東邦航空332事故 テールローター脱落か?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-00000027-jij-soci
2017年11月 群馬県で墜落死て乗っていた4名が死亡した事故の調査報告書が公表されました。
事故の機長がごく親しいパイロットで、大阪府出身で八尾空港に在籍し、332に乗った経験者は私を含めて4名でそのうち2名が殉職するという厳しいことでした。
事故当時私は事故原因を当時よく起きていた、ローターのオーバー回転で機体が損傷した可能性を取り上げていますが、事故調査委員会はテールローターを止めるボルトに切れるが入って5枚のうち1枚が飛んでしまって操縦不能になって墜落したという結論でした。
事故調査報告書を詳細に読んでみないとよくわかりませんが、整備不良によってボルトが折れて5枚あるテールローターの一枚が飛んでしまって、強い異常振動に入って、結果的にテールローター全体がテールブームごと飛んでしまったなら、最初に飛んだ1枚は少なくとも墜落現場の数百メートル以上離れて落ちていて、残ったテールローターも100メートル程度以上は離れているはずですが、確か機体胴体のすぐそばに落ちていたように記憶しています。
もう一つヘリはテールロータが失われてもかなりの操縦操作ができる可能性が高く、最近起きた福島県警のAW139の事故の場合も全員生還しています。
ローターがオーバー回転する事故例ではエンジンが暴走してローター回転が上がりますので、電子式エンジンコントロールのFADECという機器にはエンジンの運転状況を自動的に記録しているので、これを解析すればローターの回転状況が推測できます。
もう一点は最初に破断した1枚のテールローターと残った4枚のテールローターがどこに落ちていたのかで、故障発生から墜落までの状況がかなりわかりそうです。
さらに疑問なのは9月に発生したテールロータのボルトの亀裂が他のp部品に影響を与えていたという結論なら、今回はこのボルト自体には亀裂がなかったことになりますが、亀裂のないボルトがどのように破断したのか知りたいところです。
ということで今回の事故調査報告の内容は腑に落ちないものとなっています。
調査報告書が手に入れば精査してみたいと思います。
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