コービーブライアン S76で墜落死、、、

無題

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00000208-spnannex-spo

 現地時間 26日の午前中、 NBAプロバスケットのレジェンド コービーブライアン氏が乗ったS76がロサンゼルスの近郊で墜落し、本人を含めて9名全員が死亡したそうです。

 現地は霧で天候が悪かったらしく、他のヘリが離陸しない中、飛んだらしく、悪天候に遭遇して、いきなり遠く離れた空港の管制官にレーダー誘導を要求したようですが、すぐに墜落したそうですので、霧の中で姿勢がわからなくなるバーテイゴ 空間識失調になったのではないかと言われています。

 低高度で霧に包まれて危険な状態になり、レーダーで誘導してほしいと管制官に要求したところ、低空でレーダーに映らなかったため、上昇するように指示したところ機影を確認するまでに墜落してしまったようです。

 霧の中の飛行は雲の中を飛ぶのと同じで、突っ切って行こうとするときは、視界が効かなくなるほど、どんどん高度を下げていき、いよいよ地上の障害物も見えなくなるにつれて、どんどん速度も落としていって、最終的にはホバリング前進のようになります。

 そうなる前に180度旋回して元来た方向へ引き返すか、標高の低い方へゆっくりと旋回して、あとは機体を水平にして上昇し、霧の上に出るか、出られなければレーダーで誘導してもらって空港か天候の良い方へ飛んで、危険を回避することになります。

 障害物の関係や空港への方向などでいきなり激しい旋回をするとバーテイゴに入る可能性が高くなり、今回のような結果になりやすいようで、群馬県防災へリの墜落事故と同じような墜落の仕方です。

 このような危険回避の飛行方法は計器飛行の資格を持っているから出来るというような生易しいものではなく、大変な危険を伴い、一歩間違えば障害物に激突、姿勢制御に失敗すればバーテイゴという地獄が待っています。

 日本では西武の自家用のS76が箱根で同じような墜落事故を起こしています。

 S76は計器飛行も可能でオートパイロットも装備していて、旅客機と全くそん色ない装備で、空港間の計器飛行方式の飛行なら天候が悪くても旅客機と同じように飛行可能ですが、航法援助施設や着陸誘導設備、レーダーなどがない自家用のヘリポートで悪天候の飛行はパイロットの能力がその安全性大きに大きく依存していますので、オーナーのご機嫌や飛行要求とパイロットの腕がうまくマッチングしないと大変リスクが高くなります。

 その点ドクターヘリの運航とやや似ていると言えますので、今回の事故は、リスク管理、安全運航管理上の参考になると思います。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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