。
ということでパイロットの判断一つの間違いで、一日水揚げ300万円程度の仕事で数千万円の被害を出してしまうことがあり、被害弁償の保険は間違いなく入っていたようです。
ブルーも農薬散布も吐出高度が高ければ地上に落ちるまでに拡散してしまってほとんど目立たなくなるのですが、農薬散布は飛行高度が高くなると地上に農薬が届くころには拡散してしまって、検査紙で付着状況を見せられて再散布となります。
高度が高くなりそうなときには拡散に備えて、速度を落としてより多量の農薬が落下するように調整しますが、今回のブルーインパルスは着陸寸前の速度が落ちているときで、しかも高度が低いときては面積あたりに上空デモの時の10倍以上のスモークが出て、被害が出るということでしょう。
吐出する単位時間当たりの量や、拡散したときの粒子の大きさの調整や、いわゆる、使用する色素インクと、インク粒の核となる物質、たぶん今はスピンドル油などを使用しているようですが、より研究が必要ということになりそうです。
農薬散布のヘリもブルーインパルスも自ら吐出した物質で地上に被害を与えたということは、やはり失敗ということになるので原因究明と適切な改善策が必要ということになります。
車300台の再塗装なら、少なく見積もって5000万円の被害ということになり、問題は少し大きいと言えるでしょう。
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低空飛行は犯罪か???

最近でこそ航空取材に使用する機材の性能が格段に向上し、数万円のドローンでさえ4Kの動画が取れるようになった現在、実機の取材ヘリに使っているカメラは高性能な防振架台との併用によって、300メートル上空から人の表情までわかるほど鮮明に写ります。
機材の性能が向上したから低空飛行は必要ないかというと、より一段と鮮明な画像という要求のため低空飛行をしなくなったということはなさそうです。
そもそも航空法の低空飛行の禁止は空港から空港へお客さんを乗せて飛ぶ定期便の航空機を主な対象として定められた規定で、その定期便でさえ着陸時は低空飛行をして、高度ゼロまで飛ぶのでパイロットに低空飛行の技術能力がいらないというわけではありません。
低空飛行禁止の規定はもちろん航空機自身の安全は言うに及ばず、航空機の危険性によって生じる地上の被害危険を防止する目的ですが、その後の社会情勢の変化によって、騒音の被害も併せてその理由になっているようです。
東京都心を経由して羽田に着陸する新しいコースは地上の建物からの距離を考慮して通常の3度の降下角度より深い、確か3.75度に設定されたのですが、着陸の安全性と技術的な難易度でパイロットの意見が分かれていることは事実のようです。
どうしても都心経由のコースを設定したいなら、真下に住む住民からするととんでもなくうるさくて危険なので3,75と言わず5度でも8度にでも設定しろと言いたくもなることでしょう。
角度が深くなるほど技術的な難易度が上がり、危険性が増すのでそのような設定はできないのですが、実はヘリコプターも同じで神奈川県ドクターヘリが秦野で着陸時に墜落したのはその証明です。
ヘリの場合は進入角度を完全に目視で判断するため、進入最終段階でとてつもなく深くなってしまう未熟なパイロットが危険性が高くさらに、屋上へリポートでは危険性が増します。
話が低空飛行からそれましたが、低空飛行の必要性は軍用機やヘリコプターには絶対に必要な技術で、そもそも低空飛行は犯罪であるとか悪事であるとかいうような考え方では一人前の高い技術を持ったパイロットになるることができないでしょう。
ドクターヘリが飛ぶことになる地域で、ヘリポート付近の住民の皆さんと運航開始について話し合いがもたれ、通常は騒音のことや着陸時の低空飛行のコースなどについて話合われることがあったようです。
この時に住民の方たちが持たれている一般的な知識や感情はいわゆるメディアが長年にわたって国民に植え付けてきた、低空飛行危険、うるさい、航空法違反、というような定期便航空の常識と、軍事航空忌避の間違った刷り込みが前提で話し合いがもたれていたようです。
騒音被害を軽減するために、命を危険を顧みずまっすぐに上昇したり、深い角度で進入したり、コースを遠回りしたりというような合意をしたところがかなりあるようです。
いずれ屋上へリポートで墜落する事故が起きて犠牲者がでて、実は要望されていた離着陸方法は危険性が高いものでした、素人判断の要求を安易に受けいれたためでした、などと言い訳してもすでに遅いということになります。
