横浜市庁舎 屋上へリポート着陸、、、

横浜市の新しい庁舎が完成し、30日に市消防ヘリが離着陸の訓練をしたというニュースが入っています。
今日はこのニュースに接しての感想を少し書いてみます。
市庁舎や県庁舎、県警本部の建物などにヘリポートが設置されることが大変多くなっているようですが、予算の関係かよくわかりませんが本気で使う気がないような設計設備になっている場合が多いようです。
横浜市庁舎のヘリポートもそのようで、写真では死角になっている部分もあり確実とは言えませんが、少なくともエレベーターでの接続はないようです。
良くてもスロープか悪ければ階段の場合が多いようで、少なくとも人力で運べない100キロ以上の重量物や患者さんの乗るストレッチャーはスムーズにヘリへのアクセスが出来ないでしょう。
写真で見たところビルの屋上面から少なくとも5メートル以上は高くなっていそうですので、運搬は大変でしょう。
大災害時など急ぐ場合はヘリはエンジンを止めずにローターを回転させたままの乗降、荷物の運搬になりますので、階段を使って運ぶ場合は安全のためエンジンは止める必要はありそうです。
大阪天王寺のあべのハルカスの屋上へリポートの場合、10メートル級の急な階段でのアクセスとなっているため、物資を吊り上げるクレーンをヘリポートに接して取り付けてありますがストレッチャーはクレーンでは不安がありますし、これもローターを止める必要がありそうです。
せっかくのヘリポートが市長さんの視察しか使えないというならかなりの無駄使いと言われてしまいそうです。
もう一つ気になったのは着陸のシーンをランドマークタワーから取られていて、その動画がニュースに流れています。
パイロットは自分の飛行シーンを常時どこからか取られていると自覚して飛ぶ必要があります。
自分はいつも絶対に気を抜かなかったのは着陸位置がマーキングに寸分の差もなく接地することで、それがまた自分自身の操縦技術の演練にもなり、関係者などがいつ来て記念写真を撮っても、ヘリがアサッテの方向に向いていることなど恥だと常々思っていたからです。
もちろん正確な位置に降下着陸する場合、足の不自由な人が階段を下りるような降下はみっとむないというほかないでしょうし、それらを含めて、いつだれが撮影しているかわかりません。
技量は常に切磋琢磨するべきで、その努力の結果は見栄えだけではない、良いパイロットとしての評価に繋がるでしょう。
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ヘリコプターの操縦(2)、、、

ヘリコプターが離着陸するとき、自覚せず真っすぐにコースを飛べないパイロットがいるという話をしましたが、レファレンスの取り方がむつかしいのでずれているかどうかを自覚しないまま飛ぶということです。
今日はヘリコプターの構造上、さらに真っすぐに飛ぶということがむつかしくなって言えるという話です。
固定翼機の場合はヘリに比較するとまっすぐに飛ぶのは、構造上容易であると言えます。
特にジェット機の場合は簡単で、推力を発生するジェットブラストがまっすぐに排出されるからで、その点単発のプロペラ機は低速時に回転するプロペラ後流が垂直尾翼の片方を叩くので、主翼を水平にして方向舵を中立にしていると横方向へずれていってしまいます。
初めてプロペラ機で離陸した時、翼を水平に保ってまっすぐに飛んでいるつもりでしたが、教官に横を見てみろと言われて右に首を振ると、真後ろにあるはずの滑走路がなんと右方向にありました。
つまり離陸して浮き上がると同時に左へずれないように右足を踏み込んで方向舵でずれるの防いでやる操作が必要なのです。
通常のテールローターのあるヘリコプターはさらに複雑で、上の写真を注意深く見ると姿勢指示器が微妙に右に傾いているのは取り付けミスではありません。
ヘリのテールローターはメインローターの回転トルクで振り回されようとしますのでその分横方向へ推力発生してバランスを取ります。
半トルクは打ち消されて機種方向はまっすぐに保つのですが、横方向に推力が発生し続けるためヘリは水平の状態で横方向へ流されてしまいます。
横方向へ流されないためにはメインローターをほんの少し流される方向とは逆へ傾ける必要があります。
