空飛ぶ車 大阪万博で実用化??

https://www.sankeibiz.jp/business/news/210524/bsa2105240935004-n1.htm
吉村知事が言い出したらしい4年後の大阪万博で空飛ぶ自動車を実用化させるというプロジェクトに官民が協力して法的整備や技術的問題などについての課題などを検討するそうです。
本気なのか冷やかしなのかよくわかりませんが、一応実用化を目指すということは官民で合意したようですが道のりは険しいようです。
国内ではすでにトヨタ関連の会社が開発しプリウスのバッテリーを使ったと思われる試作機が4分間のホバリングをケージの中で行ったことはすでにこのブログでも取り上げましたが日本での唯一の飛行のようです。
航空法では人が乗って航空のように供される機械は法的な基準に基づいたものでなくてはならず、試験機でも基準に基づいた許可を受けないと飛べないことになっていて、法律が整備されていないからと言って飛ぶと航空法違反で現行犯逮捕される可能性があります。
空飛ぶ自動車の規定が整備されていないなら現行の規定に照らして各種基準をクリアーする必要がありますが、その規定は主に安全性に関するもので、今後どのようなものが出現するかわからないので、規定作りだkでも10年以上かかることでしょう。
昨日のブログでも取り上げましたが、産業機械として数多くの運航を果たしているヘリコプターでさえ、日本国内では飛行機と同じ考え方基準で規定類が運用されているため、ほとんどの重要な運航が航空法の例外規定によって許認可されています。
ヘリコプターの飛行はいわゆる飛行機から重機産業機械のような運航まで大変幅が広く、現在の航空法でカバーできているのはほとんど飛行機と重なる小さな部分だけであり、ドクターヘリや防災へりの運航程度のものでも例外規定で逃げています。
つまりヘリコプターの運航現場の常識と飛行機のような法制度に基づく規制行政が全くかみ合うことなく、好き勝手に飛ばしているという状態で、法制度がないのと同じことになっています。
今後実用化に向けての試験飛行段階に入る時期は大変早まりそうで、世界中ではかなり飛んで試験飛行しているようですが、どのような基準によって、試験飛行許可の審査が行われているのか、あるいはまったく野放しなのかよくわかりませんが、少なくとも今の航空法その他の関連規定では、箸にも棒にもかからないおもちゃのような飛行物体に許可は出せないでしょう。
そして法に基づく許認可に合致しなければすべて例外規定で永久的に別物として墜落の危機を抱えて飛ぶことになることでしょう。
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