そもそも、危険性が高い低空飛行を任務として長く安全に飛ぶヘリパイロットは、少々騒音が高くて地上に迷惑をかけても、墜落して破局するより、より安全確実に早く任務を達成することが、お互いの幸せだと認識しているのではないでしょうか、
安易に素人の言い分を聞きすぎると秦野の二の舞になりかねません。
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ドクターヘリ 手遅れを防ぐ、、、

ドクターヘリが導入された目的は大けがや急病の患者さんが手遅れで亡くなることを防ぐという、かなり特殊な目的があります。
大けがや急病で亡くなる患者さんの症状でいち早い救命処置が大変有効な症状は結構限られていて、大けがによる大出血やショック状態、脳梗塞や脳出血による脳障害での死亡、心筋梗塞など心臓病による心肺停止などの症例があります。
いち早い処置が救命に結びついたり、いち早い心肺停止からの回復が後遺症の軽減にも大変重要となります。
もちろん ドクターヘリが担当してカバーする地域でいつどのような症例の救急要請があるかもしれませんので、必ずしも救急患者さんの症例を迅速確実に把握して、ヘリによる医療介入が有効な症例には必ずドクターヘリをいち早く派遣することが最優先で運航するべきでしょう。
つまり、担当する地域内で起きた救急要請症例のうち、ヘリが有効で救命できる可能性の強い症例に優先的に対応できるような制度つくりと出動の判断の迅速正確性を向上させていくことがドクターヘリの有効性を生かすこととなるでしょう。
このような考え方で運航体制を構築すると、30分以上の遠隔地への飛行はそもそも手遅れになる可能性が高く、また県内であるという理由で近い場所に配置された他県のヘリを優先的に使用しないことはドクターヘリの目的に反することになるでしょう。
同じような理由で大地震や水害で、5時間も6時間もかけて飛んでいくような運航は、担当区域内のドクターヘリが必要な患者さんへの対応に空白時間ができるということになり、そもそものドクターヘリの目的から逸脱していることでしょう。
またコロナ患者さんなどの病院間搬送や、他の傷病者の病院間搬送もその飛行中の空白が出るということで同じようにこのようなフライトは控えるべきでしょう。
さらにヘリの給油設備がなくて毎回出動ごとに空港まで給油に行ったり、朝晩に離れた格納庫から毎日移動するようなこともやめるべきでしょう。
このようにドクターヘリが本来の一番重要な飛行目的の症例に空白をつくって日常的に運航しているということは、本来の救命事例をあまり重要視していないか、担当区域内で起きている救命可能な症例をそもそも掌握していないのではないかとも言えるでしょう。
つまり、日常的にドクターヘリが暇で時間を持て余して手持無沙汰なら、病院間搬送をやろうとか、大災害で1000キロも離れたところへ飛ぶとか、給油や格納のための空港への無駄なフライトを何とも思わない何年にも渡って延々と続けていないでしょうか。
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アメリカでベテランヘリパイロットが3人救助、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/2154b06bf14bd2ee5604d312d84ddd7769e403c1
先週、8月21日に記録的な大雨で22人が死亡し、50人以上が安否不明になっているアメリカテネシー州で、ベテランパイロットが3人をヘリで救助した動画が出ていました。
救助の要請を受けて、山と送電線の間をくぐって現場付近まで飛んで着陸してGPSで位置を確認しようとしたけれども通信障害で確認できず目視で探し当てて無事救助したようです。
日本のヘリでは同じように送電線をくぐるようななことは消防でも防災でも警察でもやりませんし、できないでしょう。
民間ヘリは送電線工事の物資輸送ではたまに自己責任でやることはありましたが、公式にはやっていませんでした。
唯一、黒部渓谷の関西電力の発電所が壊滅的な被害を受けたときの復旧工事では、北陸電力の送電線の真下にしか重機など資機材を下ろせるスペースがなく、ヘリ会社と関電、北電の合意で飛行方法を決めて、多量の資材機材を空輸しましたが、、、
16年経験のパイロットがベテランと言えるかどうかは少し疑問ですが、さらに、災害に際して公的機関がロビンソンのような小型の民間ヘリに人命救助を要請するかどうかはかなり疑問です。
記事には公的機関の救助要請とは書かれていなので、個人や知り合い程度の関係者からの救助要請かもしれません。