わざわざ傾けて取り付けてある姿勢指示器でまっすぐの位置へヘリの姿勢を持ってくると、その必要な分だけ傾いた状態となります。
写真はAS135で ヨーロッパのヘリですが、アメリカベルのヘリでは姿勢指示器はまっすぐについていて、ローターの回転面の基準値をはじめから傾けてあります。
これがローターの回転方向の逆のヘリの場合、テールロータの推力は逆方向へ働きますので、ローターの傾ける方向は逆方向となり、頭で考えていると訳が分からなくなりそうです。
このような構造上の特性をよく理解していないとまっすぐに飛ぶことは不可能となり、下手のパイロットはヘリの機種方向とは全く外れた方向へ飛んで行ってしまいそうです。
ヘリコプターの操縦、、、、

航空機の操縦技術習得のはじめと終わりはやはり安全確実な着陸が出来るということになります。
そしての着陸するための基本となる操縦上の技術はヘリコプターでも固定翼機でもまっすぐに飛ぶ技術と言うことになります。
真っすぐに飛べないと飛行場やヘリポートの進入してくる時にあっちへふらふらこっちへふらふらとなり、決められたところへ安全に着陸することなどはおぼつかなくなります。
もちろん航空機は3次元を飛行しますので、まっすぐとは固定翼の場合は進入開始点から滑走路末端を50フートの高度で決められた速度と言うことになりますが、ヘリの場合はで屋上へリポートに着陸する場合、屋上へリポートの末端を3メートル程度で駆け足程度の速度で通過するまで、糸を引いたような線上をずれることなく進入してくることとなります。
ここで飛行場に着陸する固定翼機とヘリポートに着陸するヘリコプターでは固定翼機の方がはるかに進入はやさしいということになります。
飛行機の場合、少なくとも1キロ程度はある滑走路が物差しのように一直線で左右のずれは一目瞭然にわかります。
ヘリの場合はヘリポートにマーキングがあったとしても、20メートル程度で物差しにはなりませんので、そもそもずれているかどうかも分かりにくく、下手なパイロットはまっすぐにアプローチできないなどいくらでもあり、自分が気が付かないうちにカーブしてことなど普通にあります。
左右のずれがわかりにくいということ以上に難しいのは、一定の降下角度で入ってくるのが理想なのですが、これも飛行機のようにPAPI(進入角表示灯)はないうえ、屋上などでは高度計の表示すらほとんどあてにならないこともあります。
またILSのローカライザーとグライドパスの表示もないということになり、目視感覚しかないという一番むつかしい進入になります。
と言うことでヘリコプターのパイロットとしての初期の訓練段階から1万時間も飛ぶほどの経験を積む過程でまっすぐ飛ぶ基本を身に着けられなかったパイロットは、素人目にはわかりませんが見るものが見れば一目瞭然で、その結果何が起こるかと言うと秦野でドクターヘリが着陸に失敗した事例です。
同じようなパイロットが屋上で着陸に失敗したら悲惨なことになりますが、屋上の場合はパス角、速度、左右のずれなど一段と判定がむつかしく、真っすぐに飛べないパイロットは危険でしょう。
中国はヘリコプターを作れるか??、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/53ed84b89613de9e7d06ec258e1cc05ff14fe23f
26日に中国籍の砂利運搬船が遭難し、救助に当たった中国の救難ヘリが中台中間線を超えたというニュースが入っています。
米中がいよいよ関係悪化して、下手をすると戦争にまで発展する可能性もあり、少なくとも現在までのような貿易関係は破滅し、欲と色であまりに取り込まれてしまっている日本がどのようにするのかが、自由圏連合のネックになりそうな雰囲気となってきました。
今の中国の発展を支えたのは欲ボケお人よし日本の技術と資金であったのは間違いなさそうですが、中国はあまりに発展しすぎてうぬぼれてしまって、アメリカを怒らしたようです。
中国の技術力が本物かどうかを判定する一つの指標に、ヘリコプターの開発があります。
なにしろ、世界中で自国の技術でまともにヘリコプターを実用的になるまで開発できた国は米ロ英仏4か国くらいですので、いかにヘリコプターの開発実用化は困難であるかを証明しています。
