陸自AH64 飛行再開 パイロットの気持ちは、、、

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-00010005-nishinpc-soci
早いもので目達原のAH64のローターがぶっ飛んで2名のパイロットが殉職してから2年も過ぎたそうです。
陸自のヘリはほとんど災難続きで、このAH64とOH1はほとんど使い物にならないようなていたらくで、搭乗するパイロットの士気はずいぶんと降下したことでしょう。
事故の直接的な原因がよくわからないとか、欠陥が露呈して改修に何年もかかるなどということは担当しているパイロットにとっては、何年もの間失業したようなもので、事故への恐怖とともに最低の時期をすごすこととなったことでしょう、
パイロットは常に命の危険を抱えながら飛んでいるので、心のどこかに恐怖心を抱いていることは確かですが、事故の原因がわかれば恐怖心はずいぶんと楽になります。
解明された事故原因に陥らないような状況で飛べば落ちることはありませんので、多数の事故が起きても原因と結果の因果関係から、事故に至るプロセスに嵌らなければ死ぬことはありません。
例えば先日の群馬県警のAW139の事故の原因が乱気流によるマイナスGに対する操舵が不適切だったので、ローターが暴れてテールを叩いたと、他のパイロットが個人的に理解すれば、その日からでも飛ぶことに恐怖はありませんが、原因不明だということなら状況は大きく違ってきます。
30代後半に当時はほとんど空飛ぶ棺桶と揶揄されるほど墜落した214B乗るように会社の指示あり、その社命に従うかどうか迷ったことがあります。
10機近い214が墜落事故を起こしていますがそれはほとんどが一台しか積んでいないエンジンが停止したもので、オートローテーションで無事着陸した例の複数あり、自分の判断では運悪くエンジンが止まってもケガ程度で死ぬことはないと思い、結局限定変更訓練をし飛ぶことになりました。
半年ほど過ぎて、 一緒に訓練を受けた同僚がエンジンが原因しない理由で、小浜湾に墜落して殉職してしまったので会社はすべての214を手放し、40時間飛んだだけで終わり、自分はそれが原因で生き残ったのかもしれません。
陸自は導入機種に恵まれていないことが続いていて、次の多用途ヘリはベル412と言う今長野県がもめている機種の発展型となっています。
412はいわくつきのヘリで2枚重ねヘッドの振動と、1000馬力の機体に2000馬力のエンジンを搭載した、214と同じような機体胴体設計で、耐久力に問題が出そうな感じを受けますので、運用には多いに注意が必要となるでしょう。
飛び出したAH64と新規導入のオスプレイと412と言うなかなか手ごわいものになりそうなので幸運を祈るばかりです。
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