日本では公的機関からの要請で救助飛行をする場合以外は、送電線をくぐる低空飛行や今にも崩れそうな屋根に着陸することは、航空法違反となり、罪を問われることになり、一昨日のトム・クルーズの場合と同じです。
今回のパイロットは16年の経験とは言え、記事でベテランと書くに値するなかなか良い判断と操縦をしています。
まずはヘリのドアーを外して飛んだことで、乗り込むのに時間がかからず、危険な着陸の時間が短縮されます。
もう一点は前後に広い平らな屋根の角の隅に、機体前方がはみ出る位置で、機体の重心がちょうど、か細い屋根の角の支柱にヘリの重心位置を持ってきていて、屋根が荷重で崩れないような配慮をしています。
さらに、ヘリはほとんど完全に荷重をかけることなく、着陸から離陸まで、ほぼ足は着いてはいるものの半分浮いた状態のように操作し、強度の十分でない屋根もろともヘリが転落しないような配慮をしています。
日本の警察消防防災などの公的ヘリが 同じような状況で、救助する場合、高いところでホバリングし、少なくともホイストのワイヤーを20メートル以上出して、救助補助者がまず屋根に降り、次いで救助者が屋根に降り、要救助者を抱きかかえてヘリまで巻き取ります。
そして最後に救助補助者を回収して、終わりますので最初から最後までなら20分はかかりますが、ロビンソンは30秒で救助しています。
日本ではヘリを持った友人は救助特例の適用が受けられませんので、救助をすると航空法違反となり、公的機関が救助すると最低20分はかかりますが、ヘリコプター文化の違いなので合法的に送電線をくぐったり、あのような屋根に着陸することはあり得ないということになり、どちらが正しいかはいずれ裁判でもするしかなさそうです。
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メキシコ海軍ヘリ 着陸失敗、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab42be097e073eb5781a28ea079b7d705d23d41c
世界中がコロナ禍で苦しんでいる中、いろいろな航空関係のニュースが入ってきて、息つく暇もない世界の動きです。
航空自衛隊の輸送機が決死の任務でアフガニスタンに飛んでいる中、平和ボケの日本国内では宮古島にミサイルや弾薬を搬入しようとした自衛隊に港湾使用の許可を与えないというまるで漫画のような反日行為を行政が行ったようで、まる中国軍の手先のようなことをしたようです。
さらに中国軍は中東で手に入れた米軍の無人偵察機のコピーを東シナ海で飛ばしたようですから、中国に進出している日本企業はコピー技術をよく習ってくるように期待したいものです。
今日の本題はメキシコ海軍のロシア製ヘリミル8が着陸時にテールローターのコントロールが効かなくなって墜落しています。
生々しい動画が残っていますので、ヘリパイロットは同じような故障が起きたらどうするか、よく心して日々のフライトに臨むべきでしょう。
私がベル204で木材を吊り下げて、荷下ろしでホバリングに入った時、全く同じような故障に見舞われ、一回半くらい回されましたが無事墜落は免れるという、地獄で仏のような目にあったことがあります。
多分同じような構造になっていると思いますが、テールローターのピッチコントロールのところにローラーベアリングが使ってあります。
ボールベアリングは高速で回転しますがこのローラーベアリングは軸を支える関係で動きはくるくる回転せず、テールロータのピッチを変える動きで同じところを行き来するようになっていて、長時間の使用で円形のローラーが変摩耗し、極端いえば真円のものが楕円形になります。
ガタが出来て楕円形になりますので、ケースの中で動くうちにたまたま、長い部分同士が当たると突然固着して動かなくなるとテールローターはコントロールできなくなります。
突然 止まることはまれで、それ以前に飛行中、ラダーを動かしたときにコツと当たるようなことがあると、変摩耗している兆候となります。 もちろん後で知ったことですが。
パイロットは修正で、自分がラダーを踏み込んで動かす必要あって、踏み込むとがちんと止まれば、機体が回され始めますのでさらに踏み込むと余計に楕円形のローラーベアリング同士が噛みこんでそれ以上動かなくなります。
自分がロックしたラダーをさらに踏み込もうとしたけれども動かなくて、回りだしたのですが、一回半回ったところで何かの拍子に踏み込みを緩めて少し逆方向へ踏み込んだら、ローラーベアリングの噛み込みがはずれて、もう一度引っかかった方向へ動かすと今度はベアリングのあたりが変わって動くようになって、命拾いをしました。