日本も航空史上、自国で開発したのはエンジントラブルで長期間飛行停止となっていた、川崎重工製のOH1くらいで、中国はこの機体のコピーのような軽攻撃ヘリを設計したようで、その写真が今日の写真です。
中国は世界中のヘリ製造国が売ってくれるヘリはすべて買い入れて、コピーを製造した形跡があるようですが、大量量産へ進めないのは技術的な課題を克服できなかったからでしょう。
想像の域を出ませんが、OH1のコピーを作ろうとした経緯は各方面から避難ごうごうの声が上がった、新幹線車両を川崎が輸出し、その関係で何等か篭絡されてOH1の技術が漏洩したのではないかと言う可能性があるでしょう。
日本は防衛産業企業まで金のためなら何でも売ってしまうのか、これも色とわいろで落とされたのか、あまりによく似たヘリを恥もなく公表したものです。
もちろん軟弱日本だけではなく、アメリカはS76を50機も売っていますし、フランスとてAS365などを売ったようです。
私の所属していた運航会社も中国の甘い言葉に乗せられてBELL412などをパイロット整備士付きで派遣し、運航支援しました。
その時、招待された社長が共産党の宴席で相手の責任者から怪しげな漢方薬や健康食品を日本で販売するように依頼され、会社として販売するようになるほど、まともな取引ではなかったようです。
中国の現在の世界に通用している技術はすべて、盗むか、金と女で落としたもので、世界が縁を切ったら早ければ5年少なくとも10年で没落することでしょう。
ヘリコプターを作れない国は一流国ではないという厳然たる事実があります。
その点、日本はどう評価されるのでしょうか。
自衛隊オークション 是か非か??

https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200726-00000065-asahi-soci&s=lost_points&o=desc&t=t&p=3
自衛隊で不要になった装備品などをオークションにかけてできるだけ高値で売り何らかの費用に充てようと河野防衛大臣の肝いりで実施されたそうです。
写真のヘルメット酸素マスク付きは少し古いですが、66万円の高値で落札されたそうで、500万円以上の売り上げがあったそうです。
オークションにかける物品は武器や危険性のあるもの、機密性のあるものなどを注意深く除いているとは思いますが、果たして自衛隊防衛庁がこのようなことをする必要があるのかと言うことがあります。
自衛隊が耐用年数が過ぎたり、用途廃止になった装備品などを売ることは、使わなくなった古いものをいつまでも倉庫にしまっておくわけにもいかないので、何らかの方法で処分することは重要な仕事の一つです。
航空機は展示用に十分な管理を行える学校や公園、博物館などへ貸しだしているようですが、スクラップとして業者に払い下げて処分させている例もあるようです。
このブログで取り上げましたように陸自のOH6が払い下げた後、複数の国を通過して北朝鮮へ渡った可能性があります。
空自の古い輸送機のC46の機種部分が長くスクラップ屋の処理場に野ざらしにされていた例も知っています。
大きなものはこのように業者に処分をさせているようで、この部分の管理、指導も重要ですが、個人や外国人に転売される可能性がある、オークションは考え物ではないかと思います。
オークションのための準備に多くの人員の手がかかり、会社に費用と場所がかかり、大した金額にならない行事にマンアワーをつぎ込む必要があるのかとも思います。
ある意味 政治家 河野太郎の選挙目当てのパフォーマンスに自衛隊員が付き合っているのかとも言えそうです。
自衛隊防衛庁の一定の話題作り程度にはなりそうですが、そんな子細なことで国民の注目をひくより、本筋の実務に専念してほしいものです。
用途廃止になった装備品等の処分は十分な管理のもとに処分廃棄するべきで、話題作りで小金を集めるために危険を冒す必要はなく、しかも多数の人員の手を煩わせるような。仕事を増やすようなことはするべきではないでしょう。
乗り切れるか 国難中華危機、、、、

