台湾空軍ヘリ事故と着陸の安全性、、、、

明野航空祭 (100)

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200105-00000568-san-cn

 私は台湾空軍のS60ブラックホークの事故は天候であると推測したのですが、間違っていたようで続報ではパイロットミスの可能性が高いと報じています。

 空軍中佐で階級が高い割には2600時間程度しか飛行経験がなく、着陸時の降下率をコントロールできないで地面に激突したような記事が出ています。

 私が夜間のヘリ離着陸で障害物にぶつかる懸念を強く言い張っているのを聞いて、夜間飛行推進派の素人評論家たちはヘリなのだから高いところから、深い角度で着陸したら良いのではないかと思っているような節があります。

 おおむね定期便のジェット機は3度以下、ヘリは12度以下が安全な角度で、それ以上になると危険性が増し、特別な技量が必要となります。

 深い角度でも常に安全に着陸できるなら、わざわざ障害物の近くを飛んで着陸する必要もなく、飛行場もヘリポートも空域の保証をする必要もなく、新宿、品川を通過する旅客機も高いところを飛べばよいはずなのですが、ぎりぎりに降下して着陸します。

 ヘリが深い角度で着陸するときに一つ間違えば秦野の事故となり、空軍中佐の操縦するヘリは8人もの犠牲者を出しています。

12度以下の角度で進入して着陸する場合、大事なのは最後の300メートルくらいは角度に乗ることでそれ以前はあまり関係ないのですが、秦野の事故の場合も着陸寸前に工場の建屋を避けるために高くなっています。

 ヘリが小型で馬力に余裕がないほど最後の角度が重要で、馬力が強いほど大事なところで落とされても回復する余裕があるのですが、一定以上の沈下率になると回復できなくて、地面に激突となります。

 ジェット機も角度が深いと沈下率を止めるための引き起こしのタイミングがむつかしく、遅れたら滑走路に激突、早ければ高お越しになって失速して滑走に激突かゴーアラウンドです。

 ヘリの安全な着陸は12度以下ですので、60メートルの距離で12メートルの高さ以下、100メートルでは20メートル程度以下ですから、普通の学校ではかなり深い進入になり、常に秦野の事故の可能性はあると言えるでしょう。

 つまり、ドクターヘリが普通に離着陸している場所は通常の安全基準を満たしていませんので、安全上の理由で申請許可は下りない危険な着陸場所と言えます。

 台湾の空軍中佐もこの落とし穴にはまったようですが、ヘリパイロットなら誰でもハマる落とし穴ということが出来、そのような場所へ日常的に着陸することがよいことなのか危険なことなのかは誰でも理解できることなのです。

 しかし、日本の航空規制官庁は人の命を助けるためには危険なことをどんどんやれと言っていると思えるのですが、実情はどう考えているのよくわかりません。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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