30メートル下に吊り下げていた木材は無事周りの電柱にもあたらずに九死に一生を得たような幸運でした。
教訓は、ヘリの操縦、押してもだめなら引いてみなでした。
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トム・クルーズ イギリスで急遽ヘリで着陸、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/efcf0778d6495c74d3de9d41de5122f9b835121b
トップガンやミッションインポシブルで有名な 航空アクション映画のスター トム・クルーズがイギリス国内でヘリコプターで移動中、空港の閉鎖のため、急遽、民家の裏庭に着陸したそうです。
事前に電話して、裏庭を使わしてほしいと連絡はしたそうですが、VIPが使うということだけ連絡し、トム・クルーズが乗っているとは言わなかったそうで、住民は大変驚いたそうですが、遊覧飛行をしてあげたそうです。
トム・クルーズが日本に来た時もヘリを使って移動したことがあり、朝日航洋が確か関空から京都までヘリを飛ばしています。
空港が閉鎖されたりして、ヘリが目的地まで飛べないときに他の場所に着陸すことは世界的には常識で、インドネシアのフライトプランの、代替着陸地の項目にはANY OPEN ERIAと記入します。
広っぱならどこにでも着陸しますという意味ですが、これが世界の常識で、日本のように基本的には空港かヘリポート、あるいはそれに準じた広さなどがあり事前に航空行政の許可を受けた場所でないと着陸できないことになっている国はたぶん少数派でヘリコプターの特徴性能を殺していると言えるでしょう。
急な悪天候や故障の場合は生命安全が優先しますので着陸はヘリパイロットの権利で、許可を取れとはさすがに航空行政も言えないようですが、昔はあからさまに嫌な顔をされたものです。
また天候が回復したり、故障の確認修理が終わった場合に離陸しようとすると、法79条適用除外の許可申請をして許可を受けないと離陸できないことになっていますので、できれば着陸しないで済まそうとして事故に至った例もあるようです。
米軍ヘリなどが故障で予防着陸をした場合にはマスコミがほぼそろって嫌味な記事を書くことが常識ですし、ヘリコプターが予定外の場所に着陸することは犯罪だというような、国民的合意が出来上がってしまっているようです。
現に国内ではそばを食べに店のヘリポートに着陸したときと、社員旅行に追いつくために高速道路のサービスエリアに着陸したパイロットの両方が航空法違反で書類送検されています。
トム・クルーズの今回の件は日本でなら当然パイロットは航空法違反容疑で書類送検され、トムクルーズがパイロットでなくても着陸を強要した疑いで取り調べを受けることでしょう。
とここまでは世界と日本のヘリコプターの常識についてに批判記事ですが、実はこのニュースはやや怪しいと見るのが普通でしょう。
最近話題が少なく、ろくな映画が公開されていないのは、中国が作ったコロナウイルスと世界中ばらまくにワクチン利権にまみれて世界中を経済的苦境に陥れているメデイアをはじめ悪徳集団の仕業でしょう。
ということで少しでも映画の話題作りにと、トム・クルーズ映画制作会社がイギリスの田舎の農家とグルになって、話題作りを行ってニュースを世界にばらまいたと思うほど、話がうまくできすぎています。
空中から見つけた裏庭の農家に電話をして今から着陸すると伝えることはかなり難しいでしょう。
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続くか、ブルインパルスの逆風、、、

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082400728&g=soc
昨日はブルーインパルスが東京上空を飛びそれなりに賑わっていたようですが、やはりあいにくの曇り空でおまけに3000フートくらいの高い所を飛ぶのであまりぱっとしなかったように思います。
このような状況でもブルーインパルスがリハーサルを含めれば東京上空を4回も飛ぶのはそれなりに事情がありそうです。
航空自衛隊の花形、ブルーインパルスにはコロナ以外にも強い逆風が吹いていて、空自の広報としての任務が思ったように果たせないという事情があります。