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-94036.php
国際法を無視した乱暴狼藉を働く中国をアメリカはついに堪忍袋の緒が切れたような行動に出ていますが、世界の重要なことを報じないメディアはコロナばかりを報じて知らん顔をしているようです。
メディアが大嫌いなトランプ大統領が中国だけでなく中華圏、つまり中国、南北朝鮮と言うやくざ国家を葬ることに決めて行動に出ることを決めて実行に移したようで、いよいよ第2次世界大戦に匹敵する大混乱が世界を襲うことになり、日本は敗戦で受けた以上のダメージがすでに始まっています。
第2次世界大戦は白人植民地世界に都合の悪い黄色人種の超優等生、日本に油断と言う難癖をつけて戦争にまきこむと動いた欧米諸国連合に対し、鬼畜米英と煽った朝日新聞が戦争の火をつけたようなものです。
そして日本が結果的には致命的な敗戦を喫して、歴史上最大の国難となりましたが、そのおかげで世界中の植民地が解放されるきっかけとなり、肌の色での差別が無くなる一応の平等世界が始まることになり、有史以来の世界に最大の貢献をすることになったようです。
今回の中国危機、コロナ危機はいずれも中国発の世界危機の始まりで、民主的な常識、法制度を無視したような中国の振る舞いがすべての原因でコロナ中国危機と言えるでしょう。
わいろと女で首根っこを押さえられた日本の経営陣、技術陣が世界の恥さらしで、小金と女をネタに脅され、多くの技術を献上したり、盗まれても文句も言えず、中国のやりたい放題で日本はどれだけ経済的損失を受けたかわかりませんが、アメリカトランプは本気で怒って、つぶしにかかるようです。
さて これは形を変えた第3次世界大戦の始まりでもあり、日本が受ける損失は第2次世界大戦程度では済まないでしょう。
日本はバブル崩壊前後から、温暖化、節約、環境とすべて発展を阻害するための罠にはまり、それをメディアがあおり、国民は皆洗脳されて世界経済が3倍に発展する中、発展が全く出来ずに国民の所得が世界での相対的に3分の一になってしまっています。
そのような中、プラスチックの使用量の100分の1にも満たない、安くて便利で清潔でしかもごみ処理にも大変有効な省資源のレジ袋を使えなくなるような愚策をメディアが煽って導入してしまいました。
ちょっとした洪水が起きれば温暖化のせいだと煽り、まともな治水工事を妨害し、中国詣でも早再開しようとしているようですし、いまだに目覚めていないようです。
アメリカの動きによっては日本は世界の動きから、さらに取り残され第2次世界大戦以上の経済的な損失を受けそうなのですが、メディアがアホだから国民はさらにアホだということにしかならないということなのでしょうか。
北海道と鹿児島でヘリが活躍、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/213c9af82ac03950ba937e05299502fe576a820e
https://news.yahoo.co.jp/articles/a08adcbcb8f4b1713b96f383f38e1ae9f7e6df05
昨日は北海道で8名を山岳救助、 鹿児島 与論島ではコロナ感染者11名を搬送するというヘリコプターならではの働きをしたようです。
北海道では日没で目的地まで到着できなくなった高校の山岳部のグループを県警ヘリと消防ヘリが連携して日没時間が迫る中、ホイストで吊り上げて無事救助したというニュースです。
警察と消防の違った組織がうまく連携して飛び、うまく救助したということは北海道内の各種のヘリ運航組織がうまく連携していることを物語っています。
世論島のコロナ患者の搬送はフライトそのものより感染者からの防護体制の確保が一番の問題での自衛隊ならではの活躍で、大型ヘリを使用して、部隊の感染防護の設備や医療関係者の日ごろからの準備訓練が存分に生かされていて、ドクターヘリや防災ヘリなどではとてもこうはいかないでしょう。
2件の事案で少し残念なのは登山グループの計画の甘さ、与論の感染者の離島での感染症の拡大の防止がいまいち甘いという懸念がありそうです。