もちろんコロナは相当な逆風で普段の年なら10回以上も全国各地で催される航空自衛隊の基地の航空祭やそのほか各地の行事に要請されて飛ぶ機会があるのですが、昨年から極端に回数が減り、パイロットのモチベーションが急降下している恐れがありそうです。
それ以上に大きな逆風は6000時間とされている耐用年数には少し余裕があり、機体の老巧化ではないのですが、30年も使ったエンジンに不具合が見つかり全機飛行停止として、エンジン部品の改修のため、ブルーインパルスすら飛ぶ機体が十分でなくなったそうです。
つまり、飛ぶ機体がなければ当然、訓練時間は減ることでしょうし、実働の機会も減らしたり、編成機数を4機にしたりと大きな影響があったようです。
ブルーインパルスだけを優先すると空自全体のパイロットに養成にも影響し、部隊運用にも影響しますので、もはやすでに次期練習機の話が決まって、更新する予定がなければ、この先飛ぶ機体が亡くなる可能性すらあるでしょう。
もちろん三菱や川崎、富士重などが設計生産に当たるのでしょうが、各社は果たしてそのような体力があるのでしょうか。
筆頭の三菱はMRJで失敗し、MH2000で失敗し、安全確実で高価なF35に集中しても受ける算段でしょう。
となるとその日暮らしのような当ブルーには当然のパイロット希望者は減り、レベルが落ちて行き、さらに飛ばない環境が続くでしょう。
もう一つ言えることは、今の尖閣情勢など緊迫した軍事情勢が実戦部隊の優秀なパイロットたちの士気やる気を高揚させますのでF35の導入に連れて、よりやりがいのある舞台で勤務する希望者が増えることでしょう。
つまり乗る機体が老巧化し、数が確保出来るかの不安があり、展示飛行の回数が減るとなるとパイロットのモチベーションは保てないでしょう。
2月に一回程度の実任務に毎日の訓練は士気が上がらないでしょう。
昔、ブルーインパルスのパイロットは戦闘機操縦課程の教官が片手間に訓練展示飛行をこなしていましたので、展示飛行は少なくてもそれなりの教育と言う任務があって、十分に飛ぶことが出来ていました。
今は展示委飛行が専従になり谷仕事がないということになっています。
さらにフランスなどと比較するとカラースモークの見栄えが落ちることは事実で、古いT4に新たな改良をすることにも熱意が持てるでしょうか。
最早ブルーインパルスは花形ではなく、ただのお荷物となってはいないでしょうか。
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読めない地名 間人、、、、

旅客機のパイロットはいわゆる地形図が入った航空図は使わないので、自分が飛んでいる場所の地名はほぼわからないという状態で、航空無線標識から何度何マイルという識別で事足りますが、ヘリの場合はあちこちに着陸してしまうので地名というものが付いて回ります。
ヘリで日本国中を飛び回るとああちこちで珍しい地名に出くわしましたが、豊岡ドクターヘリの範囲の丹後半島の間人という地名は普通の方は読めないでしょう。
ヘリに乗り出して、最初に本格的に継続的にやった仕事が送電線パトロールで実はこの間人という地域には変電所があって、何回となく、それこそ年間、暑い夏も、雪の真冬も繰り返しとんだものでした。
実は嫁が但東町の出身で親戚が丹後半島に点在していて、毎年夏は海に出かけていましたので早くから間人の読み方は知ってはいましたが、詳しい内容は歴史ガイドを始めてから知ることとなりました。
細かいことは諸説あるようですが、聖徳太子の生母、お母さんが穴穂べの間人(はしうど)名で用明天皇の皇后が大和河内で起きた物部氏と蘇我氏の戦争のため、少年だった聖徳太子を伴って疎開されていたそうです。
戦争が終わって都へ帰る際に自分の間人という名をお世話になった地域に残して帰られたそうですが、地元民は恐れ多くてその間人という地名を退座と呼び方にして現在まで言い伝えたということだそうです。
地名は歴史の証人で古くは飛鳥時代以前から物が伝わっていることも多く、山の名は仏教由来のものも多く、ヘリで地名を追って飛ぶと味気ない航空無線標識のアルファベットとはずいぶんと違った印象です。
ヘリパイロット自分が飛ぶ地域の地名に親しんで、地形や障害物やだけでなく歴史まで取り込んで飛ぶと楽しいかもしれません。
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コロナ患者を診ない医者、、、

医師会に所属する開業医がコロナ患者を診ないとか、病院によってはコロナ患者を収容する病棟を設置して高額の補助金を得ながら患者の受け入れを拒否している疑いがあるとか、怪しい情報があり、患者が自宅療養を強いられているらしいのですが本当なのでしょうか。