もちろん感染者本人に責任があるかどうかは別にしても、人口の少ない離島にコロナウイルス持ち込まれたという、水際作戦の失敗がこのような搬送を行う元なので、感染経路を確定し、今後の感染予防に生かしてほしいものです。
いずれかのヘリが救助、救命などに飛行する場合、当事者の患者さんや要救助者に何らかの不注意や過失は必ずあるものですがその点を責任追及するために調べるのではなく、同じようなことをどう防ぐかと言う航空事故調査の精神で良く調べてほしいものです。
県警ヘリであおり運転取り締まり、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/8474354fb1aa3364716c1cde2c32ec031b0a7ac0
最近、各地の県警ヘリがあおり運転の取り締まりを地上のパトカーなどと連携して行っているというニュースが多数流れています。
あおり運転による悲惨な死亡事故が起きて、捕まえてみると犯人は危険なあおり運転の常習者で、何回も繰り返していたことがわかり、交通法規も厳しい処罰を科すようになったようです。
あおり運転の摘発は地上のパトカーでは現行犯で捕まえることがむつかしく、ヘリで上空からの情報で見つけやすいので、凶悪犯の取り締まりと、あおり運転防止の啓発にヘリがうまく使っているようです。
実際に検挙するのはやはり難しいようで、あまり捕まえることができていないようですが、ヘリで取り締まっているという宣伝効果があおり運転防止につながるようです。
以前、高速道路の速度違反をヘリで取り締まることが各地で行われましたが、違反者の評判が悪く、高価なヘリを使って速度違反などの取り締まりは非常識だというような反発も多くあり、ヘリによる交通違反摘発はしりすぼみになっていたようです。
そもそも各県の警察がヘリコプターを持って、いったい何をしているんだという疑問があるようで、普通、山岳遭難など救助事案は消防の仕事ですし、最近墜落した例の移植用臓器の搬送などは警察の仕事とはとても思えないでしょう。
水害、地震などの被害調査は消防や防災ですし、山火事消火も消防なので警察のヘリの任務は何だろうと疑問がありそうです。
犯人の逃走時の追跡などそう度々ありませんが、警察の一番重要なヘリの使い道は実は特別な警備に使用するということがあります。
その一番は皇室行事の天皇陛下、皇后陛下などの移動時の上空からの警護があり、この場合、県内のどこからでも中継カメラで撮った映像を通して不審車両などの監視を行いますので、県内どこでも生中継ができるカメラと無線設備を持っていて、県警本部でその映像を見ながら地上のパトカーなどへの指令を行っているようです。
もちろんヘリ1機では足りない場合は全国のヘリが応援に駆け付け、皇室行事以外の国際的なサミットやその他VIPが多数集まる場合にヘリを飛ばしています。
次が人命救助や捜索などですが、これはもともと消防と言う分野が警察の一組織だった大昔からの流れを受け、人命最優先のため消防ヘリや防災ヘリと協力して任務にあたるようです。
憲法9条のない普通の国家では、王室の警護やサミットなど警備は軍のヘリが中心になって飛ぶようですが、平和国家日本では警察組織が警護警備の仕事をしていますので、そのような場合はお祭り騒ぎで全国の警察ヘリが大集合します。
ヘリもパイロットも整備士も、通信機器類も中継カメラも常に稼働していないといざという時に力が発揮できませんので、日常的にパトロール飛行をしたり、不明者の捜索救助をしたり、あおり運転の取り締まりをしたりしながら、技量維持、設備維持を行っているようです。
ドクターヘリ いよいよ真夏、、、

昨日当たり、近畿地方は梅雨が明けたような天候でわが家付近も外気温度が34度にもなり、セミが鳴き、梅雨が明けたような真夏の天候でした。
気象庁は次の梅雨前線の接近で梅雨明け宣言は出来ない状態ですが、セミが梅雨明けを宣言しているようなものです。
さてドクターヘリは一日中屋外で待機しますので、機内の温度は50度を超え、積んでいる医療器材にとってはあまりよくない状態となり、特に点滴剤は温度管理をして、離陸前に看護師さんが携行することになっています。