医者は国家のライセンスを得て診療を許されていて、正当な理由なく診療を拒否したり、自分に有利な患者をだけを診ていると、免許はく奪など処分を受けるらしいのですが、みんなで渡れば怖くないのでしょうか。
消防士が火事が怖いから消火に行かない、コロナだから救急搬送を拒否する、警官が強盗が怖いから逮捕に行かない、自衛隊が死にたくないから防衛出動を拒否するというようなことと、医者が患者を診ないこととは同じような共通性があるのでしょうか、それとも違うのでしょうか。
いずれも医者以外の場合は命令系統があり、職務に元ずく命令には正当な理由がなければ拒否できないことになっていて、拒否すれば当然処分があります。
ドクターヘリのパイロットが出動するかどうかはパイロット自身が天候など状況を判断して自ら決定する権利と義務があり、開業医と同じような専門職で、会社の上司といえども、フライトドクターと言えども出動を強制することは出来ないことになっていて、判断の独立性が保証されています。
しかし判断には常識的な根拠があり、いつも天気が悪い、風が強いと拒否していては、仕事にならないので合理的な方法で免職されることになるでしょう。
医師会などがグルになって全体で拒否された場合は、医師免許を発行している厚労大臣が正当な理由があれば処分したり、命令することが出来そうに思いますが、田村厚労大臣や菅総理にはそのような根性はなさそうです。
コロナの自宅療養者の犠牲が出るにつれ、中国などのように野戦病院を整備すべきだというような意見も出てはいますが、今ある数多くの病院の空きベッドをコロナ対応できるような設備と医療従事者を割り当てるべきで、野戦病院を整備しても医者が拒否すれば意味はないでしょう。
患者を診ない医師会の医者も安全で報酬が保証されるワクチン接種には協力的で、効くか効かないか意見の分かれ、後遺症の危険性が保証されていないようなものを、自分が安全だからとずいぶんと協力的です。
コロナが全国一日数千人程度のPCR検査陽性者なら、のんきに診療を拒否して保健所と特定病院に押し付けてきた医師会はいよいよ正念場です。
一切の危険性を拒否して金もうけだけにまい進してきた医師会はいよいよ自分が危険な領域に入りそうになってきましたので、さてこのリスクはどう回避するのでしょうか、、、
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仁鶴さん、千葉真一さん 往く、、

千葉真一さん仁鶴さんが亡くなるというニュースが報じられています。
ほんの少し早いですが、いずれも80代半ばでほぼ平均寿命に近い年齢ですので、コロナであろうと他の病気であろうと人は皆何らかの病気やけがで亡くなることを思えば、それぞれお二入りは見事な人生を成就したと言えるでしょう。
6月末に3年半の長い期間、胃ろうで意識のない状態の義母が98歳で無事に天国へ召されて少し落ち着いたところですが、いずれの死にも感慨を覚えます。
仁鶴さんは自分が少年のころから60年以上にわたってテレビラジオで楽しい芸を楽しませていただいた落語界の大御所ですが、出世とともに大きな名を襲名する伝統に逆らって仁鶴の名を通したのは立派でした。
千葉真一さんは日体大の体操部から芸能界へ転身した俳優で、同じ体操選手としての親しみもありました。
25歳の頃ですから、45年前にもなりますが、ヘリに乗り出して故郷の大阪へ無事転勤させてもらってすぐのころ、ゴルゴ13と言う映画のロケにヘリで呼んでももらって、サインをもらったのですが、どこかにしまってあるので見当たりません。
1泊2日で真夏の丹後のどこかの海岸で悪者役のジェリー伊藤さんと言う外人を乗せて離陸し、海に出たところでゴルゴ13に狙撃されて眉間に血しぶきが飛ぶという設定でした。
真夏なのに革ジャンを着せられて、汗ブルブルで撮影し、あまりに熱いので、休憩中に脱いだ、革ジャンを着るのを忘れてすっかり忘れて、次のカットを撮ってしまい、離陸時は着ている革ジャンが、なぜか飛行中には着ていないという自分だけが知っている秘密です。
さて 自分は今71歳ですから、あと10年少ししたらこのおふたりとは同年代となり、いずれ何らかの病気で天に召されることになるでしょうから、残された年月をどのように生きていくことになるのでしょう。
いずれはこのブログも閉じ、歴史ガイドもできなくなり、日曜大工も山歩きもすべてだんだんと出来なくなって、できれば家族にもあまり迷惑を掛けずに、静かに消えていきたいものです。
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