風防の内部には車で使う銀色のシールドをかけていますが、それでは全然効果が少ないので、民生用の100ボルト電源のスポットクーラーを使って、一日中冷風を機内に送り込んでいます。
それでも3分程度で離陸する場合に、機体のクーラーが効いてくるのにはエンジンスタートから5分はかかりますので、機内の温度が適温になるには7,8分はかかります。
それより、患者さんを収容する現場にはスポットクーラーはありませんので、救急処置はクーラーの効いた救急車内で行い、ヘリに収容した間髪を入れずにエンジンスタートし離陸しますが、それでも機内の温度が安定するには10分近くかかり、基地病院へ着く方が早くなる場合も普通にあります。
ドクターヘリは契約でエアコン装備が必須で、オプション価格も500万円程度では済まないのですが、それでももっと強力な冷却性能が欲しい所です。
もちろん、快適なエアコンの性能は患者さんのためであり、乗員や搭載機材のためではないのですがその恩恵にあずかることができますのであまりエアコン装備の普及してないヘリパイロットにとってはラッキーでしょう。
ところが低体温症状の患者さんには季節にかかわらず、暖房最大でと指示される不運もあるというのがドクターヘリパイロットです。
意外と程度が悪い出来ばえ、航空機、、、、

昨日の記事、ドクターヘリの窓が割れた件で原因は何かという書き込みをいただきましたので、少しそのような話を今日は取り上げてみます。
かつて私が航空機に乗り始めた当時、自動車の工作精度は10分の一ミリ、航空機は100分の一ミリと自慢げな講義を受けたことがありました。
空飛ぶものは安全性のためそのような規格で設計製作されているらしいのですが、その結果がそのまま製品の出来につながっているかと言えばそうでもないようです。
昨日のドクターヘリの窓ガラスが割れた原因は詳しいことはわかりませんは、一般の方なら進んだ高価な航空機にそのようなことが起きるのはそれ相当な理由があるはずだと思われる方も多いでしょうが、高等な理由で割れた特殊なことでない場合の方がはるかに多かったというのが自分の航空人生の結論です。
自動車最大手の会社が、私が所属する、業界最大手のヘリ運航会社を丸ごと買収し、社員が多数墜落死した社内便に新たにベル222を投入し、再開に際して取締役から乗り出した時の話です。
満席で東京へリポートを離陸し、快適に巡航に入ったのですが、窓際に座っていた役員のわきのドアーのロックがはずれ、少し開きかけたそうです。
再ロックを頼んだそうですが、ロックできず、仕方がないので抑えておくように依頼し、目的地まで飛んだそうです。
私たちヘリ関係者はその程度のことはまあ、頻繁にはないもののたまには起きる程度の感覚がありましたが、自動車関係者なら自社の車にそのようなことが起きれば、そんな車はだれも買わないとかんかんだったようです。
車の場合、別の同種の車から外したドアーが他の車に何の調整もなくボルト2本絞めれば寸分の狂いもなく付け替えられますが、ヘリの場合は調整しても取り付けられないようなことまで普通に起こり、驚いたものです。
その原因は工作精度の部分もありますが、ロット数が圧倒的に違い、ヘリはほとんどが手作りで一機一機が微妙に違い、このようなことが起き、小窓が割れたり、外れて飛んだり、小さな部品類が飛行中に落下したりと言うことあり得る不具合で、ヘリ関係者ならだれも驚かないでしょう。
S76と言う高級なヘリがデビューした時に、このヘリは素晴らしい内装や艤装だという売り込みで、ドアーの開け閉めの感覚まで素晴らしいと言われたものですが実は車のメーカーの技術で作ったからだそうでした。
10億円のヘリコプターよりも日本軽トラの方がよくできていると嘆きたい部分もあるのですが、そういえばポッシャッタMH2000は三菱自動車が協力したようですし、つぶれかけているMRJも内装は自動車の技術が取り入れられているようです。
ほとんど100%素晴らしくできていても、主翼がブット飛びそうな飛行機はだれも買わないようですが、窓が割れるヘリも開拓はないのですが、他に良いのがなければ仕方がないのでしょうか。
走行中に運転席の窓ガラスが割れたら、そのような車はだれも買わないでしょうし、割れたガラスを取り換えるのに何日も待たされたら普通は激怒しますよね。